8月22日
『新幹線と特急列車で行く日本縦断 【鹿児島中央から稚内の旅】』
も今日で3日目になります。
昨日たった一日で九州の鹿児島中央駅から北海道の札幌駅までを走破。
まさに新幹線のスピードさまさまです。
残すは札幌から稚内の区間 396km
同じ道内でもこの距離,\なんです。
北海道恐るべし。
ちなみに乗車時間は5時間10分
札幌を7:30に出発し、稚内に到着するのは12:40
新幹線であれば東京から遠く博多まで行ってしまう時間です。
絶対に腰を痛めると思いこの区間もグリーン車で切符を購入しておきました。
そして本日乗車する列車は新幹線では無く在来線のディーゼル特急となります。
昨日乗車したスーパー北斗もそうですがJR北海道のディーゼル特急はエンジンの音がすごいんです。
その爆音振りは戦闘機のようで。。。
これがまた北海道らしくて好きなのですが。
ホテルで十分英気を養い朝食バイキングも利用しお腹もいっぱい。
北海道らしいメニューはどれもおいしくついつい食べ過ぎてしまいました。
カニの入ったチャウダーが最高でした。
右手に見えるのはJR北海道タワー。
政令指定都市札幌に相応しい駅舎規模です。
こちらが本日の出発駅となります。
7:30発の稚内行の特急宗谷へ乗り込みます。
特急宗谷は1日に1往復しかダイヤが設定されておらず、それ以外に札幌から稚内へアクセス手段はすべて旭川乗換
となります。
※駅構内やホームに入線する稚内行の特急宗谷の撮影はカメラの調子が悪く無念にも叶わず。
乗車時間はじつに5時間の長丁場になります。
乗車したグリーン車両はほぼ満席で、ビジネスマンらしい風貌の方が多く乗り合わせておりました。
旭川までは札幌から1時間18分ほどで到着。
この距離、時間でしたら日々通勤として利用するのも苦にはなりませんね。
さすが北海道第二の都市旭川。
駅舎も大きくホームにも人が多くいます。
旭川を発車し列車はどんどん北上していきます。
旭川を過ぎると車窓の景色もどんどん寂しくなり北海道らしい原野が広がっていきます。
稚内を結ぶ宗谷本線は途中に大きな都市も無く利用者も少なめ。
そのため経営的にはかなり厳しいらしく廃線にならないか今後が心配です。
原野をディーゼル特有のエンジン音を響かせ爆走する特急宗谷。
鹿出没エリアではひっきりなしに警笛を鳴らします。
その音でうたたね状態の眼がハッと我に返ります。
幾つかの駅に停車しますが乗り降りする方は皆無です。
乗車している方の目的地はみな稚内のようです。
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段々と腰が疲れてきました。
さすがにグリーン車でも長時間乗車するのは堪えます。
そうこうしているうちに時計の針は12時を回りお腹も減ってきまっした。
特急宗谷も車内販売が設定されておらず、車内には自販機もないため不便でした。
そして12:40に事故もトラブルもなく定刻通りに日本最北端の稚内駅に到着できました。
ここで一生懸命車内で直していたカメラが復活したので再度撮影ができそうです。
全面の貫通扉には稚内を含む宗谷地方のイラストが描かれたロゴがあるのが特徴です。
青いスリムな車体がかっこいいですね。
ひとつ手前の駅は南稚内、片側が空白であることから、ここから先は駅が存在しない終着駅だと分かります。
表示板に記されているW80というのは宗谷本線の起点駅から数えた駅数になります。
南に延びていく線路。
この線路が遠く本州、そして九州まで繋がっているのかと思うと感極まります。
この列車は折り返し13:01発の旭川行の特急サロベツ4号として運行されます。
今度はこちらが前面になるんですね。
日本最北端の駅である稚内駅には画像のような面白みのある看板があります。
まずは道内主要駅からの距離についての案内がされております。
こちらは最寄りの主要駅である旭川駅からの距離です。
その距離259.4km
これだけでも十分離れていることが分かります。
次いで札幌駅からの距離
396.2km
これだけの距離になります。
東京駅から名古屋、または東京駅から仙台以上の距離に相当します。
そして道内最南端の主要駅である函館駅からの距離
703.3km
同じ道内でもこれだけの距離が離れているんです。
ビックリします。
この距離は東京から大阪、東京から盛岡位に相当します。
木製のオリジナルのプレートがホームに大事そうに掲げられておりました。
そこには
「日本最北端 稚内驛」
