福島県いわき市への小旅行

次に向かったのは首都圏でも知名度抜群のスパリゾートハワイアンズがある常磐湯本です。

スパリゾートに行きたいのはやまやまですが、ソロでいく勇気はありません。
湯本でのお目当ては石炭化石館です。

しかし営業時間は9:00からのため近くで時間を潰すことにしました。

向かったのは湯ノ岳パノラマライン。

さて湯の岳ですが、いわき市を代表する山で古くは高僧徳一が山頂に観音堂を建立したと
伝えられる霊山でもあります。

元旦は初日の出の拝顔スポットとしても賑わっているとのこと。

湯ノ岳 : https://www.tif.ne.jp/jp/spot/spot_disp.php?id=3417

湯ノ岳パノラマラインという専用道路(無料)を登っていくと頂上部の丸山公園に到着します。

途中見晴らしの良い撮影スポットが幾つもあります。

天気が良い日は遠くまで見渡せられますのでおススメです。

夜は夜景も期待できるとのことですので大事な人と過ごすのもありだと思います。

DSC_0056.jpg
頂上部の丸山公園に到着後に見かけた蝶々。
すみません名前はわかりません。。。。
かなり近くまで接近しましたが逃げようとしませんので、それに甘えて撮影を。

DSC_0057.jpg
公園の駐車場は広く大型車でも入れる余裕がありました。
駐車場に車を停め展望台のある西手へ歩みを進めます。

この橋を渡れば展望台はすぐそこです。
この橋の下は先ほど公園に向かうために走行していた道路になります。

DSC_0064_20170922233408a56.jpg
展望台前に設置された標高を示すプレート
刻まれた標高は579m

DSC_0063_2017092223340884c.jpg
見えてきた3階建ての建物。
あれが展望台です。

かなり年季が入っているせいか外観は決して綺麗とはいえません。
屋上までの階段の壁にはこういう場所には付き物の落書きが。。。

DSC_0059.jpg
展望台から北側を眺めたところです。
雲のせいで視界が悪かったのですが、山々が続いております。
山肌には小さいですが送電塔が建っているのも確認できました。

DSC_0062_20170922233500185.jpg
中央に見える道路は磐越自動車道です。
福島県いわき市と新潟県新潟市を結ぶ自動車道になります。

DSC_0071_201709222335032f4.jpg
遠くに見えるのが小名浜港です。
港湾周辺の高い煙突が立っているので分かり易いかと思います。
中央に見える建屋群がスパリゾートハワイアンズになります。

DSC_0073.jpg
遠くに見えるのは太平洋
中心部に見える道路が常磐自動車道になります。

湯ノ岳パノラマラインですが、走り屋さんには喜ばれる一種の峠道になっております。
くれぐれも安全運転で無謀な運転はなさらないでください。
※センターラインに走り屋対策の中心鋲が設置されているのでだいぶマシになったとか。。


湯ノ岳パノラマライン展望台: https://www.tohokukanko.jp/fukushima/16928/




時計を見ると9:00を少し回ったところ。
ここで第二のお目当てであるいわき石炭化石館へ向かいます。

いわき石炭化石館はJR湯本駅のすぐ東手に位置しており鉄道利用の方も利用しやすい好立地。

駐車場に車を停めるとすぐにその存在が目に入りました。

蒸気機関車 D51 946号機が展示されているではないですか!!

D51はデゴイチの名で親しまれる日本の蒸気機関車の代表的列車です。

まさかこのような形で対面できるとは予想外だっただけに感激です。

ちなみに撮影者が多く私の番までしばし順番待ちに。

DSC_0107.jpg
D51 946号機  製造年は1944年、つまり太平洋戦争末期に製造されたことになります。
戦火を乗り越え時代を乗り越えこうして展示されている姿をみるだけで平和の大切さを
しみじみと考えさせられます。

いわき石炭化石館の入り口になります。

DSC_0112.jpg
やはり夏休み期間ということでお客さんは親子連れが多かったですね。
博物館の入り口前では夏季限定の催しや即売会が行われており興味深かったです。

DSC_0113_2017092300022414a.jpg
入口左手に展示されている首長竜はいわき市で発見されたフタバスズキリュウの模型になります。

こちらも観光客や団体客には人気の記念撮影スポットのようで撮影は順番待ちでした。

DSC_0122.jpg
入場してエントランスですぐに目に入る恐竜の化石。
空中から掛けられるように展示されており迫力抜群です。

じつは地元いわき市大久町で発掘されたフタバスズキリュウの化石(レプリカ)になります。
本物は東京上野の国立博物館に厳重に保管されております。

でも精巧に作られておりパッと見レプリカとは思えませんでした。

DSC_0127_20170923000227259.jpg
展示されているフタバスズキリュウの化石(レプリカ)を別アングルから。
個人的に恐竜の中では首長竜は一番好きです。

