栃木県と茨城県は同じ北関東に属しており何かと比較されることが多いのですが、県庁所在地を見ると
栃木県の宇都宮市の方が人口、経済規模も頭一つ抜けております。

しかしながら県全体の人口規模でみると茨城県の方が約1.5倍も多いという事実。

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茨城県(公式サイト)

茨城県は野菜などの農業出荷額が北海道に次いで全国2位ではありますが、我々の栃木県はイチゴの出荷額に関しては
堂々の全国1位を獲得しております。
っっっ負けてはおりません。

また民間の調査会社調べによる都道府県魅力度ランキングでは毎年栃木と茨城とで最下位争いをするという不名誉も
ありました。幸い2017年度は栃木県は最下位争いから脱しましたが。。。。

今回はそんな何かと身近なお隣茨城県の県庁所在地である水戸市へ出張して参りました。


水戸市(公式サイト)

北関東自動車道を利用すれば宇都宮市から水戸市までは1時間圏内とグッと身近になりました。
鉄道での横移動は非常に時間がかかり現実的ではありませんでしたし、下道での移動だと約1時間40分ほど
要しておりましたので。。。

さて今回のご依頼は水戸市にお住まいのお客様からでした。

ご利用のPCはApple社のiMac。
液晶モニターと本体部分が一体型となっているモデルです。

地元の業者様にも相談されたそうですがMacは対応不可とのことで県外の当店へご依頼くださいました。
MacやApple社の製品は一切修理対応不可というお店が結構あります。

その点当店ではMacやLinux、はたまた外国言語がインストールされたPCであっても修理や設定も承っております。
お気軽にご相談ください。

水戸市までは、やや距離もありますので当初は郵送での修理受付をご案内させていただきました。

しかしiMacの27インチサイズはかなり大きく重量もあります。
このサイズですと運送会社が用意しているパソコン梱包用の一番大きなボックスでやっと入るかなとうレベル。
梱包も一筋縄ではいかない強敵です。

またご依頼主であるお客様は女性でしたので梱包するにも、配送するにも大変な苦労になることが予想されました。

お客様からは
「梱包可能な箱を探すのが大変です」
「別途料金が発生しても良いので引取りに来て貰えませんか?」
というリクエストをいただきました。

このため出張にて機器をお預かりさせていただく運びになったのです。

高速でかっ飛ばし到着した水戸市。
予定通り約1時間で水戸市内に到着しました。

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水戸市の玄関口となるJR水戸駅

画像は発展著しい南口になります。
ビックカメラがオープンしたことで南口の人の流れが大きく変わったのは言うまでもありません。
これまでは北口が賑わっておりましたが南口周辺の開発や整備が一気に進み、水戸の新しい顔として頭角を現してきました。

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水戸と言えばやっぱりあの方々。

水戸の黄門様ご一行。
ちゃんと両隣には助さんと格さんがいますよ。

画像は水戸駅北口のデッキ上で往来する人々を見守るかのように佇む水戸黄門ご一行の銅像。

うっかり八兵衛や風車の弥七、猿飛、お銀は残念ながらその姿を確認することが出来ませんでした。
時代劇ファンとしては少しがっかり。

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水戸と言えば外せないのが納豆。
水戸の納豆はブランド品としても有名です。

調べてみると茨城県の納豆消費量は全国8位と言う結果は意外でした。
独断と偏見で安易に判断してはいけないということです。

そしてしっかりと駅南口には納豆の形をしたオブジェクトもございました。
納豆のオブジェクトがあるのは全国の駅でもここ水戸だけだと思います。
まさに納豆の聖地。

もちろん記念撮影のスポットであることは言うまでもありません。
現に観光客の方が数名この前で記念撮影をされておりました。

そんな中、私に撮影役を頼む方まで現れる始末。
もちろん笑顔で対応しましたよ。
ってアレ?? 水戸の好感度アップに貢献してしまって複雑な心境の自分がいます。

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また水戸にはご覧のようなかわいらしいゆるキャラがいます。

