岩手県一関市 Buffalo TeraStation TS3200DN0202 通電NGからのデータ復旧

今更ですが当店パソコンサポートPCわんだは出張サポートを中心にパソコンの修理、設定、
復旧、保守一式を行っております。

どうしても出張では対応しがたい遠方のお客様には宅配による郵送修理もご案内しております。

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しかしながらお客様の中には遠方であるにも関わらず、諸事情から是が非でも出張で対応して
欲しいと切実にお願いされる方もいらっしゃいます。

今回はそのような稀な事例で遠方岩手県まで出張して参りました。

事の発端は一通のメールでした。

仕事で利用しているNAS (ネットワーク対応HDD)がどうにも不安定で支障が出ているため
早急に診てほしいという内容でした。

お客様とメールをやり取りしていく中で発覚した住所。

なんと!! 
東北地方は岩手県でした。

通常であれば郵送修理をご案内するのですが、お客様はどうしても了承してくださいません。

過去に郵送事故という苦い経験をされており貴重品は絶対に郵送したくないというお考えを
徹底されているのだそうです。

しかし栃木県から岩手県までは距離が片道で300km以上も離れております。

どうしても現地にて対応して欲しいというお客様から提示された条件は破格の物でした。
・現地までの往復の新幹線代はお客様負担(片道で約10,000円)
・作業代は金額の上限にかかわらずキャッシュで支払う
・昼食夕食も用意してくださる
・作業が日をまたぐ場合は現地でホテルも手配してくださる。
 もちろん宿泊費もお客様が負担

過去にも遠方へ出張対応したことはありましたが、ここまで破格の物はそうそうありません。

内容を確認し、当店スタッフの誰が現地へ向かうのかちょっとした社内会議になりました。

抜擢されたのはデータ復旧が専門のスタッフBで決定。

プライベートでもなかなか岩手県に行く機会が無いため仕事よりも岩手へ行くことが目的
のようになってきたため上司から釘を刺されましたが、、、

お客様のお住いは岩手県一関市
最寄駅はJR一ノ関駅です。
※駅名には一と関の間にカタカナのノが入るのでお間違いなく。

現地での作業時間を最大限確保するため宇都宮発の始発の新幹線で一ノ関に向かうこと
になりました。

始発列車の出発時間は6:54
一ノ関への到着時間は8:36
約1時間40分ほどの鉄路での移動となります。

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JR宇都宮駅西口です。
ここからちょっとした旅の始まりです。

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宇都宮駅のシンボル餃子像です。
かつては餃子の消費量日本一の名を欲しいままにしておりましたが、ここ最近は静岡県
浜松市という強烈なライバルの登場によりその座を譲り渡して2位に甘んじております。
それでも餃子の街としての二つ名は健在です。

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朝の早い時間ということもあり下りホームは人影もまばらです。

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ホームへ入線してきた東北新幹線
列車はE2系のやまびこ号です。

宇都宮駅は残念ながら「はやて」「はやぶさ」「こまち」の速達列車が止まりませんので下り
列車ではやまびこが主役級になります。

またこのE2系新幹線はグランクラス車両がありません。
どうしてもグランクラスを利用したいというお客様もどうかご安心を!

グランクラスを構えたE5系のやまびこもあるのですよ。

やまびこ号は終着駅が盛岡駅であるため、青森方面へ行く際には
1.少し南下して埼玉県の大宮駅からははやぶさ号に乗車する
2.仙台駅までやまびこ号で向かい、はやぶさ号に乗り換える
3.盛岡駅までやまびこ号で向かい、はやぶさ号に乗り換える
という3つの方法があります。

一番所要時間が短いのは1の方法です。
一番低予算なのは3の方法です。

北海道新幹線開業に合わせ宇都宮にも停車をと自治体レベルで運動もありましたが不発
に終わりました。
東京に近いため速達列車がスルーする。

致し方のないことですかね。

新幹線に乗車し流れる車窓の風景を見ながらうとうとし始めると景色はあっという間に
仙台を通過。
一ノ関まではもう少しです。

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一ノ関に到着しました。

岩手県の南の玄関口となる一ノ関駅。
世界遺産である「中尊寺金色堂」にも近いことから観光客も多い模様。

本来であればここから観光にと散策したいところですが今回は仕事で来ています。
駅を出たところでプライベートから仕事モードへスイッチを切り替えます。

さて本日はお客様がわざわざ送迎に来て下さるというので駅前で20分ほど待機。
それまでに作業のための機材の準備と確認を念入りにチェック。

予定時間丁度にお客様と合流し、一路現地事務所へ。

一関市は人口約12万人を擁する岩手県下第二の都市です。

それだけに道中の街道沿いには企業の支店や工業団地などの多さが目立ちました。

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駅から30分ほどでお客様の事務所へ到着。

ご挨拶もそこそこに早速問題の発生している機器を拝見させていただきました。

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電源の入らなくなったBuffalo社のNAS TeraStation TS3200DN0202
HDDを2基搭載したRaid0/1対応モデルとなります。

検証を行ってみましたがお客様の申告通り電源が一切入りません。
通電すらしていない模様。

詳しく診断作業を進めるために内蔵のHDDを取り外すことにいたしました。

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TeraStationは下位モデルとなるLinkStationとは違い内蔵HDDの取り外しに専用鍵が必要と
なります。
この鍵は製品に付属しておりますので紛失などされなければご自身でHDDの交換やメンテナンス
を行う事も可能です。
※一応スペアキーと合わせて2点付属しています。
※万が一紛失された場合はBuffalo社より購入可能
 Buffalo鍵販売窓口:https://buffalo.jp/bihin/order/key.html

