12月28日
本日で当店年内の営業は終了。

しかし年末年始は何かとイレギュラーが起こるのも毎度恒例行事になっております。

そんな中滑り込みで郵送されてきた1点のお荷物。

どうやら数日前にメールで問い合わせを下さったお客様からの荷物のようです。

お問い合わせ後何も音沙汰が無かったので、相談か検討されているのかなぁと思っていたばかりにまさに虚を突かれました。

大掃除のためさっきまで抱えていた掃除用具を放り出し、到着したお荷物を修理ブースへと移動させます。

今回郵送でパソコンを送って来られたのは千葉県富津(ふっつ)市にお住いのお客様。
富津市と書いて「とみつ」市ではありません。 「ふっつ」市と読みます。

千葉県には市がたくさんありますが、富津市と聞いてあの辺りかなとイメージできる方は、かなりの地図・地理マニアと
いえるでしょう。

予め断っておきます。富津市にお住いのみなさん決して気分を害されないでください。
当店スタッフの中で富津市の場所や地名を知っていたのは僅か2名ほどという状況。

Google Map を開き納得する者も数名という有様でした。

調べてみるとなんと富津市観光大使がかなり豪華布陣。
元モーニング娘。の保田圭さん、ミュージシャンのカジヒデキさん、元横綱若乃花の花田虎上(まさる)さん etc...

著名人を多く輩出しているのはうらやましい限りです。


千葉県富津市(公式サイト)



さて今回滑り込みで年内最終営業日に到着したパソコン。

梱包を解くと中らから出てきたのは Lenovo製のノートパソコン ThinkPad L540

ThinkPad と聞くとかつてのIBMブランドを思い出された方は私だけではないでしょう。

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郵送で到着したLenovo製のノートパソコン ThinkPad L540

ビジネス向けに設計されたノートパソコンになります。

Lenovo ThinkPad L540(Lenovo公式サイト内紹介ページ)

ビジネス向けのため搭載されているOSはWindows7 Pro (64bit) 。

ビジネスの最前線
HomeユースのWindowsでは何かと力不足ですから当然のチョイスといえます。

現在こちらの機種を購入されると搭載されているOSはWindows10 Pro (64bit) 仕様になっております。

2015年に初期モデルがリリースされ、その後幾度とマイナーチェンジをし現在に至るまで販売されている
ロングセラー商品。

実際にマシンを使用してみたことがありますが、やはりProユースだけありしっかりとしておりキーボードのタッチも
良かったと記憶しています。


さて前置きが長くなりましたが、お客様からお送りいただいたLenovo ThinkPad L540ですが、電源も入りWindowsも問題なく
起動します。
ネットへの接続も有線・無線ともに問題無し。

特にこれといって修理すべき点は見当たりません。

しかしお客様はパソコンを送ってこられました。

・ ・ ・ ・ それはなぜか?

ヒントは前述させていただいた搭載OSがWindows7 Pro であることが深く関わってきます。

Microsoft社のアナウンスではWindows7のサポート期間は2020年1月14日まで。

Windowsのサポート期間のお知らせ(Microsof社公式サイト内)

登場したころは周囲も冷ややかであったWindows10への反応も手の平を返すように変わって参りました。
こうなると新しいWindowsに早々に乗り換えないと業務面や効率面でロスやトラブルも生じてくるもの。

既に無料アップグレード期間の終了したWindows10ですが、実はまだ無料でアップグレードすることが可能なのです。
※お客様ご自身で実施された場合は一切費用が掛かりません。
 当店へ依頼された場合は作業料のみご請求させていただきます。

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Windows10の無料アップグレードキャンペーンは既に終了しているように見えて実際はサービス自体は継続されております。

依然のようにアップグレードが勝手に実行されることはありませんので、少々実施までのハードルが高くなるのが玉に瑕ですが。

Microsoft社提供Windows10ダウンロードサイト

上記のサイトからWindows10のインストールに必要なISOイメージをダウンロードすることが可能です。

ダウンロードしたISOイメージは忘れぬうちにDVD-Rメディアなどに書き込んでおきましょう。

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ISOイメージを書きこんだDVD-RディスクをセットしWindows10 へのアップグレードを進めて行きます。

