8月23日

いよいよ旅も今日で4日目 最終日となります。

昨日までとは打って変わり本日鉄道は一切利用しません。

ホテル屋上の大浴場で早朝から汗を流し、これまでの疲れを労り朝食バイキングでは海の幸を美味しくいただきました。

北海道にはカツゲンという地元限定の乳製品飲料があるのですが、今回宿泊したホテルにはすべて置いてあったのは
本州民からすれば嬉しいサービスだと思います。

これがまたおいしいんです。
ビックルに味わいは微妙に近いのですが、個人的にはカツゲンの方が好きですね。

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カツゲンの紹介(雪印メグミルク公式サイト)

ホテルをチェックアウトし、旅の拠点となる稚内駅へと向かいます。
昨日から何度も足を運んでいるためもう見慣れたもの。

これから向かうことになる宗谷岬までは路線バスで向かうことにしました。

帰りは鉄路では無く空路で一気にワープをしますが、稚内空港の羽田行の出発時間は15:30.
遅くとも1時間前までには空港に入りたいところです。

今回の旅ではレンタカーを利用する予定もないため、ぶらりとバスを利用することにします。

バスの乗車は駅ビルに隣接しているバスターミナルに冷暖房完備の待合室があるので非常に快適でした。

時刻表を見ると8:38発のバスで宗谷岬に向かい、帰りは11:56のバスで戻ってくれば帰りの飛行機の時間には
十分間に合いそうです。

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バスターミナルにて宗谷岬までの往復乗車券を購入しておきます。
通常稚内駅からは片道1,390円掛かるのですが往復乗車券だと2,500円ポッキリ。

若干お得になります。
また画像のような記念乗車券もついてくるのでお得感は金額だけでは表せません。

バスはオホーツク海に沿って進んでいきます。
宗谷岬も稚内市なのですが駅からは約30km離れているため車やバスがないと到達するまでが大変です。

バスに揺られること約40分ほどで宗谷岬に到着。
私以外にも乗客はおりましたが皆ここで降りるようです。

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ついに到達した初めて足を踏み入れた

 日本最北端の地 宗谷岬

8月下旬ですがここ稚内は半袖ではやや寒いくらいで、長袖の上着を重ね着するほど。

空はあいにくどんよりしていますが、この先に異国の地サハリン、いえ旧樺太の地があるのかと思うと胸が熱くなります。
かすかに目をこらせばサハリンの山々が見えなくもありませんが皆さん画像から見ることが出来ますか?

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日本最北端の地の碑についての説明書きがされています。

あのモニュメントのデザインにはそのような由来があったのか~と今更ながら納得させられました。


宗谷岬

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そして宗谷岬とは切っても切り離せないのが間宮林蔵
ここ宗谷岬には間宮林蔵の銅像があります。

高さは約2mほどあり、実際の背丈よりも2割増しだそうで。

間宮林蔵は江戸時代の探検家でここ宗谷の地でサハリン(旧樺太)が島であることと間宮海峡を発見したことでも有名です。

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間宮林蔵の成し遂げた偉業について紹介されているパネル。

なんと出身地が茨城県だったなんて初めて知りました。
現在のつくばみらい市が出身地なんだとか。

今度そちらの方にも足を運んでみようと思います。

間宮林蔵の立像の紹介サイト(稚内市公式サイト)

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宗谷岬を背にし坂道を登って行くと広場と雄大な宗谷丘稜が広がります。

その宗谷岬の見える高台には 「あけぼのの像」 という銅像がございます。
仲も妻じい男女が支え合っている像です。

間違ってもかつての横綱の像ではありませんので悪しからず。

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あけぼのの像の建設された歴史と経緯についての紹介パネル。

北海道の牛乳生産量100万トンを突破と、飼育乳牛50万頭突破を記念して昭和46年に建設されたそうです。

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謎の球体のオブジェクトが見えてきました。
近づいてみると

 平和の碑

と紹介されております。

太平洋戦争中に宗谷岬沖で日本海軍によって撃沈されたアメリカ海軍潜水艦「ワフー号」の乗組員と、ワフー号によって
日本海で沈められた日本商船の犠牲者を慰霊するため、戦後50年の年にあたる平成7年9月に日米合同で建立された
そうです。

碑の前では数秒黙とうを捧げました。

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高台から見る宗谷岬

画像中央に見える鋭利な突起物が先ほどまでいた日本最北端の地の碑です。

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宗谷岬を別アングルから。

画像の左手に見える鋭利な突起物が日本最北端の地の碑です。
画像右手の青い建物はお土産販売店になります。

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宗谷岬の人気ラーメン店間宮堂
営業時間はAM10時から

帰りのバスの乗車時間は11:56
現在まだ10時を少し回ったところ。

昼食までは少し早いですが、ここで食べておかねばきっと後悔するでしょう。
気が付いたら無意識のうちに暖簾を潜り店内にいる私。

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注文した看板メニューの塩帆立ラーメン。
油が目立つスープですが魚介系の出汁がしっかりと出ており、その出汁は帆立にも十分染みこんでおりました。

