日本は島国で周囲はすべて海に囲まれています。
海無し県の栃木に住む身としては母なる海は憧れの存在です。

最も近い茨城県の海岸まで下道だと約2時間、高速だと約1時間掛かります。
※山はすぐ目の前にたくさんあるのですが...

唐突ですが弓なりになった陸地に入りこんだ海を 「 」 と言います。 
調べてみると日本にはじつに約100もの湾があるようです。

そんな数ある湾の中でも日本で最も深いとされるのは静岡県の駿河湾です。
湾からは遠く富士山も見ることができる日本有数の風光明媚なスポット。

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日本一の深度を誇る駿河湾

遠くには日本人の心のふるさと富士山が見えます。
全国にはこの富士山が見ることが可能な富士見スポットが多数ありますがここまで間近で迫力ある光景が
見られるのは富士山の地元である静岡ならでは

その駿河湾に面し伊豆の玄関口とされる沼津市。
人口も約20万を誇る主要都市です。

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沼津市の陸の玄関口JR沼津駅

新幹線の停車駅ではありませんが乗降客数は静岡県下第4位とそれなりに多い駅です。

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駿河湾に面する沼津には沼津港と呼ばれる日本有数の漁港があります。

沼津港には新鮮な地魚を使ったおいしいお食事処や沼津が誇る生産量日本一のアジの干物が並ぶおみやげ処などが
目白押しです。

※画像は沼津港のシンボルともいえる ” 沼津みなと新鮮館 ” の入口に掲げられている巨大なマグロの看板です。


静岡県沼津市 (沼津市公式サイト)

勘の鋭い方なら既にご存知かと思います。

冒頭の紹介でもありましたように今回は静岡県沼津市にお住いのお客様よりデータ復旧のご依頼をいただきました。

ご依頼の内容はビデオカメラのデータ復旧

しかしただのビデオカメラではありません。
今流行のアクションカメラのデータ復旧です。

アクションカメラ
昨今のアウトドアブームやSNSサービスなどへの動画投稿やYoutuberなどの自撮りなどで一躍注目を浴びた
カメラになります。

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郵送で当店まで送られてきたアクションカメラの代名詞 GoPro HERO6

世界中で数多くのユーザーが愛用するアクションカメラです。

アクションカメラ GoPro (GoPro公式サイト)

※現在はGoPro HERO7 が最新版となります。

今回お客様から頂いたオーダーは

「 誤って削除してしまったビデオデータを復旧して欲しい 」

というもの。

この誤操作による意図しないデータの削除
機器の操作が以前に比べ分かり易くなったとはいえ、同様のトラブルは悲しいかな後を断ちません。

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誤操作により削除してしまったビデオデータを復元すべくまずは内蔵のSDカードを取り外します。

取り外しはドライバーや工具を一切使用せずに行えます。

本体底面部にボタンが付いており、ここを押しながらスライドすると内蔵のSDカードを取り外すことが可能となります。

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本体底部のカバーを開けるとまず目に入るのがこちらのバッテリー

バッテリーの頭には取り出しがし易いようにとメーカー様が配慮して取付られた取っ手が設けられおりました。

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バッテリーを取り外すと次に目に入るのがこちらのSDカード

サイズはスマホ用などに流通している一派的なmicroSDカード

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GoPro本体から取り外したSDカード

取り外しの際の注意点ですがカード裏面の端子部には素手で触らないようご注意ください。

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一般的なSDカードとmicroSDカードの大きさの比較です。

左のサイズが大きい方が一般的なSDカードです。
見比べたころ約4倍近い差があります。

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取りはずしたmicroSDカードを専用の機器にセットしデータ復旧の初期診断を進めていきます。

調査開始から約1時間ほどでファイルを構成するデータが見つかりました。

パッと見、暗号のように見えなくもない情報ですがこちらがデータを復旧する上で極めて重要な情報となります。

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そしてこちらがGoProで撮影した復旧されたビデオデータになります。

残念ながらも100%内部のデータを復旧させることはこの時点で不可と判明。
それでもお客様からは作業続行の承諾をいただきましたのでデータ復旧の本作業を進めていきます。