ちなみにWindows10ではHome もProもインストールメディアは共通になっています。
インストール時に入力される旧OSのプロダクトキーでHome or Pro を自動判別仕組みになっております。

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まず目を通す方は100人に1人ともいわれる悪名高いライセンス条項。

細かいことがズラ~っと書いてありますが、同意しないことには先に進めせんのでひとまず同意します。

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その後幾つもの工程を得て無事Windows10 Pro のインストールに成功。

Windows7 Pro から Windows10 Pro へのアップグレードは約1時間30分ほどで完了いたしました。

新規のインストールでは無く上位OSへのアップグレードですので、これまでのデータや環境設定もすべて引き継がれて
いるのがポイントです。

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システムのプロパティ欄からも念のためきちんとWindows10 へアップグレードされたのかを目視確認します。

きちんとWindows10 Pro の表記も確認できましたので、これにて作業は一件落着となります。

丁度午前から仕掛けた作業でした何とか昼過ぎには完了させることができました。

この後速攻でクロネコヤマトさんの営業所へ駆け込みお荷物をお客様宅へ発送させていただいたのでした。

お客様へ機器発送のご連絡を差し上げましたところ迅速に対応して貰えたこと、年内に機器が手元に戻ってくることに対する喜びようを切実に感謝されていたのが今でも記憶に深く残っております。

参考までに今回発生した費用です。
作業料   5,250円
(Winodwsアップグレード作業)   
割引   -1,000円
合計    4,250円
※郵送作業時の金額です。
※機器発送時の往復の送料が別途発いたします。

さて年内最後の修理も終えてホッとするのも束の間。

じつはメールでお客様から
「千葉県富津市の知名度アップも兼ねてサイト内で宣伝をして貰えないかと?」
と直々にリクエストをいただいたのです。

そのため修理後に富津市の情報を収集し、紹介の記事を書かせていただく運びとなりました。

富津市で調べてみると有名な観光地で鋸山(のこぎりやま)という場所があるようです。

ここでスタッフO氏の両親が富津市とお隣鋸南(きょなん)町の境に位置する鋸山と日本寺(にほんじ)へ登山と参拝に
訪れたことがあると聞いたので急いで取材の準備に走ります。

幸いにも撮影時の写真も提供して貰えたので一生懸命紹介をさせていただきます。

栃木県からは同じ関東地方であっても距離も遠い千葉県。
それは千葉県の方にしても同じことが言えるのかもしれませんが...

とりわけ房総半島まで行ってしまうと余裕で片道200kmを超える長丁場となります。
高速を使っても4時間近くも掛かりますし、鉄道で向かっても3時間半ほど掛かります。

スタッフO氏の両親は日帰りで行ってきたと言うのですからその行動力には脱帽してしまいます。
※聞いた話では渋滞を避けるために早朝の3時に栃木を発ったそうです。

海水浴のシーズンは周辺道路はひどい渋滞になるため公共交通機関を利用された方がよいでしょう。

千葉市から房総半島へ延びる館山自動車道を走ると目的地である鋸山のある富津市に到着します。
正式にはお隣の鋸南町との境界にある山であることが地図をご覧になっていただければお分かりいただけるかと思います。

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海沿い走る国道127号線を南下すると左手に見えてくる鋸山登山自動車道。

往復で1,000円と結構いい金額になりますが最寄りのロープウェイと違い混み合いませんのでマイペースで移動が可能
というメリットもあります。

鋸山登山自動車道を登っていくと中腹に見えてくるのが日本寺の大仏様の最寄になる日本寺大仏口

すぐ手前に駐車スペースがありますので車を降りてすぐの好立地になります。

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舗装された道を進んでいくこと約10分。
目の前には大仏様が見えてきます。

