今更ですが栃木県といえば良質な温泉が多いことで知られる全国屈指の温泉激戦区です。

spa2.jpg

・鬼怒川温泉
・塩原温泉
を筆頭に

・中禅寺温泉
・奥日光湯元温泉
・川治温泉
・湯西川温泉
・川俣温泉
・板室温泉
・那須温泉
※並び順に他意はありません。

. . . . . . と数え上げればまだまだありますが、割愛させていただきます。

その中でも栃木県北西部の福島県会津地方へ通じる会津西街道にほど近い秘湯 「湯西川温泉」
TVや旅行雑誌にも取り上げられることも多くご存知の方もいらっしゃるのではと思います。

今回は湯西川温泉のとある旅館様から出張サポートのご依頼をいただいたので紹介させていただきます。


湯西川温泉 (日光市観光協会公式サイト)

湯西川温泉は栃木県の日光市、かつての栗山村にある良質な泉質が売りの美肌の湯として知られる温泉です。

栃木県内在住でも距離があるため中々気軽に足を延ばせないとヤキモキされていた方もいるはず。
そんな皆様に朗報です。

これまで国道122号(通称:会津西街道)から湯西川温泉へと通じる県道は道幅も狭く急カーブも多いため特に
冬場のアクセスは困難でした。

去る2015年初頭には念願だったバイパスが整備されたことで道幅も完全片側1車線化。
トンネルが抜けたことでカーブも激減。

一気にアクセスのしやすい地域に化けたのです。

yunishigawa_kamakura.jpg
毎年1月下旬から3月上旬に掛けて行われるメインイベントかまくら祭り。
ここ湯西川温泉の冬の風物詩となりつつあります。
湯西川温泉かまくら祭り(日光旅ナビ公式サイト)

さて湯西川温泉にとどまらず多くのホテル、旅館様にとって今やパソコン、インターネットは必須です。
ほとんどのお客様はスマホやパソコンでネット上から気軽に予約申し込みをする時代となりました。

これらの予約管理や空室管理などをするためには事務所内のパソコンに万が一のことはあってはいけません。

今回ご依頼いただいたお客様は当店のリピーター様になります。
元々他社様が出入りされていたのですが
1. 2014年の消費税増税の際に保守料金の便乗値上げを実施されたこと
2. 遠方であることを理由に対応に著しい問題が生じた
との理由から、保守業務を当店へ変更していただいた経緯があります。

私どもの同業者様の中には距離を嫌気し、
「出張に時間がかかる」
「距離があるので割増料金になる」
と残念なことにネガティブな対応をされる者もおります。

しかしご安心ください!
当店パソコンサポートPCわんだでは栃木県内であれば奥日光だろうが、奥那須だろうが一切割増料金をいただく
ことはございませんので。

これらの点をオーナー様が気に入られ2014年来からのお付き合いをさせていただいております。



さて脱線してしまいましたが、今や仕事へいくにも、遊びに行くにもスマホは必須です。
勿論非日常を満喫する旅行でもそれは例外ではありません。

その中でもWi-Fi環境の有無はかつては判断材料のひとつでしたが、今ではあって当たり前。
Wi-Fiの使用できない旅館、ホテルは必然的に選択候補からも外されるという看過できない事態となってきております。

それだけスマホが現在人にとっては体の一部と化しているのですね。

こちらの旅館様も一昨年前に時代の流れに漏れることなくWi-Fi環境を導入。
その際は当店は関与せず外部業者様の手により設備を導入されました。

しかしながら宿泊したお客様からは
「Wi-Fiの電波が弱すぎて全然つながらない」
とのクレームをいただくこと多数。

設置した外部業者様はおざなりな対応のため当店が見直しをすることになりました。

早速現在の環境を確認するために現地へと伺います。

設置されていたWi-Fi機器はNTT東日本の事業所・店舗向けのサービスとなる
ギガらくWi-Fi

個人の方ではまずお目にかかることの無いタイプの機器になります。

gigarakuwifi01.jpg
NTT ギガらくWi-Fi (NTT東日本公式サイト内)

製造は世界的な通信大手のシスコシステムズ社になります。
シスコシステムズ社(公式サイト)

その気になるお値段は
2年契約のタイプで4,480円/月
5年契約のタイプで3,300円/月

インターネットの接続料や基本料とは別に上記の金額が掛かります。
日割りにすると約110円/日ちょい。

これを高いと取るか安いとみなすかは判断が分かれるところですが。。。

この商品は大勢のお客様が同時にWi-Fi接続を利用された場合に真価を発揮します。
市販の製品ですと端末10台以上の同時接続などでは支障が出始め安定して通信を行うことが出来ません。

その点こちらの商品は内部の設計が市販品とは大きく異なりますので多台数での同時接続には向いております。

しかし性能が良いことと電波飛距離が良いとは別問題となります。

残念ながらこちらの製品を持ってしても電波飛距離は桁違いにまで改善することは無いのです。
そうここが盲点となります。

電話セールスをしてくる業者様はこの点をはぐらかし
「これ一台で館内すべてのフロアをカバーできます」
「既存のWi-Fi機器とは電波の強さが違います」
と困ったことにお決まりの問題ありなセールストークを連発してくるのです。

店舗や宿泊施設を営業されている当店のお客様の実に多くがそのターゲットにされたのは今思い出しても腹立たしいことです。

NTTギガらくWi-Fiからの乗り換えのために導入を決定したBuffalo社の無線ルーター
WXR-2533DHP2.