納豆を模したゆるキャラでその名も「みとちゃん」
某アナウンサーではありませんので悪しからず。

水戸市マスコットキャラクター「みとちゃん」 (水戸市公式サイト内紹介ページ)

ナビに従いお客様のマンションを目指していると異様な形をした塔のような建物が目に入ってきました。

そうこれこそが世界に誇る水戸のバベルの塔。
ART TOWER MITO こと水戸芸術館です。

関東地方にお住まいですと、NHKの水戸放送局の中継やライブカメラなどで映し出されることもある有名な建築物です。

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水戸の市街中心部にある ART TOWER MITO
高さは約100mもあります。

これは水戸市制定100周年を記念して建てられたので高さも同じ数字に合わせたのだそうな。。

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もう少しで雲にも届きそうな ART TOWER MITO

内部には円形ガラス張りのエレベーターがあり、地上86mの展望室まで登ることが可能です。

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面白いのが塔の構造。

塔を構成している1辺9.6mの正三角形のパネルはチタン製。
このパネルで構成された正四面体を計28個規則的に積み重ねていくとこのような幾何学的な外観になるのだそうです。

お車で来られた方は美術館地下の駐車場が駐車30分までは無料です。
さっとTOWERだけでも見てみたい方にはこちらの駐車場が近くて便利かと。


水戸芸術館(ART TOWER MITO) (公式サイト)

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さて満を持して到着したお客様のマンション。
高さ20階以上の高層マンションということもあり守衛さんも常駐しており、入退場のセキュリティはしっかりしておりました。

このような高層マンションが訪問先の場合、住まわれている方が著名人や、財界の有名人などの可能性もあるため少し
緊張してきます。

早速ですが玄関先でトラブルの発生したiMacを拝見させていただきました。

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2009年製のiMac MB953j/A
27インチという迫力ある大画面が魅力のマシンです。

このサイズのiMacを使用したらもう21インチなどの画面サイズには戻れなくなるはず。

iMac MB953J/A(Apple公式サイト)

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電源を入れるとご覧のように画面に等間隔で縦のラインが入っていることが確認できました。

これだけでは無く起動時に表示されるリンゴマークでフリーズするという手に負えない状況。

おそらく内部部品である
 「 ロジックボード or グラフィックボード 」
のいずれかにハード的な問題が生じていると予想されます。

詳しく調査診断および修理を行うにあたり機器をお引き取りさせていただきます。

重量がありますので持参した台車へ載せ車へと運びます。
落下や振動を極力与えないように運搬時は細心の注意を払います。



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さてさて宇都宮へ戻って参りました。

不具合箇所を特定するためにまずは機器を分解していきます。

画面サイズが27インチと大型のため作業スペースの確保には少し苦労しましたが。。。

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テスターを使用し検証していくとやはりロジックボードとグラフィックボードの2つの部品に問題があることが判明。

画像は取り外したロジックボードになります。

但しロジックボード側の方はそれほど致命的な故障では無かったため基盤部品のスポット補修でどうにか対処できそうです。

問題は損傷の大きいグラフィックボードです。

2009年製ということで市場には新品の保守用部品が既に流通しておりません。

止むをえず再生品(中古部品)での交換修理となりそうです。

これらの点と直ちにお客様へ報告し、修理続行の快諾をいただきました。

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海外から取り寄せた交換用のグラフィックボード。

画像ではうまく大きさが伝わりませんが、約5cm四方と比較的小型のパーツになります。

Windows等で自作PCなどを組まれた方には「えっこんなに小さいの?」とびっくりされることでしょう。

iMacのグラフィックボードは先ほど取り外したロジックボードの裏側についているため交換作業のハードルは高いと言えます。
Windowsならばケースをガチャっと開け、ポンとつければ終わるだけに嫌らしいといえます。

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グラフィックボードを交換し、分解したiMacを動作確認のために仮組していきます。

ゴール地点までもう少しですが、最後まで予断を許さないのは人間の手術同様です。

動作確認のため電源ボタンをポチ!