海と山、見渡す限りの大自然の中で一際存在感を放つ大仏様 正式名称は「薬師瑠璃光如来」

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カメラのズーム機能を使用してみたところです。

その高さは約31m。

現在の大仏様は昭和44年に復元された物になりますが、ありがたいことに変わりはありません。

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頭上の空を見上げれば飛行機が飛んでおりました。

その更に上には朝だというのに月まで見えます。

日本の誇る最大の空港羽田空港が近くにあるだけありこの辺は飛行機の往来数が半端ありません。

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日本寺の境内には立派な蘇鉄(ソテツ)の茂ったエリアがあります。

その一画に江戸時代の有名な俳人「長谷川馬光」の
「引き下ろす 鋸山の 霞かな」
が句が刻まれた碑があります。

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日本寺の本堂がある場所になりますが残念ながら復興工事中のため立ち入り禁止でした。

早く工事が完了することを願うばかりです。

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ルートを変え羅漢エリアへと進んでいきます。

ここからは登り階段が続く苦難の連続となります。
体力に自信の無い方は休憩を小まめに取るなど計画的に頂上を目指して行きましょう。

階段を登っていくと画像の様ないい具合に苔の生した巨岩や巨石を拝むことができます。

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岩肌には首の無い座禅石が鎮座しておりました。

その先には行先を示す方向版がございます。

鋸山の頂上を示す方向に従い進んでいきますが、一向に階段の数が減る様子はありません。

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鋸山の見どころの一つ百躰観音

その名の通り百体もの観音様が並ぶその光景は迫力と独特の雰囲気があります。

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千五百羅漢道。
羅漢様は風食によってできた洞窟に安置されています。

その名の通り無数の羅漢様が立ち並んでおりそのインパクトは絶大で記憶に強く叩き付けられるほど。
羅漢様を代表してピースをしているように見える羅漢様を抜粋。

一つ一つ表情やポーズが違うのも見ていて飽きることがありません。

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羅漢エリアを抜け山頂方面へ向かう際に通ることになる二天門(通天閣)。

通天閣と聞くと大阪のそれをイメージしてしまいますが、ここ鋸山にも通天閣はあるのです。

パッと見高さが無く窮屈に感じられますが成人男性が立っても問題ない高さはあります。

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通天閣を抜けると見えてくる西国観音

こちらにも無数の羅漢様が並んでおります。

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西国観音を抜け目の前の階段を登りきるとやっと鋸山の頂上部に到達します。

ここから目にするパノラマは苦労した分だけ感動もひとしお。

広がる東京湾の海原。そびえる山々。

天気も良かったため忘れることのできない一シーンを思い出に刻むことが出来ました。

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苦労して登ってきた鋸山の頂上。

頂上にはご覧の様な展望台が用意されています。

展望台といっても自然の岩山を利用したワイルドなものですが...

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展望台への上り下りは狭い階段を利用します。

対面から人が来ると片側交互通行のようにしばし順番待ち。
距離が短いこともありそれほど苦になりません。

満を持して展望台に到達。

視線の先に見えるのは 「地獄のぞき」 で有名なせせり出た岸壁

ここから先は高所恐怖症の方は耐えられないと思いますので読み飛ばしてください。

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展望台から東京湾を眺めたところです。

天気にも恵まれ青々とした空と海を目に納めることができました。
遠くに見えるのは神奈川県の三浦半島になります。

条件によっては遠く富士山まで目にすることができるそうですが残念ながら今回は雲がやや多く確認できず。

画像の中央に位置する尖った形は金谷港。
神奈川県の久里浜方面へ向かうフェリーの乗り場もある港です。

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視線を変え南西の館山方面になります。

こちらからは標高の低い山々が続いているのが確認できます。

先ほどの金谷港方面に比べると心なしか海の色も異なるように感じ取れました。

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再び上空に目を向けると羽田沖へ向かって低空飛行をしている飛行機を目にすることができました。。

この周辺は本当に飛行機の往来が多くふと上空を見上げると高確率でフライト中の飛行機を目にすることが可能です。

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展望台を降り崖から下を見下ろしたところです。

いかがですか?

