唐突ですが 足利 と聞いて皆さんは何をイメージされますか?

『足利尊氏』 『足利学校』 『足利市』 『足利フラワーパーク』 ... etc.

そんな足利を冠する日本唯一の市
今回は 足利市 にお住いのお客様から出張サポートのご依頼をいただきました。


栃木県足利市 (足利市公式サイト)

足利市は栃木県の南西部に位置し、地図をご覧になっていただければ分かりますが、限りなく群馬県寄りなのです。
ですから文化も風習もどちらかというと群馬寄り。

私自身も宇都宮から足を運ぶたびに群馬県に来ているようだと錯覚してしまうほど。

...閑話休題

お問い合わせをくださったお客様ですが、Macに魅了されこれまで使用していたWindowsのマシンを卒業
今年になってからMacを使い始めたとのことでした。

しかしながら不幸にも初めて購入したMacが初期不良でAppleへ修理に出すために保存していたデータを泣く泣く手放すことに
その後も誤って重要なデータを削除されたりとデータ管理の部分で問題頻発でだいぶ頭を悩ませていた模様です。

そこで購入されたのがApple社の Time Capsule

Time Capsule とは何ぞやという方のために説明させていただきます。

平たく言えば NAS です。
Apple純正のNASだと捉えていただければ。

しかもNASにWi-Fiやルーター機能まで付いている非常に便利な機器なんです。

これ一台でNASもルーターもWi-Fiルーターも必要なくなりますのでデスク周りがすっきりすること間違いなしの一品です。

家電量販店の店員さんのおすすめということえで購入されたのが Time Capsule ME177J/A
2TBのHDD1台を搭載したNASになります。

こちらの製品の設置設定とMacのTimeMachineの設定を行って欲しいとのご依頼をいただいたのでした。

宇都宮から足利市までは下道利用でも1時間20分程でアクセスできます。
高速を利用すれば1時間以内でアクセス可能とそれほど遠くはありません。

AirMac Time Capsule (Apple Time Capsule紹介サイト)

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お客様宅に到着し拝見させていただいたTime Capsule ME177J/A

未開封でしたので当方にて開封作業も行わせていただきました。

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お客様も見守る中緊張の瞬間です。

箱から姿を現した Time Capsule ME177J/A

他社のNASとは異なりタワー型の筐体でAppleの象徴ともいえる白を基調としたデザイン

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天板部分にはしっかりとAppleのロゴマークであるリンゴマークが表示されておりました。

これにはApple信者も堪らないことでしょう。

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本体平面のインターフェイス部

保護フィルムでしっかりと粉塵からガードされているという徹底ぶり

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勿体ない気がしますが、保護フィルムを剥がしていきます。

ここで初めてインターフェイス部が顔を覗かせます。

WANポート1口、LANポート4口、USBポート1口という万全たる布陣。

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付属の電源ケーブルを差し込みコンセントへセット
併せてLANケーブルを用意し既設のルーターのLANポートへと接続

これで配線周りの準備は完了です。

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本体右下には機器の状態を示すパイロットランプが点く箇所があります。

未だ何の設定もしていませんので初期状態を示すオレンジ点滅をしております。

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今回Time Capsule を利用する予定のMAcbook

機器の初期設定はこちらのPCを利用して行わせていただくことにしました。

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ご利用のMacbookは最新モデル MNYF2j/A

美麗な Retinaディスプレイ 12インチを採用したモバイルにビジネスに特化したマシンです。

Macbook (Apple Macbook紹介ページ )
 

スクリーンショット -1
MacbookからTime Capsuleの初期設定を行うためにMac側の 「 アプリケーション 」 を開きます。

スクリーンショット -2
その後 「ユーティリティ」 を開きます。

スクリーンショット -3
次いで 「 AirMacユーティリティ 」 を開きます。

スクリーンショット -4
設定を進めるために 「 その他のWi-Fiデバイス 」 から 今回設置した Time Capsule を選択します。

スクリーンショット -5
ここでようやくTime Capsule の初期設定画面に到達します。

画面内のネットワーク名やベースステーション名を必要に応じて変更していきます。
※特段変更が無ければ標準設定の値のままでも問題はありません。

スクリーンショット -7
そしてベースステーション名やTime Capsuleにアクセスする際に必要となるパスワードを設定していきます。
※パスワードはスキップもできますが、セキュリティの面からも設定されることを推奨いたします。

これとは別にインターネット設定で、既設でルーターがありますので「 PPPoE 」 から 「 DHCP 」 へ変更します。
※ルーター環境無しの場合はここを 「 PPPoE 」 にされるのをお忘れなく。

本体の状態を示すパイロットランプも設定完了を示す 緑色の点灯に変わりました。

スクリーンショット -9
初期設定が終わるとご覧のような画面に変わります。

AirMac Time Capsule 左側の丸が 「 緑色 」 になっていれば設定完了となります。
※設定に問題があると AirMac Time Capsule 右側に問題箇所の数が赤字で表示されます。 