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専用鍵を本体前面の鍵穴に差し込みケースを開けていきます。

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ケースを開けると中身が見えてきました。
HDDはこの中に収納されております。

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正面のストッパーを起こしHDD収納ケースごと取り外していきます。
ここで余計な衝撃を与えぬよう作業は慎重且つ慎重に行っていきます。

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取り外されたHDD。

診断の結果
・内蔵HDDは問題無し(論理障害/物理障害無し)
・内部ロジックボードに物理的な損傷有り

ちなみに今回TeraStationはRaid0で構成されておりましたが、
HDD側には異常箇所が見受けられませんでした。

以上のことからデータの復旧は問題無しと判断。

調べていくと復旧対象のデータの総容量は約500GBほど。

現地対応が可能であると認識しお客様へも現在の状況と今後の作業の工程をご案内。

データ復旧作業に着手し始めた時には時計は10:00を回ったころでした。

途中お昼休憩を挟みながら午後も作業を進めていきます。

お客様からは有りがたいことにお弁当をご馳走になりました。
客先で食事をいただく機会は早々ありませんので貴重な経験です。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。

ちなみに現在時計は12:00を少し回ったところ。

現在のペースでいくと作業完了までの時間は約11時間ほど。
完了予定時刻は23時。
宇都宮行の最終新幹線は21:12

・・・・どう頑張っても間に合いません。
どうやら今日はホテルへ一泊しなければいけないようです。

覚悟を決めて夜間も作業に専念していきます。

途中お客様からは本日2度目のお弁当をご馳走になりました。
非常においしくいただくことができました。
ありがとうございます。

既に時計は21:00を回っており、会社にはお客様と私の2人しかおりません。

お客様からは早く終われというプレッシャーを感じることはありませんでしたが
時間が時間ですので私的にはこんな遅い時間までお付き合いいただき申し訳ない
という気持ちでいっぱいいっぱいでした。

23:00を少し回ったところで全てのデータを用意されたサーバーPCへと移行することが
できました。

今日は朝早い時間から移動や慣れぬ地での作業を行ってきたことから疲労もだいぶ
蓄積していたようです。

お客様の手配してくださったホテルに着いた時にはいつの間にか寝落ちするという有様。

目覚めた時は午前5:00過ぎという微妙な時間に。

いつもなら2度寝する所ですが折角岩手まで遠征したのですから、それは勿体無い。
シャワーもほどほどに付近を散歩するなどしてお腹を空かし朝食タイムを満喫しました。

この時間がささやかですが至福の時です。

午前9:00にお客様の事務所へ到着。
昨日作業の仕上げ処理を遂行し、お客様立会いの元データの復旧の成果・可否を確認
していただきました。

結果は、、、問題無し。
お客様の所望するデータが全て移行できた事を確認し最後はスタッフさんたちと
雑談を交わしつつお礼のお言葉を送り事務所を後にしました。

参考までに今回発生した費用です。
データ復旧作業料(軽度の物理障害)    35,000円
(Raid0環境、通電不可からのデータ復旧)        
合計 35,000円
※現地までの交通費、宿泊費は別途請求

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さて時計はまだ午前10:30
宇都宮までの帰りの時間まで間があるため、前々から行きたかった平泉町へアクセス。

平泉町にはあの世界遺産
中尊寺金色堂があります。
かつて東北地方で絶対的な権力をほこった奥州藤原氏の遺産、文化を見ることができると
いうことで気分はハイテンションに。
京都の平等院鳳凰堂と双璧を成す平安時代の浄土教建築の代表的な文化財と対面できる
ことに胸が高鳴ります。

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世界遺産 中尊寺金色堂の入口です。

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入口からは急な坂道がしばし続きます。
ご年配の方がたは苦労しながら歩を進めておられました。
一応バリアフリーに配慮し段差の無い通路も用意されておりましたが、それでも平坦な道に比べると
いささかきついことには変わりありません。

私は毎日仕事後に5kmのウォーキングを欠かさずしているので息切れもすることなくクリアすることができました。

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広い敷地ですが暫し歩を進めると見えてきました。
手前の案内には金色堂の三文字が確認できました。
あの奥に念願の金色堂があるのです。

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国宝である金色堂を風雨から保護している覆い堂です。
コンクリート造りのため風情もへったくれもありませんが、需要文化材の保護を考えると仕方のないことですね。

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コンクリートで造られた堅牢な覆い堂。
金色堂本堂は撮影禁止のため残念ながら撮影はここまで。

内部には金色に塗装された仏像が鎮座しております。
そして奥州藤原3代のミイラ化した遺体が安置されている神聖な場所でもあります。

金色の阿弥陀三尊像を中心に安置された20数体の仏像。

極楽浄土を再現したといわれる精巧な造りには見とれてしまい時間が過ぎるのを忘れるほどでした。

内部はガラスケースで納められて完全に外気と遮断しているという徹底ぶり。

念願の金色堂拝観も終えて今回の出張は無事終了となりました。

中尊寺金色堂:https://www.chusonji.or.jp/guide/precincts/konjikido.html

宇都宮に到着したのは17:00過ぎ。

会社へ顔を出し一連の作業内容を上司へ報告。

このような機会は滅多にはありませんが、また遠方へ出張したいですね。

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