ジャーンと言う起動音。

あんなに乱れていた
画面表示が嘘のように曇りなく映っております。

作業に問題が無いことを確認し、仮組していたパーツを元の状態に戻していきます。

尚お客様へのご返却は大きめの箱に厳重梱包の上、宅急便にて発送させていただきました。
クロネコヤマトのパソコン用ボックスのCサイズでどうにか梱包可能です。

参考までに今回発生した費用です。
作業料              8,400円
遠方交通費            6,300円
ロジックボード補修作業      8,640円
(部材費含む)
交換用グラフィックボード機器代 43,200円 
 (再生品)
割引              -1,540円
合計             65,000円
※郵送返却時の料金となります。
※機器発送時の送料はお客様負担となります。





~ ~ 以下時系列が逆転しますのでご了承を ~ ~

お客様よりお預かりしたiMacを載せ宇都宮への帰路の途中にどうしても訪れたい場所があったため時間を調整して
足を延ばしてみることに。

訪れたのは水戸の偕楽園です。

偕楽園は「金沢の兼六園」、「岡山の後楽園」と並び称される日本三名園の一つ。
国の史跡及び名勝にも指定されている格式高い庭園です。。

その歴史は古く水戸藩第9代藩主徳川斉昭(なりあき)公により、領民達の休養の場所として造園されたもの。

どうしても偕楽園というと梅の花のイメージが強くシーズンオフとなる冬場は花の彩りが無いため果たして訪れても
見どころはあるのだろうかと一抹の不安。

。。。が実際に足を運みてその考えは杞憂に終わるのでした。

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偕楽園の駐車場近くの桜山にある茨城県護国神社。

こちらで参拝をしてから偕楽園を巡ることにしました。

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境内にあった大きめの置き石。
近い付いてみると朱色で蟹が描かれていることに気が付きました。

地元の参拝者に聞いたところ慰霊碑なんだそうな。

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護国神社を後にいよいよ偕楽園へと舵を切ります。

画像は護国神社と偕楽園を結ぶJR常磐線を跨ぐ歩道橋 「梅桜(ばいろう)橋」 から眺めた偕楽園の様子です。

一部の広葉樹が赤く色付いていることが確認できます。

梅桜橋の階段付近にはエレベーターも設置されておりますのでバリアフリーにも優しい造りになっておりました。

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梅桜橋を渡るとそこには思わずため息が出るような見事な日本庭園が広がっておりました。

池面に鏡のように映りこむ木々の風景が何とも芸術的でした。

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吐玉泉(とぎょくせん)

大理石で作られた湧水泉になります。

地形の高低差をうまく利用し湧水される仕組みになっており手が込んだ造りになってりました。

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表門から一の木戸を抜けると、そこには孟宗竹(もうそうだけ)が覆い茂る静寂の空間が来園者を待っています。

この竹林を見たら思わず京都の嵯峨嵐山の竹林の道か?
と錯覚してしまった方もいるかもしれません。

ここは偕楽園の孟宗竹林になります。

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孟宗竹林を抜けるとあたり一面に梅の木々が広がる園が見えてきます。

ここが東西梅林になります。
約100種類の梅の木が植えられており、その数約3,000本。

毎年2月下旬から開催される梅まつりはこの東西梅林を中心に開催されます。

梅の開花が見ごろになると、あたり一面は梅の香りに包まれとても幸せな気分になれそうです。

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この門の先には好分亭(こうぶんてい)がございます。

好分亭は徳川斉昭公自らが設計したと言われる木造2層3階建ての木造建築物。
時間があれば偕楽園とセットで見ておきたいスポットになります。

尚見学の際は別途入館料が掛かります。

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東西梅林を進み偕楽園の東門を抜けると常磐神社と常磐稲荷神社がございます。

朱色の鳥居が沢山並ぶのが稲荷神社の特徴です。

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稲荷神社だけあり鳥居の先にはお稲荷様が鎮座しておりました。

吠えているようにも見えますが、皆さまはどのように感じられましたか?