思わずギャーと叫びそうになる様な高さがありますよね?

垂直に切り立った崖が更に恐怖を助長しています。

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下ばかり見ていては足がすくわれるという恐怖を感じ敢えて視線を変えるなどインターバルを挟みます。

視線の先に見えるのは先ほどまでいた展望台です。

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鋸山最大の人気スポットである 「地獄めぐり」 

高さ100メートルの崖から突き出した岩の先端は常に順番待ちの行列が絶えず、みなここで記念撮影をしたり、SNSへ
アップしたりと思い思いに耽っておりました。

このように岩肌の半分がせせり出ており、ここから覗く光景は地獄そのもの。
※実際に地獄を見たことは無いので想像の中での世界ですが...

落下防止のために安全柵が設けられておりますが危ないので決してふざけたりしないようにしましょう。

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別の地点から改めて下を眺めてみます。

こちらも垂直に切り立った崖が恐さを最大限に表しております。

集まる人たちがアリのように見えてしまうほどの高さがありました。

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山頂から先ほど目にした下界へと降りていきます。

すると周囲の景色が一変。

切り立った崖が某ゲームの世界のように行く手を阻みます。
※阻むとはいっても雰囲気であって実際には通行できます。

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道なりに進んでいくとやがて眼前には先ほどまでいた 「地獄めぐり」 の場所が見えてきます。

改めて見るとあんな危険な場所に立っていた訳ですから鳥肌ものです。

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百尺観音

かつてこの周辺は石切場でした。
その石切場跡に世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のため彫刻された観音像になります。

百尺観音の名の通り高さは30mほどあります。

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百尺観音を背後に見える地獄めぐりの崖

観音像の周りは子の字型に掘削されているため、観音様は地獄めぐりを見ることができません。

しかし考えてみると観音様だからこそ地獄は見なくても良いのかもしれませんが。

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丁度地獄めぐりの真下まで来てみました。

上空の崖には人がいるのが確認できます。

ひっきりに下にいる私たちに手を振っているのでそれに応えます。
こういった触れ合いが旅の楽しみでもあります。

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百尺観音のエリアを抜け最後の見どころ十州一覧台まで来てみました。

ここに至るまでにはやはり」階段を登る必要があります。

日頃運動不足の方はここに到達した時点で乳酸値はピークを迎えていることでしょう。

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十州一覧台

かつては常陸国から駿河国まで関東の周囲十国を一望できたのでこう名付けられたそうです。

中央に小さく見えるのは鋸山ロープウェイ。

日本では珍しい本場スイス製のゴンドラを採用したロープウェイで遠くからは確認でいませんが、スタイリッシュな
デザインはおしゃれで人気もあるようです。

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十州一覧台から望む東京湾と三浦半島

三浦半島のさらに奥に富士山が見えることもありますので、見れた方はラッキーです。
見れなかった方は見えるまでトライしましょう。

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頂上部を見終え下山していきます。

帰りは下り階段なので楽勝と思った方はいませんか?

実は下りの方が足腰の筋肉に負担が掛かるのです。
無理に段数飛ばしなどなさらずにゆっくりと一段一段噛みしめて下山しましょう。

登山時に目にした通天閣のような天然の門があるのも鋸山の魅力です。

周囲の景色自然を楽しみながら下山していきます。

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こちらの門はかなり高さが低く腰をかがめないと潜れないほどでした。

頭をぶつけたりしないようお気を付けください。

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帰りも羅漢様達を目にすることができます。

登りの時とは異なる表情やポーズをとっていて変化に興味が湧いてきます。

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最後は羅漢様のアップ。

素敵な光景を楽しむことができた鋸山日本寺の登山と参拝。

千葉県にはこのような自然豊かな観光地もあるのでおススメです。

ディズニーランドもいいですが、たまの休日ちょっ遠出をして房総半島まで足を延ばしてみませんか?


鋸山日本寺(公式サイト)

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