当店が出張しているエリアは栃木県が圧倒的に多いのですが、お隣の茨城県西部、
群馬県東部、埼玉県北部からも意外と多くの出張修理や設定のご依頼をいただいております。
ただ稀に更に遠方にお住いの方から交通費が掛かっても構わないので出張で診て欲しいというご相談をいただきます。
今回は群馬県安中市にお住いのお客様より Macbook Air のトラブルについて修理のご相談をいただきました。
今では安中市。
かつての松井田町となり、長野県との県境に位置しております。
もちろん距離がございますのでお客様へは郵送修理の方が費用がお安く済むことをご案内したのですが
荷造りが面倒とのことで別途交通費が発生する旨を承知の上出張にてお伺いすることに。
安中市の松井田までは宇都宮市からは高速利用で約2時間。
下道だとだいたい3時間半ほど。
当日は直前まで群馬県の伊勢崎市中心部で別作業を行っておりましたので、現場付近までは約1時間ほどで駆け付けることができました。
群馬県安中市のゆるキャラ「こうめちゃん」
秋間梅林の青梅をモチーフにしているようです。
調べてみると着物の帯の温泉マークは地元安中市磯部温泉が発祥なんだとか。
そして安中市といえば外せないのが有名な峠の釜めしです。
かつては長野方面へ行き来する優等列車は時間を掛けて碓氷峠を越えていきました。
その中でヒットした駅弁がこの峠の釜めしです。
※峠の釜めし誕生秘話:https://www.oginoya.co.jp/tougenokamameshi/
販売は地元の老舗「おぎのや」さん。
横川駅の眼前に本店を構えていらっしゃいます。
県内の高速SAおよび隣県長野県にも店舗があるようです。
現在信越本線は長野新幹線開業に合わせ群馬方面からですと横川駅が終点になっています。
寂れているのかと思いきや駅前のおぎのやさん本店およびその周辺は人で賑わっておりました。
その中で名物の釜めしをテイクアウト。
なぜテイクアウトかというとこの陶器の器を持ち帰られるからなのです。
なんとこの器われらが栃木県の誇る益子焼の土釜でできており、丁度米1合を炊くことが可能です。
器は小ぶりで食べ盛りの学生さんには物足りないかもしれません。
あまり昼を食べない私には十分すぎる量でしたが。。。
それでも具沢山で彩りはバッチリ!
食欲をそそられます。
おぎのや本店:https://www.oginoya.co.jp/tenpo/head/
食事後時間が空いたので付近を散策。
ふむふむ「碓氷峠鉄道文化むら」という施設があるようです。
何でも廃線になった信越本線横川-軽井沢間にできた体験型の鉄道テーマパークだそうで。
しかし残念ながら本日火曜は定休日だということに入口まで行き発覚。
それでも往年の特急列車や車輌が施設内に保存されており、こちらは遠くからですが垣間見ることができました。
碓氷峠鉄道文化むら:https://www.usuitouge.com/bunkamura/
さてさて更に地図を見ていると「めがね橋」という興味深いものを見つけました。
調べてみると
正式名称は碓氷第三橋梁
アーチ状の構造が「めがねに」似ていることからこの愛称で呼ばれるようになったようです。
レンガ造りの橋の中では国内最大規模、使用されたレンガの数は約200万個というとてつもない数字に驚かされます。
国の重要文化財にも指定されているようです。
ダム・トンネルなどの構造物、遺構好きの私には仕事そっちのけで実際に見てみたいと好奇心が湧いてきました。
しかしお客様との待ち合わせ時間まであまり余裕がありません。
。。。。っとここでお客様から私のケータイへ連絡がございました。
※当店ではお伺い前に訪問担当者から事前連絡をお客様指定の番号へ差し上げております。
お客様はだいぶ慌てたご様子で
「ちょっと客人が見えたので訪問時間を1時間ほどずらして貰えませんか?」
と申し入れが。
天の声。。。ではなく二つ返事でお客様へは時間変更の旨快諾させていただきました。
念の為弁明しますが決して私がお客様へ時間変更を無理強いした訳ではありません。
さて待機時間が1時間弱できましたので、せっかくですからめがね橋を散策してみようではありませんか。
これが噂に名高い めがね橋こと碓氷第三橋梁