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常磐神社敷地内に佇む大鳥居

手前の紅葉が見事な赤に色付いており、とてもいいタイミングで訪れることができ感激です。

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石灯篭の先のやや色づき始めた紅葉たち。

こちらが完全な赤に変わるにはもう少し時間が掛かりそうです。

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常磐神社の正面鳥居

この階段を下っていくとJR常磐線方面へと進んでいくことになります。

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偕楽園と千波湖を結ぶ常磐橋。
その名の通りこの橋の下をJR常磐線が走っています。

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こちらはJR偕楽園駅。

偕楽園で開催される梅まつり期間中のみ開設される臨時駅になります。

期間外は利用できません。
また画像のようにロープで立ち入りも制限されておりますのでご注意ください。

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常磐橋の真下を走るJR常磐線の線路。

タイミング悪く走破する車両の姿を拝むことは叶いませんでした。

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常磐橋を進むといよいよ千波湖が見えてきます。

元々は旧水戸城の外堀の役割をしていた千波湖。

現在の千波湖は埋め立てなどが進み面積が小さくなっているのだとか。

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湖にはお馴染みのスワンボートの姿も確認できました。

今日のように天気のいい日はスワンボートを漕ぐのもいいかもしれませんね。

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湖畔では様々な野鳥が戯れております。

確認で来ただけでも「コサギ」、「カルガモ」、「マガモ」などがおりました。

近付くと餌をねだりに歩み寄ってくるので人間には慣れているようです。

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こちらは「オナガガモ」

冬鳥として渡来してきた模様。

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こちらは「コブハクチョウ」

白鳥とは若干異なりますのでどこが違うのか見分けてみてください。

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水戸を代表する偉人

水戸黄門こと先の副将軍水戸光圀公の像です。

駅北口の像では両隣に助さんと格さんがおりましたが、中々お目に掛かれないソロバージョンなので貴重かと。

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黄門様のどアップ。

その視線の先には何が見えるのでしょうか?

とても気になります。

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千波湖の中心部にはご覧のような噴水が設置されております。

一定時間ごとに吹き出す噴水の量もパターンも異なるので暫し見ていても飽きることがありません。

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千波湖の先には先ほどお客様宅の近くで目にしたART TOWER MITO こと水戸芸術館のシンボルタワーの姿を垣間見ることが
できました。

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千波湖には鉄道マニアも一目置く蒸気機関車「D51515」
通称 ” デゴイチ ” が展示されています。

間近で見ることができるのでファン涙目です。

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今でも現役で走り出しそうなデゴイチ号

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SLデゴイチの行先表示版

この行先表示版は完全オリジナルで実際には運用されたことも無い特別仕様になります。

ここまで作るなんて製作者の気合の入りっぷりが半端ではないことが窺い知れます。

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専用のタラップが設けられており、運転席まで歩み寄ることが出来るという心配りはありがたいの一言。

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普段見ることもできないSLの運転席。

計器類がこれでもかと付いており、これだけの情報に気を取られながら操縦したら目が回りそうです。

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最後に立ち寄ったのは千波湖でも注目すべき像。

江戸幕府最後の将軍徳川慶喜公(幼年期)とその父であり水戸藩9代藩主徳川斉昭公の像です。
親子での仲睦まじい姿は見ていて心がほっこりとさせられます。

ちなみに徳川慶喜公は徳川斉昭公の七男になります。

これにて偕楽園、千波湖の散策は終了となります。

次回は梅の花が咲き乱れる梅まつりの期間に訪れたいと願う今日この頃。


偕楽園(公式サイト)

千波湖(公式サイト)

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