本日は日光市のお客様より出張サポートのご依頼をいただきました。

私ども出張サポートの仲間内では日光市と聞くと身構えてしまいます。

それはなぜか?

日光市の面積は広いからなのです。

どれだけ広いのかというと、栃木県内の市町村では最大というのは言うまでも無いですが
全国でも3番目とかなり広いことが分かります。

ですから日光市のお客様から出張のご依頼をいただいた際は、日光市の続きの住所の
聞き取りが非常に重要となります。

それによっては宇都宮市のすぐ近くであることもありますし、いろは坂の先奥日光になることも。

夏場は降雪が無い分まだいいですが、冬場は尋常でなく移動時間が変わって参りますので。

さて今回は現日光市、旧足尾町のお客様からのサポートのご依頼でした。

足尾町ですがかつて足尾銅山があったことで有名です。

おそらく大多数の方が社会の教科書で足尾銅山に触れられたかと思います。

現在は閉山しておりますが、かつては日本最大の銅山として街自体が活気に湧いており
ピーク時の足尾町の人口は栃木県内では宇都宮市次ぐなんと約38,000人。
日光市に合併前の人口が3,000人を下回っておりましたので、10倍以上も人口が多かった訳なんですね。

そのことから銅山がどれだけ町の基幹産業であったかが窺い知れます。

足尾銅山: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%B0%BE%E9%8A%85%E5%B1%B1

足尾町ですが宇都宮市から車で向かう際は一般的に日光有料道路か日光市の街中を通る
国道122号ルートが正攻法です。

それ以外のルートでは漏れなく峠道や俗に酷道とよばれる道を通ることになります。

今回は時間に余裕があったことと気分転換も兼ねて鹿沼市の山間部を抜けるルートをチョイス。
同僚スタッフからはガソリンが勿体ないから止めておけと釘を刺されましたが反骨精神が芽生え
始め引くに引けない状況に。

IMG_9203.jpg
鹿沼市西部(旧粟野町)から旧足尾町を結ぶ粕尾峠。
カーブ毎にご丁寧に番号が振られております。
このような九十九折(つづらおり)になったカーブがいくつも続いていきます。

IMG_9207.jpg
道中は滝があったりと自然を満喫することができます。
思わず散策したくなりますが今回は我慢我慢。

IMG_9208.jpg
鹿沼市(旧粟野町)と日光市(旧足尾町)を結ぶ粕尾峠。
正式路線名は県道15号線

IMG_9210.jpg
この標識が見えたら峠の頂上付近です。
ここを境に鹿沼市の古峰ヶ原方面に向かう県道58号線も分岐しています。

IMG_9214.jpg
頂上まできたらあとは峠を下るのみです。
あれよこれよという間にカーブの数は50を超えているではないですか。
あの有名ないろは坂のカーブの数を超えてしまいました。
粕尾峠侮るなかれ。
※いろは坂のカーブの数は上り下り合わせて48です。

粕尾峠を走ること40分ほど。
かくして無事足尾町へ到着したのでした。
粕尾峠はツーリングで人気のスポットらしく、途中複数のライダーさんたちと遭遇しました。
道が狭いので離合の際は路肩に落ちないようよそ見運転は厳禁です。

夜間は野生動物と遭遇する確率が高くなりますのでスピードの出しすぎには注意しましょう。
実は私過去にこの峠道で鹿と衝突したことがあります。
車はフロント部が大破するほどの衝撃でしたが、一方の鹿はというと衝突したにも関わらず
山奥へ猛然と逃げ出していきました。
本当に野生動物は屈強ですね。


粕尾峠 : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%95%E5%B0%BE%E5%B3%A0

・ ・ ・ ・
・ ・ ・

時と場所が変わり出張サポートの話題に移ります。

今回お問い合わせを下さったお客様のリクエストは次の通りです。

・現在利用しているPCのOSがWindows7 Home Premium。
 仕事で利用するアプリケーションの導入環境を満たすために上位エディションである
 Pro へアップグレードして欲しい。

・アップグレードを行うにあたり既存のデータや環境設定を失いたくない。

・仕事の合間をぬって立ち会うのでアップグレードの作業時間は可能な限り短時間で
 済ませてほしい。

尚上位エディションとなるWindows7 Pro のライセンス(プロダクトキー)はお客様が過去に
購入した未使用の物があるとの情報をいただいております。

any01.jpg
お客様PCのシステムプロパティを確認します。
きっちりとWindows7 Home と記載されております。

今回はこのHome Premium エディションを Pro にシームレスにアップグレードを行うミッションです。

any02.jpg
Windows Vista 、Windows7 にはWindowsをより上位のエディションに変更するシステムである
Windows Anytime Upgrade が搭載されております。
※ほとんどの方がその機能に触れずにきているかと存じますが。。

しかしながらWindows Anytime Upgrade でのプロダクトキーの新規の提供は終了しております。
但し別途購入された(購入済みの)上位エディションのプロダクトキーでのアップグレードは
有効であります。

今回はお客様が過去に購入したWindows7 Pro のプロダクトキーを利用する形でこの
Windows Anytime Upgrade を進めていくことにいたしました。

・ ・ ・ 
・ ・

any03.jpg
プロダクトキーの入力画面。
ここへ上位エディションとなるWindowsのプロダクトキーを入力していきます。

any04.jpg
入力したキーを検証している最中です。
キーの誤入力などが無かったとしてもこの瞬間は緊張しますね。

any05.jpg
問題が無ければ次のステップに進んでいきます。
基本流れ作業的に表示される項目に同意していく作業となります。

any06.jpg
「今すぐアップグレード」 を選択します。
この選択が重要なので間違えて「キャンセル」を選択しないようにしてください。

any07.jpg
只今一生懸命アップグレードを行っております。
この間はPCの電源を切ったりしないよう気長に待ちましょう。

any08.jpg
しばし待つこと約20分ほど。
画面にはアップグレード完了の表示が。

思ったほか短い時間で完了したので拍子抜けしてしまいました。

any09.jpg
念の為システムのプロパティからWindows のエディションをチェックしてみます。

お分かりになりますでしょうか?