長い首とひれ脚が織り成すバランスがじつにいいのです。

フタバスズキリュウの展示されているエントランス部から展示場へ向かう通路へ舵を切ります。

DSC_0129.jpg
通路の上を見上げると巨大な化石が展示されているではないですか!
こちらはニタリクジラの骨格になります。
注意すべきは化石では無く骨格というところでしょう。
ニタリクジラは現在でも生存しているクジラのため化石化していないのだそうです。

その巨大さは実際に見ていただければ実感できると思います。

DSC_0128.jpg
通路横には別のクジラの化石が展示されておりました。
イワキクジラとのこと。
初めて耳にするクジラです。

調べてみるとイワキクジラという種類は無く400万年前にいわき市周辺を泳いでいたクジラということで
この愛称が付いたのだそうな。

DSC_0130.jpg
こちらは樹木「珪化木(ケイカボク)」の化石です。
樹木の化石もあるのは意外でした。
色々と勉強になります。

DSC_0131.jpg
化石の展示室へ通じる途中に展示されている謎の物体。
こちらは「長倉炭鉱塊炭」になります。
大きな石炭の塊で重さは1tにもなります。

しばし歩くと広い空間に場が変わり照明の明るさも展示物を意識してか少し薄暗くなりました。
当博物館最大の展示スポットである化石展示室に入った瞬間です。

DSC_0135.jpg
展示室最初に目に入る大型の2足歩行の生物の化石。
オオナマケモノの化石です。
その高さはざっと3m位ありそうです。

現代に生息しているナマケモノとはスケールが違いすぎます。

DSC_0137.jpg
視点を変えるとそこには無数の恐竜や大型生物の化石たちが展示されておりました。
大人心の中に好奇心というスイッチが点火し、童心に帰ったかのような気持ちになりました。

恐竜や化石は男の子の憧れです。
それは大人になっても変わることはありません。

DSC_0143.jpg
一見するとペンギンのような化石。
なんとペンギンのご先祖になる「プロトプテルム類」の化石でした。
その大きさや骨格からはペンギンだと言われても違和感が全くありません。

DSC_0150.jpg
恐竜界の花形「ティラノサウルス」の化石です。
最近では羽毛が生えていたなど諸説ありますが、個人的には羽毛だけは勘弁して欲しいところです。

DSC_0152.jpg
ティラノサウルスの頭部。
刀のように鋭利な牙が恐ろしいですね。
こんな牙で噛まれた日には即死間違い無しでしょう。
噛む力はワニの約40~50倍以上といわれるほどですから。

DSC_0151.jpg
珍しい恐竜のフンの化石です。
少し期待したのですが鼻を近づけても無臭でした。
残念。。。

DSC_0153.jpg
鬼のような角が生えた恐竜。
トリケラトプスの化石です。
大型草食恐竜の中ではステゴサウルスと並ぶ人気者になります。

DSC_0154.jpg
トリケラトプスを別アングルから。
この角で肉食恐竜たちと激しいバトルをしていたと思うと胸熱です。

DSC_0158.jpg
カーブを描くような形をした頭部のコブが特徴的な恐竜。
パラサウロロフス
非常に印象的な頭部は一度見たら忘れることは無いはずです。

DSC_0159.jpg
北米大陸に生息していた大型の鳥脚類恐竜ランべオサウルスの子供の化石。
四足歩行で俊敏な移動速度を誇っていたそうです。

DSC_0162.jpg
展示されている首長竜の影です。
雰囲気はまるでジュラシックパークのようです。

DSC_0164.jpg
宙に浮かぶ空飛ぶ亀のような化石。
どうやら亀のご先祖の化石のようです。
※すみません名前を失念してしまいました。

DSC_0165.jpg
亀のご先祖の化石を別アングルから。

DSC_0166_20170923000517ab4.jpg
他にも宙に浮くように展示されている首長竜やワニのご先祖の化石たち。
その大きさには驚かされます。

DSC_0170.jpg
展示室中央にそびえる迫力ある大型の恐竜。
陸上の大型草食恐竜「ディプロドクス」です。
一見最大の恐竜ウルトラサウルスかな? とも思ったのですが名前を確認して別物であると判明。
それでも十分な大きさがあります。