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作業開始から約4時間
ついに復旧されたデータたち

残念ながら100%のデータを復旧することは叶いませんでしたが、それでもお客様の希望される多数の
データの復元が出来たことにホッと胸を撫で下ろしました。

これにて作業完了となります。

参考までに今回発生した費用です。
データ復旧作業料   15,000円
データ保存用SDカード(16GB) 1,200円
割引  -1,200円
合計   15,000円
※機器発送時の往復の送料は別途発生いたします。
※機器を発送していただく際は元箱 or 精密機器BOXにて発送していただくことを推奨しております。
 梱包が不十分ですと郵送中にひび割れなどが起きてしまうこともございます。

2016年以降に発売されたほとんどのビデオカメラは特別なファイル消去を行うタイプのものが殆どです。
この厄介な仕様により誤削除後のデータの復旧のハードルが一気に引きあがりました。
但しGoProはこれには該当しません。

デジカメやビデオカメラ、アクションカメラなどの誤操作による削除で
お困りの際は当店パソコンサポートPCわんだまで気兼ねなくご相談ください!

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折角なのでここで沼津市について簡単にご紹介を!
※GW明けにぶらっと散策して参りましたので沼津港を中心に紹介させていただきます

富士山を一望できる駿河湾
驚くことに日本一の深度を誇る湾なのですね~

横に長いことで知られる静岡県の中でも伊豆半島との付け根に位置することから古くから伊豆の玄関口と呼ばれ
交通の要衝として栄えた沼津

市街からは当たり前のように富士山が視界に入るのが何とも贅沢の極みです。

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市内から北へ視線を向ければ当たり前のように視界に入る富士山

季節はGWも過ぎたところですが山頂部は綺麗に雪をかぶっておりました。

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そして沼津といえば港町
しかも日本有数の漁港を有数する港町として知られています。

JR沼津駅からは路線バスで乗り換えなしでアクセス可能なので観光にもおススメのスポット

観光客にも大人気の港八十三番地
ここにはランドマークともいえる大提灯がございます。

SNSへのアップにうってつけのスポットだけに次から次へと撮影者がカメラ片手に順番待ちをする姿は傍から
みたら滑稽に違いありません。

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漁港にはたくさんの漁船が停まっています。

遠くには富士山の姿が見えるではありませんか!?

目の前には漁港と漁船、遠くには富士山
これらが織り成す風景のコラボレーション!!

筆を手にしていれば思わず絵にしてしまいたくなるシーンでした。

そして沼津といえば絶対に外せないのがこちらの施設

日本一の深度を誇る駿河湾、その湾内には深海魚など珍しい生物が展示された水族館があるのです。

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沼津港の中心”港八十三番地”に位置する沼津港深海水族館

日本でもかなり珍しい深海魚の展示に特化した水族館なのです。

なかでも最大の見どころは生きる化石と呼ばれるシーラカンスの展示コーナーです。
これには子供だけではなく成人された方々も興味深々になることでしょう。

受け付けで入場券1,600円を購入しいざ館内へ→→

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深海魚を多く展示する水族館だけあり館内は薄暗くどこかミステリアスな雰囲気が漂います。

そんな中入場者を迎え撃つトップバッターはこちら

アブラボウズ

水深200~1,000mに生息する魚で別名 「 おしつけ 」 とも呼ばれる高級魚

注意点としては人間の胃では消化できない脂肪分を多く含んでおり食べすぎるとお腹を壊す...
という魔性の魚。

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深海魚といえば定番のサメ

もちろんここ水族館にも数多く展示されています。

正面から見ると猫の顔にも見える愛嬌あるサメの正体はイズハナトラザメ

トラザメの仲間なのですが伊豆半島南部と千葉県外房の限られた海域でしか発見されていない
希少なサメです。

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展示されている水槽の照明がやや明るくなったような気がしますがこれは気のせいではありません。

優雅に泳いでいるのはハナミノカサゴ
大きな背ビレと胸ビレが特徴のカサゴの仲間です。

一見綺麗に見える体中から伸びるトゲ

驚くことにすべてのトゲに毒を持っており触れると危険なのです。

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深海魚以外の魚たちも展示されている沼津港深海水族館

中にはお子様たちも喜びそうな可愛らしい魚たちも来場者たちを迎えてくれます。

元気よく泳いでいるのはニモ...ではなくカウレクマノミ

某世界的アニメのキャラクターで一躍有名になった魚です。

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先ほどまで目にしたニモの可愛らしい愛くるしい姿に癒されていたら何とも攻撃的なお方との対面に
一気に現実に引き戻されます