スクリーンショット -10
設定を終えたMacbook から実際にTime Capsuleへアクセスを試みてみます。
Time Capsule の共有フォルダへは、「ネットワーク」 や 「共有」 などからアクセスすることが可能です。

これで設定が完了かと思いがちですが肝心なバックアップの設定がまだでした。

Macには 「 Time Machine 」 というバックアップ機能が標準で搭載されています。
※Time Machine を利用すれば1時間単位、1日単位、1週間単位とお好きなスケジュールでMacのバックアップを
 行うことができます。

「 Time Capsule 」 といい 「 Time Machine 」 といいApple のネーミングセンスはWindowsとは異なり遊び心が
感じられます。

スクリーンショット -11
「 Time Machine 」 の設定を行うために 「 システム環境設定 」 から 「 Time Machine 」 を開きます。

スクリーンショット -12
 その後 Time Machine のバックアップ先となるHDDなどのストレージを指定し設定の詰め作業を進めていきます。

あとは指定したスケジュールになれば自動的にバックアップが始まります。

これにて作業完了となります。

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設定も終えて実際の設置場所へと移動した AirMac Time Capsule

これからいい仕事をしてくれることに期待したいところです。

Macbook やiMacを利用していながらデータ管理やバックアップまで手が回っていないというお客様
当店パソコンサポートPCわんだでは 「 AirMac Time Capsule 」 をはじめ様々なNASの導入のお手伝いから設置設定まで
一貫してサポートいたします。

大事なデータが消失してから慌てることのないようバックアップなどの設定は早めに取られることを強く推奨いたします。

参考までに今回発生した費用です。
作業料 9,450円       
割引  -1,000円
合計   8,450円
※作業時間90分以内時の料金となります。

昔に比べるとこのようなNAS製品は非常に手が届きやすい価格帯まで下がって参りました。
Apple純正のNAS である AirMac Time Machine も然りです。

NASは高いとお思いのお客様
悩むよりもまずは相談です。

データ管理やバックアップ設定、予期せぬデータ消失からのデータ復旧など一貫してお引き受けいたします。
お困りの際はパソコンサポートPCわんだまで気兼ねなくご相談ください。

作業も終わり時計を見ればまだ2時過ぎです。

このまま宇都宮へ帰還しても良いのですが折角の足利。
ここは自然に触れてマイナスイオンを存分に補充したいところ。

という訳で訪れたのは市内北部に位置する 「 名草の巨石群

渓流の流れる山間に位置する景勝地 名草の巨石群 は国の天然記念物にも指定されております。

名草の巨石群ですが足利市中心部からは車でも約30分ほど時間が掛かります。
観光で訪れる方は車でないとアクセス困難な場所ですのでご注意を!

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名草の巨石群の入口にある赤い鳥居

鳥居前には釣り堀やちょっとした食事処もあり休憩もできます。
散策後はこちらで一休みするのも乙かもしれません。

車でお越しの方は鳥居前に無料の駐車場が数台分ありますので、こちらを利用しましょう。

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鳥居をズームしてみると 「 厳島神社 」 の表記が!?

厳島神社と聞けばあの広島宮島の...とイメージしがちですが、厳島神社自体は全国に多数あるようです。

こちらの神社は名草にあることから 「 名草厳島神社 」 と呼ばれております。

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鳥居を潜ると巨石群までの距離を示す看板が目に入ります。

その距離 0.2km

ただし道は平たんでは無くオフロード気味の上り坂
よってすんなりとは到着できないのがポイントです。

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画像のような林道ともいうべき坂道がしばらく続きます。

天気が良い日は森林浴も楽しめますのでハイキングがてら訪れるのも良いかもしれません。

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まだまだ続く上り坂

歩道は丸太による階段まで設置されており思った他整備されておりました。

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途中に設けられた小屋
どうやら休憩所のようです。

中には腰掛けられるスペースがあるのみでトイレや自販機はありません。
予めトイレや水分補給の準備は済ませておきましょう。

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坂を登りきると石鳥居が見えてきました。

こちらが名草厳島神社こと名草弁天の入口となる鳥居になります。

ここで先に参拝を終えたと思しき方々と行き違いました。
ちなみに訪れていた方はみな団体さんや、グループ連れでした。

ただ一人私を除いては...

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鳥居の先には 
「 弁慶の割石 」
という案内がありました。

弁慶とはあの京都の五条大橋で有名な武蔵坊弁慶のようです。
まさか遠く離れた栃木の足利で弁慶ゆかりの史跡があるとは思いもしませんでした。

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こちらが 「弁慶の割石」 本体です。

この上であの武蔵坊弁慶が錫杖を振りかざしたことで、この巨石にヒビが入ったのだとか。。。

いきなり都市伝説ではありませんが、信じるか信じないかはあなた次第です

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岩の上に立っているのが名草厳島神社の拝殿になります。

遠目だと
「どうやってあの岩の上まで登るんだ」
と思われるかもしれませんがそこはご安心ください。

しっかりと階段が設けられておりますので。

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神社拝殿の手前にある謎の巨岩
岩肌に生えている苔がいい具合に雰囲気を醸し出しております。