レンガの重厚感が半端ないです。
現在この橋梁上に鉄道は走っておりませんが、かつては信越本線として機能し幾多もの列車が人や貨物を運んでいたかと思うと胸が熱くなります。
現在はこの橋梁上はアプトの道と名づけられております。
廃線跡を活用した遊歩道としてハイキングコースにも指定され自由に散策することができます。
当日も何人もの方と道中すれ違いました。
スズメバチの巣があるようでハチに注意の看板がいたるところにありましたので散策される方はくれぐれもハチに注意なさってください。
アプトの道:https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/megane_hiking.html
この橋梁の下は長野軽井沢方面へ抜ける国道18号線が通っています。
バイクでツーリング中の方も停車し写真だけ撮っていく方が何気にいらっしゃいました。
当日はいい天気にも恵まれいいアングルで写真を撮ることが叶いました。
※撮影カメラがiPhoneなのでご勘弁を。
碓氷第三橋梁(めがね橋):https://www.annaka-city.com/history/01.htm
食事と遺構散策で十二分に充電できここで仕事モードに切り替えです。
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お客様宅で問題のMacbook Airを修理のため玄関先でお預かり。
機器は2010年製のMacbook Air MC504J/A です。
Macbook Air の洗練されたデザインからは2010年製であることを感じさせないぐらいの状態でした。
今回問題となっている症状ですが
・ACアダプターを利用し内蔵バッテリーの充電を行うことができない。
・ACアダプターの不良を疑い代替え品を購入したが症状変わらず。
・ついに内蔵バッテリーの残量が尽きてしまいMacOSを起動させることができなくなった。
というものでした。
推測するにACアダプターを交換されても症状変わらずとのことですので
内蔵ロジックボード or 充電ボード のいずれかに問題が生じていると思われます。
詳しくは事務所へ戻ってから本格的な診断作業を行わせていただく旨お客様へはご案内いたしました。
2010年製のMacbook Air MC504J/A
お預かり後事務所にて検証作業を実施。
電源ボタンを押下するも無応答。
テスターを使用した結果ACアダプターは正常であることが判明。
このことから問題発生箇所は
1.ロジックボード
2.充電ボード
に絞られました。
さらに精密診断を進めた結果
・充電ボード
に問題があることが判明。
部品の高額なロジックボードで無かったのでまずはホッと一息。
念のためお客様へも故障箇所が特定できた旨をご報告。
開口一番
「ロジックボードでなくてよかった~」
と安どの声が。
充電ボードは部品自体それほど高額でなく、また国内で入手可能ですので
費用および納期を抑えることが可能です。
取り寄せた充電ボードを故障した箇所と交換し、せっかくなので内部のお掃除も行い電源オン。
さてさて緊張の瞬間です。
無事電源が入り、内蔵バッテリーもきちんと充電がなされていることを確認。
MacOSもきちんと起動できました。
今回は充電ボードの交換修理でしたが、故障箇所が限定的であれば部品交換を必要としない
スポット修理も可能です。
この場合費用納期共により抑えることが可能です。
気になる方は郵送でお送りいただければ診断および見積もりまでは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
※機器発送時の往復の送料はご負担いただいております。
参考までに今回発生した費用です。
内蔵機器交換作業料 8,400円
遠方交通費 6,300円
交換用充電ボード機器代 10,800円
割引 -1,500円
合計 24,000円
※出張受付、郵送返却時の金額になります。
※機器発送時の送料はご負担願います。
Macbook Pro、Macbook Air の通電、充電NGによるトラブル、内蔵ボードの交換などが必要なトラブルは