このコワモテのフォルムをしたカニの名前はオオエンコウガニ

マルズワイガニという名でカニ缶に使われていることで知られるカニです。
漁獲量が少ないので幻のカニとも言われています。

このハサミで挟まれたら大怪我必須です。

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コワモテのカニから解放され次に見えてきたのは何とも珍妙な魚たちの群れ

頭を下にして逆立ち状態で泳ぐことで知られるヘコアユです。

パッと見どちらが頭が判別不能ですが下側が頭になります。

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暫く歩を進めるとまた照明が薄暗くなって参りました。
つまり深海魚のお出ましという訳です。

奇妙な面持ちでこちらを見つめるのはサケビクニン

特徴は胸ビレで味らいと言われる味を感じる器官に変形していることです

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またカニとのご対面です。

先ほど目にしたのとは明らかにフォルムの異なるカニ。
長い足が特徴のタカアシガニです。

オスは脚を広げると約4mを超える世界最長のカニです。

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あれ?なんでダンゴ虫がこんなところに!?
と思われた方もいらっしゃることでしょう。

正解はダイオウグソクムシです。

動物の死骸や弱った生き物など何でも食べることから海底の掃除屋さんとも呼ばれています。
ダンゴムシやフナムシと同じ仲間で体長は最大で50cmにもなります。

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さて大変お待たせいたしました!

ここからが沼津深海水族館の十八番”シーラカンス・ミュージアム”でございます。

はやる気持ちを抑えつつも胸の高鳴り音が高まるのが分かります。

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シーラカンス・ミュージアムにはな・な・なんと!!
レプリカではない本物のシーラカンスたちが展示されているのです。

これには全国のシーラカンスファンの皆様も狂喜乱舞することでしょう。

展示されているのは1981年日本シーラカンス学術調査隊が現地と協力して捕獲した個体になります。
全部で5体ありそのうち2体は冷凍個体という世界でも類を見ない希少なシーラカンスが展示されています。

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こちらは多くの方が目にしたであろうシーラカンスの魚拓です。

全長2m近くある実寸大の魚拓なので迫力もあります。

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シーラカンスといえばお決まりの写真の紹介です。

1938年12月22日南アフリカのイーストロンドンのチャルムナ川沖で発見されたシーラカンスと
それを取り囲む人々の写真です。

今と違ってネットなど無い時代
当時の人々はこの異形の魚を見て何を思ったのでしょうか?

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ミュージアムに展示されているシーラカンスたち。
くどいようですがレプリカではありません。

青白い照明も手伝ってものすごくミステリアスに見えます。

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近いづいてみてそのお口へズームイン!!
奥に見えるのは下でしょうか??

サメの様な鋭利な歯を期待したのですが抜け落ちてしまったのか、、まばらでした。

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巨大なショーケースに収められているシーラカンス

照明も白色系に変わり見やすく変化

なんだか水に漬ければ息を吹き返しそうな気がします。

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そのお顔をズームアップ

口をパクパクさせ何かを語りたそうな表情のシーラカンス

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シーラカンスといえば他の魚たちと大きく異なる点があります。

それはこの特徴的なヒレの形状です。
まるで陸地を歩きだしそうな足の様な形状のヒレ

このヒレには他の魚には無い大きな骨と関節があるのが特徴です。

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拡大してみたシーラカンスの鱗です。

やすりの様に荒々しくゴツゴツした感じの鱗
厚みもありそうです。

どれだけ凄いのかは実際に沼津へ訪れてその目でご覧になってください!

百聞は一見にしかずです。

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見どころ満載だったシーラカンス・ミュージアム

時間が経つのも忘れて入場から3時間近くも見入ってしまいました。。。。
水族館へ別れを惜しむようにこちらを見つめる古代サメに目配りをしつつ館内を後にするのでした

深海魚マニア必見の沼津のおススメスポット深海水族館
沼津へ来た際には訪れなきゃ損々です。


シーラカンスの展示数日本一を誇る沼津深海水族館 (公式サイト)

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