じつはこの巨岩、名草巨石群で最大の巨石となる御供石なのです。
その高さは驚きの約11m

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御供石の手前には名草弁天の像が佇んでおりました。
両手で琵琶を弾くその姿は美しくしばらく見入ってしまいました。

こちらの弁天様ですが子宝や安産に御利益があるとされるパワースポットにもなっているようです。

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複数の岩が積み重なった御供石はその隙間を利用して潜り抜けることが出来ます。
俗に言う 「 胎内くぐり 」 です。

潜り抜けると子宝や安産に大変ご利益があるとされているようです。

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胎内くぐりの入口になります。
かなり入口が狭く屈まないとくぐりぬけること自体困難かもしれません。

薄暗いですが距離は短いため遭難することはないはずです。

それではいざ胎内くぐりに挑戦!!

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まるで整備の行き届いていない鍾乳洞を散策しているような気分にもなれる胎内くぐり。

本当に狭いので気合を入れて突き進みましょう。

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やった出口が見えて参りました。

この出口を抜けたら異世界に??

何てことはありませんので期待しないように

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胎内くぐりの先にはご覧のような巨石が行先を阻みます。
巨石の上には赤い橋のような物が架かっています。

じつはこの橋は拝殿からのルートで渡ることが可能なんです。

名草の巨石群というだけああり、ここに見える巨石はホンの一部。
お楽しみはこれからまだまだ続きますので乞うご期待

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名草厳島神社こと、名草弁天の拝殿になります。
周囲の木々に日光が遮られ、どこかダーク感が漂う感じがします。

名草厳島神社は足利七福神めぐりのひとつにもなっています。

もちろん漏れなく参拝してきたのは言うまでもありません。

足利七福神めぐりコース (足利市公式サイト内紹介ページ)

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先ほど見えた赤い橋を渡った先にあるこれまた巨石
その形は三角形でまるで ”おにぎり” のようです。

苔がいい具合に生しており聖なるオーラがこれでもかと放たれているようでした。

ちなみにこれらの巨石たちは花崗岩から成り立っており、長い年月の経過から雨風により風化して現在の
大きさまでになったそうです。

本来はもっと大きさもあったというのですから想像もできません。

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厳島神社の参拝を済ませ奥へと歩みを進めます。
ご覧のような悪路になりますが、けもの道まではいきませんので前身あるのみです。

名草の巨石群のメインスポットはこの先になります。

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林道的な坂道を進むこと約10分ほどで名草の巨石群の真の顔ともいうべき奥宮巨石群へと至ります。

ここまで来ると木々の密度も高くなり日光の日差しのほとんどが遮られます。
日中であるにも関わらず夕方かと見紛うほどの薄暗さでした。

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まるで河川の上流付近にありそうな巨石たち

しかしここは河川ではありません。
積み上がった巨石たちの存在から、かつてはこの部分まで河川の一部だったのではないかと勝手に邪推。

実際は伏水(地下水)の流れる谷間に累積した巨石群でございました。

ありがたいのは立ち入り禁止ではないので巨石の間近まで歩を近づけることと、巨石に載ることも可能なのです。
※降雨時は岩肌の苔などで滑りやすくなりますので、歩きやすく滑りにくいシューズなどでトライしてください。

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この辺は傾斜地になっており、高さのある地点からは眼下を一望できます。

つい先ほどまで別のご年配のグループがいらっしゃいましたが、下山されていったようです。
そのため今この空間は私だけの貸し切り状態となってしまいました。

思わず
「 ヤッホーーーー! 」
と叫んでしまいそうでした。

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亀石のような巨石もあります。

この上に載ることができるのですが、うっかりポケットからスマホを落とすところでした。
危ない。。危ない。。。。

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亀石の前にある祠

祠にはお供えがされていることから、この付近が聖域であることを窺い知ることができます。

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遠目から先ほどの祠を見送ります。

画像だけではお伝えしがたいですが、巨石の数は相当数でそのインパクトは計り知れません。

名草の巨石群は夜間も訪れることが可能ですが、照明設備などは不十分です。
肝試しなど生半可な気持ちでは訪れない方がよいでしょう。

それにして昔ばなしに出てきそうなこの光景は見ておいて損は無いはずです。

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巨石群の先にはここでは場違いな舗装された道が先へと続いておりました。
手前にある建屋はトイレです。

この舗装された道は林業や施設の整備などの業者様が利用する専用道のようです。

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奥宮巨石群の入口付近に建っていた石碑

石碑には
 「 天然記念物名草村ノ巨石群 」
と刻まれておりました。
※名草村とは現在の足利市名草町のことを指しています。

石碑近くには天然記念物に指定された際の経緯を表した案内板も掲げられていました。
※戦前の昭和14年に天然記念物に指定されたそうです。

名草の巨石群がここまでの規模になるには鍾乳洞の形成のように実に長い長い年月を要してきたはずです。

天然記念物に指定されてから今年で約80年になりますが、100年、200年とこの光景を次の世代に守り抜いて
いきたいものです。


名草の巨石群 (足利市観光協会公式サイト)

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