と駅が旧字体で書かれておりました。
日本の首都である東京駅からの距離も案内されておりました。
1,547.9km
ここまで来ると距離を創造するだけでも疲れます。
1,000kmを超えている時点でかなり遠いことはわかっていただけると思います。
今度は北海道を飛びぬけて九州の駅からの距離についての案内になります。
JR九州鹿児島県指宿市の駅である指宿駅からの距離
3,057.4km
ちなみに指宿駅はJRグループの特急列車が発着する日本最南端の駅になります。
もう3,000kmも離れていると距離感がマヒしてきます。
これを見ると日本列島は南北に長いのだなぁと思い知らされます。
同じくJR九州の鹿児島県指宿市の駅 西大山駅からの距離についても案内がされておりました。
この西大山駅はJRの日本最南端の駅として有名な駅です。
その距離は3,068.4km
最早国境を越えてもおかしくない距離です。
再度ホームへ目をやると、ご丁寧に北と南の始発終着駅についての案内もされておりました。
北の始発終着駅が稚内であれば、南の始発終着駅はかつお節で有名な鹿児島県枕崎市の枕崎駅になります。
南の始発終着駅となる枕崎からの距離もしっかりと案内されておりましたよ。
その距離 3,099.5km
もう凄ーく離れているのは分かりましたので勘弁してください。
私が今回乗車した日本最南端の新幹線駅である鹿児島中央駅からの距離については残念ながら案内がありませんでした。
では私自らご案内を。
鹿児島中央駅 ~ 稚内の距離ですが 3023km こちらも大台の3,000kmを超えてきました。
そのうち新幹線区間となる
鹿児島中央駅~新函館北斗の距離は 2,326.3km
残り約700kmの区間も新幹線が開通すれば1日で日本列島の南北縦断も夢ではなくなります。
まぁそのような素っ頓狂な利用をする方は一部マニアに限定されるでしょうが。
それ以前に全線新幹線開通など夢のまた夢ですが。。。。
ホームの散策の終え満足しながら改札口に向かって行くところです。
ここ稚内駅は有人駅ですが駅員さんが常駐している時間は限られております。
ご注意ください。
※みどりの窓口も設置されておりますが、営業時間は17:50までと短めです。
駅舎は道の駅やバスターミナルも兼ねており、売店や北海道で有名なコンビニセイコーマートもテナントとして入居して
おります。
セイコーマートは関東の茨城県にも店舗があり利用した私からすると新鮮味はありませんでしたが、本家北海道の
セイーコーマートと言うことで商品ラインナップの違いなどに注目したいところです。
現在の駅舎は2011年の東日本大震災の年にリニューアルされたものになります。
かつてはこの位置に駅舎があったということなのでしょうか?
真新しさから察するに最近になってから設置されたものでしょうか?
じつに先ほど特急宗谷から降車した方のほとんどがここで撮影の順番待ちをしていたのが非常に
印象的でした。
鉄道利用者以外のマイカーやバイクで訪れた方も次から次へとひっきりなしに撮影をしていましたね。
稚内駅一番の人気の撮影スポットのようです。
さて稚内駅に戻り昼食がまだだったので駅弁でも物色してみることにしますか。
しかし時間は既に13時近く。
この時間では残っている駅弁は少ないらしくラスト2個。
迷っている暇もなく手にしたのは
”” 最北かにめし ””
です。
パッケージを開けると艶やかな錦糸卵
主役のカニと解したカニの身がちりばめられておりました。
購入した駅弁は駅舎内のカフェテラスのような場所でガラス越しの駅のホームを見ながら食べることができます。
ちなみに味の方はグッドでしたよ。
そんな稚内駅で駅弁を販売しているのは稚内駅立売株式会社様になります。
以下公式サイトになります。
稚内駅立売株式会社公式HP
宗谷本線の始発終着駅と言うことですが、本数は極めて少ないのがお分かりなるかと。
このことからも地方は完全に車社会なのだなぁと痛感させられます。
稚内の公式ゆるキャラの出汁之助(だしのすけ) です。
その特徴は冬になると越冬するために稚内まで南下してくるアザラシと利尻島でとれる名産の利尻昆布がベースに
なっていることです。
手足が昆布なのが面白しなかなかセンスがあると思いました。
いい出汁がとれそうです。
しばし駅周辺を散策し予約した宿泊先へのチェックインの時間まではだいぶ余裕があります。
そこで駅前からバスでノシャップ岬へ行ってみることにしました。