やはり産地の帆立は美味しいですね。

ラーメンには本州では珍しい麩がトッピングされておりました。
美味しくスープまで完食。

いやぁ~食べて正解でした。

間宮堂(食べログ) : https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1005390/

少し早目の昼食も済ませ食後の運動タイムと行きます。

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間宮堂さんから少し南へ向かうと見えてくる大きな塔のようなモニュメント

こちらは 「祈りの塔」 です。

昭和58年の大韓航空機撃墜事件で被害に遭われた方の慰霊と、2度と悲しい歴史を繰り返さぬようにと世界の恒久平和を
願って建てられたものです。

斜めアングルから見ると平和を願って鶴の形になっているのが確認できます。

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ゆるやかな傾斜地が続く宗谷丘陵。

この先には牧場が広がります。

風車の見える小屋はゲストハウスアルメリアさんです。

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アルメリアさんで小休憩。

中ではお土産の販売店や、レストランが併設されています。
レストランでは地元の名産宗谷黒牛を使用した肉料理を味わえます。

ゲストハウスアルメリア(稚内観光協会公式サイト)

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アルメリアさんを過ぎると視界には宗谷丘陵が広がります。

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見事にほぼ一直線のカントリーロード。
じつに北海道らしい光景です。

左手には飼料用のタンクがあるように牛舎があります。

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ひろびろとした牧場に放たれている牛さんたち。

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結構な頭数ですがこれほんの一部。

画面外にはもっとたくさんの牛さんたちがいるのでした。

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そして宗谷丘陵と言えば風車を使用した自然エネルギーの活用も盛んです。

宗谷岬周辺を吹き抜ける海風は強く稚内は別名風の都とも言われております。

設置されている風車は軽く50台以上だというのですから宗谷丘陵はどれだけ広いのでしょうか?

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宗谷岬に数多く設置されている風車たち。

2005年に宗谷岬ウィンドファームが稼動を始め、現在では国内最大級の風力発電基地となっているようです。

稚内新エネルギー研究会

来た道を戻り再び宗谷岬に。

帰りのバスの時間まではまだ時間があります。
せっかくなので先ほどから気になっていた青い建物こと売店の中へ足を運んでみました。

中はお土産店なのですが、奥へ進むと怪しいスポットを発見。

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流氷館

無料で入場できるそうですのでお言葉に甘えて失礼させていただきました。

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流氷館の入り口になります。
入り口横の温度計は -11.2℃ を表示しているのがお判りでしょうか?

8月ですがここは稚内。
外気は20℃までは無いものの外気との気温差は約30℃近くもあります。

また入口にはこれから入る方をこれでもかと脅すような文言が並びます。

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恐る恐る中へと入っていきます。

入った瞬間空気が凍てつくのがすぐにわかりました。
吐いた息が矢先に白い息に変わります。

狭い部屋には流氷のサンプルと様々な動物たちの模型(標本)??が展示されておりました。

すごーくシュールな光景に思わず苦笑いの私。

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流氷館の出口付近に置かれていた熊の模型(標本)??

ガオと吠えているのでしょうか?

流氷館は無料ですのでお土産の物色がてら見てみるのも面白いかもしれません。

さて稚内駅行のバスが到着したのでこれから40分かけて駅に戻ります。



空港行のバスの出発までは少し時間がありましたので駅ビル「キタカラ」をぶらりとしてみました。

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駅弁売り場で一つだけ売れ残っていた四大かに弁当

2時間ほど前に少し早目の昼食を取ったばかりですが、駅弁はデザート。
デザートは別腹という謎の理論をかざして気が付いた時にはすでにレジに並んでおりました。

ここで食べなければもうこの駅弁を食べることが一生できないかもしれない。
旅先は常に一期一会。

後悔はしたくありませんので正しい選択だと言い聞かせながらも、挙動怪しく駅弁を広げられる場所を探す私。

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昨日駅弁を開けた同じ場所で食べる事にしました。

丁度稚内駅のホームをながめられる絶好のスポットです。

残念ながらホームに列車は停まっておりませんが、ホームを眺めながら食べる駅弁は車内で食べるのとはまた違う
旅情があります。

駅弁も食べ終え昨日から滞在していた稚内とはこれでお別れかと思うと寂しくもあります。

空港行のバスに揺られながらこれまでの約3,000kmを超える鉄路での旅を想い返している間に無情にもバスは空港へ到着。



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稚内空港2階のロビーに展示されていた特別仕様のガンダム。

ここ稚内空港はANAが独占しているのですが、このようにガンダムまで特別仕様にするとは気合が入っております。

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稚内駅でも見かけたゆるキャラの出汁之助

地元青年会の方が手作りで作ったパネルのようです。

売店でお気に入りのサッポロクラシックをまとめ買いし、保安検査場を抜け北海道の地に別れを告げるのでした。

飛行機に乗れば稚内から東京までは1時間弱で着いてしまいます。

時間があったからこそ出来た今回の企画。

この貴重な経験は決して無駄にはならないと思います。

皆さまの中には在来線のみで鹿児島から稚内まで行ったという方もういらしゃると思いますが、それも貴重な体験だと
思います。

私からすれば羨ましいことこの上ありません。

次回時間がとれれば日本縦断を在来線のみで達成したいと思います。

 ~ 完 ~

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