きちんと Windows7 Pro の表示がなされておりますね。

もちろん今回のアップグレードに伴いデータの消失や環境設定のリセットなどは生じません。

お客様も予定していた時間より早く作業完了できたので満足していただけたようです。

これにて作業完了となります。

・ ・ ・ 

・ ・ 

・ 

作業が早く終わったので少し寄り道をしちゃいました。

せっかく足尾町まで来たのですから気になっていた足尾銅山観光へ。

IMG_9215.jpg
足尾銅山観光の入口です。
町の中心部に位置しておりアクセスは良好です。
足尾銅山観光: https://www.nikko-kankou.org/spot/28/

IMG_9218.jpg
何やら世界遺産登録へ向けた運動をされているようです。
こういうのを見ると応援したくなりますね。

IMG_9216.jpg
足尾銅山観光の入口です。
ここから先は自動車は侵入禁止です。
案内版のトロッコにのってるおじさんは足尾銅山観光のマスコットキャラクター「源さん」です。
坑内のいたるところにこの源さんが出没しております。

IMG_9219a.jpg
入場券を購入し先に進むと何やら鉄道の駅のような佇まいが。
しばし待つと黄色のトロッコが入線して参りました。

IMG_9219b.jpg
実はこのトロッコに乗車し坑道内部までアクセスするという気合の入った演出振り。
トロッコに乗れば往時の工夫さんになったかのような気持ちになれます。
小さいお子さんなんかには喜ばれる演出だと思いますね。

IMG_9220.jpg
トロッコに乗りしばし進むと前方には坑道の入口通称「通洞」が見えてきました。

IMG_9226.jpg
トロッコの最後列に乗車したので後方に過ぎ去る眺めを独占できました。

IMG_9230.jpg
トロッコを降車してすぐに目につく案内です。
すごく気になりますが鉄格子で遮られこの先には進めません。
「この先1200km以上の坑道がつづきます」の表示に目を疑いました。
坑道の総距離は東京から博多までの距離に匹敵するのだそうな。
足を踏み込んだら最後帰ってこれなさそうです。

坑道内はひんやりしてすごし易かったです。
当日は外気は約25度ありましたが、中の温度は12度。
坑道内の温度は通年12度前後で保たれているのだとか。

IMG_9236.jpg
歩を進めると精巧に作られた人形がお出迎えしてくれます。
人形付近に設置されているボタンを押すと工夫たちの会話や作業音が聞こえるようになっています。

IMG_9238.jpg
会話の中には作業に対する愚痴なども流れており、現代の職場と何ら変わらない光景がそこにはありました。

IMG_9249.jpg
出口へと続く回廊です。
出口に近づくにつれ段々と温度が上昇しているのが手に取るように分かります。
これまでのひんやり感が失われ不快指数が高まっていくのは残念で仕方がありませんが。

IMG_9269.jpg
坑道を出ると江戸時代に広く流通した貨幣「寛永通宝(かんえいつうほう)」の模型が壁面にでかでかと
掲げられておりました。
なんでも足尾で作られた寛永通宝にはすべて裏に「足」の字が刻まれ「足字銭」と呼ばれていたそうです。

IMG_9271.jpg
いよいよ出口です。
看板には 「銅もありがとう また銅ぞ」
と銅山の町足尾にふさわしいダジャレで締めてあります。

IMG_9273.jpg
銅山観光を出ると敷地内には神社がありました。
その中の狛犬の表情があまりにも特徴的だったので思わず記念撮影。

IMG_9274.jpg
左右の狛犬で表情も大きく異なります。
狛犬というと怖い表情ですが、こちらの狛犬様はどこか憎めないユーモアある表情をしているのが特徴です。

足尾銅山観光自体は約1時間ほどで見て周ることができます。
世界遺産がある日光への観光と合わせてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

これから暑い夏を迎えます。
観光しながら涼むこともできますので銅山観光おすすめです。


足尾銅山観光

IMG_9347.jpg
帰りは粕尾峠とは別ルートで宇都宮へ
日足(にっそく)トンネルは全長2,765mあり、旧足尾町と日光市街を結ぶ重要なトンネルです。
このトンネルが出来る前は細い細い細尾峠(旧道)を越えなければ市街方面へ抜けることができませんでした。

日足トンネル: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%B6%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

最後に今回発生した費用です。
Windowsエディションアップグレード作業料 6,300円
(1時間以内の作業料)
合計                   6,300円

Windows7のエディションアップグレード、Windows Anytime Upgradeなどで困ったら
パソコン修理はPCわんだ

栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