8月だというのにその気温の低さは関東でいうところの10月並です。
半袖では少し肌寒さを感じました。
ノシャップと言う変わった地名。
北海道には非常に多いのですが語源はアイヌ語のようです。
ノシャップ岬にあるイルカのオブジェクト。
時計台も兼ねているようです。
こちらも人気の撮影スポットらしく順番待ちが発生しておりました。
ここも定番らしく撮影している方が多いこと多いこと。
ここ稚内には有名な岬が2つあります。
一つが日本最北端の宗谷岬。
二つ目が現在訪れているノシャップ岬です。
どうしても知名度的には宗谷岬の方に軍配が上がってしまいますが、利尻島や礼文島にも近く夕焼け時には絶好の
景色を眺望できるため景色を楽しみたい方にはこちらがおススメです。
距離的にも稚内市街からはノシャップ岬の方が断然近いので時間が無い方も訪れるのに向いていると言えます。
近づいても逃げるそぶりも見せません。
まるでエサをくれと言わんばかりのようです。
ノシャップ岬の紹介(稚内観光協会) : https://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/sightseeing/shizen_zekkei/nosyappu/
ノシャップ岬からバスで稚内駅まで戻ってきました。
ここで一つ気になるものを発見。
海岸線に沿うようになにか異様な構造物が延びているのです。
幸い駅からは徒歩圏内だったので向かってみることにします。
ギリシャ神話に出ている神殿のようにも見えなくもありません。
その正体は北防波堤ドーム
いわば防波堤をさらに強化した物らしいです。
防波堤ドームの名の通り内部がドーム状になっており、バイク乗りの方の多くがここを拠点にテントを張っているのが
確認できました。
野営禁止の案内板も掲示されておりましたが、ルール違反ではないかなと思いながらも注意もせず周辺を散策。
ご覧のように防波堤がアーチ状に沿っており、丁度内部は雨風を防ぐようになっており乗用車まで乗り入れていたのには
唖然としましたが。。
ルールは守って欲しいものです。
左手に見える高層建築物はANAクラウンプラザホテル稚内(旧全日空ホテル)です。
稚内市は人口も3.5万人弱と大都市では無いため画像のような都市規模となっております。
ご覧の通り広々としているのがお分かりになりますでしょうか?
決して真似をしてここで野営をしてはいけませんよ。
かつて稚内と樺太の大泊とを結んでいた連絡航路
稚泊(ちはく)航路記念碑です。
残念ながら現在ではこの航路は運行されてはおりません。
稚泊航路記念碑(稚内市公式HP)
: https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/chihakukorokinenhi.html
この錆びた車輪ですが知る人ぞ知る C5549号の車輪なんです。
戦前の1937年に産声をあげ、その後いくつもの機関区を転々とし、1972年に現役を引退。
そしてここ稚内の地で長らく保存されておりましたが、1996年に惜しまれながらも解体されてしまったのです。
解体はされてもボディーの一部車輪はその魂を受け継ぎここ稚内の地で訪れる方を見守っているのでした。
さて時計を見るとホテルのチェックインの時間が迫ってきたではないですか。
それでは3日目の紹介はここまでとさせていただきます。
いよいよ明日は旅の最終日。
今回の旅のメイン目的地である日本最北端の駅「稚内駅」は無事制覇できました。
あとは日本最北端の地「宗谷岬」を訪れたいところ。
今回宿泊するホテルには大浴場やサウナもあるのでじっくりと汗を流しながら、サッポロクラシックをいただくことにしますか。
ちなみに本日の夕ご飯はホテル近くの居酒屋さん兼定食屋さんである「食堂よしおか」さんで観光客に人気のメニュー
チャーメンをいただきました。
チャーメンとは何ぞやと気になる方もいらっしゃるかと思いますので、分かり易く言うと餡かけ焼きそばと例えたらよいのでしょうか。
おススメは酢をこれでもかと掛けるとにかく掛けることです。
非常に美味しくビール共々いただくことができました。
食堂よしおか(食べログ) : https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1008853/
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