これだけ首が長いと肩がこったりしないのか気になってしまいましたが。。

DSC_0174.jpg
大型肉食海竜「プレシオサウルス」の化石です。
ひれ脚になっているのが陸上に生息する恐竜との決定的な違いです。

DSC_0178.jpg
化石展示室の最後に化石の影を再び撮影してみました。
やはり雰囲気はジュラシックパークです。



化石展示室を抜けると一旦外に出ることが出来ます。
少し外に出て外界の空気で深呼吸を。

屋外には岩石園があり、庭園内には「いわき」をかたどる形で岩石が設置されております。

DSC_0187.jpg
奇妙な形をしたオブジェクトがあります。
某ラピュタに出てきそうなオーラを放っておりました。

DSC_0188_20170923000603ce3.jpg
この三角屋根の施設は「いわきっずもりもり」という児童向けのふれあい施設になります。
子連れでもないので今回は外観のみ撮影。

DSC_0189.jpg
当施設で抜群の存在感を放っているモニュメント
高さもそこそこありランドマークとなっていることは間違いありません。

じつは炭坑用のエレベーターなのです。
2つの矢弦が回転し竪坑櫓へといざいます。

このエレベーターを利用し模擬坑道へ足を運ぶことが出来る仕組みになっているのです。

さていわき石炭化石館の屋外には「六坑園」なる遺構・庭園がございます。

DSC_0195.jpg
「あつさつよき磐城の里の炭山に はたらくひとをををしとぞ見し」

この歌は戦後の昭和22年8月5日に東北御巡幸中の昭和天皇が現いわき市にある
常磐炭鉱㈱湯本六抗地下干尺の斜坑内にお入りになられた時の大御歌になります。

当時の常磐炭鉱は日本国内の出炭量の約40%を占める重要なエネルギー供給拠点でした。
戦後復興には欠かすことのできないエネルギー石炭。
昭和天皇はいち早くに炭鉱労働者の方々を激励されたのです。

DSC_0196.jpg
常磐炭礦㈱ 湯本礦 第六坑斜坑の坑口が「昭和の杜 六坑園」として保存されております。
トロッコも見事に再現されており今にも動き出しそうな感がありますが残念ながら坑口内に
立ち入ることはできません。

DSC_0199.jpg
湯本第六坑人車坑坑口の案内板

さて場を再び石炭化石館に移して今度は常磐炭坑を再現した見せ場である
模擬坑道を体験します。

専用エレベーターで一気に地下へ。
途中流れる放送が臨場感があります。

DSC_0204.jpg
エレベーターを下りると模擬坑道に到着です。
坑道ではお馴染みの合掌枠。

手と手を合わせた合掌した図に似ていることからこの名が付けられております。

DSC_0206.jpg
坑内には当時の労働の様子を再現した人形や模型が展示されております。
いずれも精巧につくられており人が近づくと音声が流れたり、動きだしたりと見て聞いて学習することが出来ます。
敢えて地元のいわきの方言を交えた会話が流れるのが聞いていて面白いと思いました。

DSC_0208.jpg
場所が違えば人形たちの仕草や会話の内容も異なります。
聞き入ってしまうことは確実です。

DSC_0209.jpg

DSC_0212_20170923000732359.jpg
ローダーで石炭層を掘削しているところです。

DSC_0216.jpg
遠目だと本物の人間に見えますが全て人形さんです。

DSC_0218.jpg
粉塵舞う劣悪な環境の中必死に働く当時の方たちを見てとても真似することはできないと思いました。

現在日本ではエネルギー政策の見直しなどもあり石炭の需要はほぼありません。
※コスト面からも敢えて海外から輸入した方が安いのだとか。

こうして本州最大の常磐炭坑は幕を閉じたのかと思うと非常にいたたまれない気持ちになりました。

DSC_0219.jpg
模擬坑道をぬけると展示されていた実際に常磐炭坑で採掘された石炭の現物です。
石炭ですから火気厳禁であることは言うまでもありません。
黒光りしていて宝石に見えなくもありませんでした。

DSC_0230.jpg
こちらはペグマタイト。
福島県の石として指定されている鉱物です。

DSC_0232.jpg
揮発性の高いマグマが結晶化した鉱物で希少価値が高いものとなります。

こうして念願のいわき石炭化石館を制覇し最後の目的地である臨海部小名浜にある
アクアマリンふくしまへ向かうのでした。


いわき石炭化石館 : https://www.sekitankasekikan.or.jp/

福島県いわき市でパソコンの突然のトラブル、修理や各種設定、業務用アプリ開発などで困ったら
パソコン修理はPCわんだ

栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