本体上部に建っている4本の外部アンテナからもその電波の強さを期待できます。

IMG_1071_2017122901431328e.jpg
旅館館内への導入を決定したBuffalo社の無線ルーターWXR-2533DHP2
WXR-2533DHP2紹介ページ(Buffalo社公式サイト)

これを今回は万全を期してフロアの1Fと2Fの2か所へ設置させていただきました。
この機器の売りは同機器を用意することで中継が可能となること。

さすがに客室が20を超えるような大所帯の旅館様では導入すら難しいところではありますが。。。。

IMG_1073.jpg
パッケージを開封したWXR-2533DHP2

ご覧のように開封の段階では外部アンテナは未装着になっております。
開封後にご自分で取り付ける必要があります。

過去に1度だけ外部アンテナの存在に気付かずにパッケージごと処分してしまわれたお客様もいらっしゃいます。
必ずパッケージ内の同梱品をよく確認しましょう。

IMG_1074.jpg
外部アンテナを取り付けたところです。

どうです?だいぶ見た目が変わりましたよね?

見た目だけでは無くその仕事ぶりにも期待したいところ。

IMG_1076.jpg
本体を裏返したところです。

ご覧のようにWi-Fiセットアップ用にと携帯できるカードが搭載されております。
またこのカードは紙ではないため折り曲などで破損する心配も無用です。

IMG_1077.jpg
本体の側面にはこのようにLANケーブルの差込口が設けられています。
有線での使用もできるのでWi-Fi環境の無いデスクトップPCの接続も可能となっております。

IMG_1078_201712290143514ae.jpg
WXR-2533DHP2をこの後フロア1Fと2Fへ設置し、中継設定を行わせていただきました。

懸念されていた2Fへの電波も問題なくカバーできており、1Fロビーはもちろん全客室においてWi-Fiが利用できることを確認
させていただきました。

お客様は
「もっと早くに相談すれば余計な問題を抱えずに済んだのに。。。。。」
と何度も悔やんでおられました。

今回は客室数が10未満の旅館様での導入でしたが、大所帯での場合でも喜んでご相談を承ります。

参考までに今回発生した費用です。
作業料       12,600円
入れ替え用Wi-Fi機器代 37,600円
割引  -2,200円
合計       48,000円
※作業時間120分以内の作業料金となります。
※設置アクセスポイントの変更に伴い館内の無線利用端末すべての接続設定の変更作業を
 含めた料金となっております。

当店パソコンサポートPCわんだでは店舗様、宿泊施設様への積極的なWi-Fi環境の導入のお手伝いを
させていただきます。
状況によってはNTT東日本のギガらくWi-Fiがお得なケースもございます。
お客様の施設や環境に一番見合ったサービスのご提案から導入までの設置設定までフルサポートいたします。




作業も終え時計を見ると18時過ぎ。
12月に入ったばかりとはいえ湯西川地区の冷え込みは平野部とは大きく異なります。
体感では5度くらい違うのではないでしょうか?

これから日を追うごとに冬の寒さが一層増していき、湯西川地区は冬本番を迎えます。

こんな寒い日はゆっくり温泉に浸かるに限ります。

さすがにお客様の温泉施設に入るのは忍びないので道の駅湯西川まで足を運んでみました。

じつはここ道の駅湯西川はただの道の駅とは違うのです。

何と聞いてびっくり天然温泉を備えた温泉施設を擁しているのです。
屋外に足湯のスペースもありますが、大浴場完備の温泉です。

DSC_0136_201712290144322cf.jpg
そんなこんなで訪れた道の駅湯西川。

19時近くということもあり周囲はほぼ真っ暗。
街灯の明かりだけが頼りです。

DSC_0140_20171229014434fbe.jpg
道の駅湯西川の正面入り口。

この時間では館内の売店や食堂も既に閉店しており、人影もほとんどありません。

それでも駐車場で車中泊でしょうか?
意外と乗用車(キャンピングカーの類)が停まっていたのはそれなりに有名なスポットなのでしょうね。

DSC_0142_20171229014435909.jpg
入り口正面に備えられた撮影用顔出しパネル。

記念撮影にと顔の部分が切り抜かれております。

しかし残念なこと独り身には縁がないサービスであることは明白なのでパス。

DSC_0142a.jpg
ここでゆるキャラ登場

ここ道の駅湯西川の誇るマスコットキャラクター 「クリッパ」

名前の由来は旧栗山村の「クリ」 と 湯西川地区の五十里湖畔に眠る河童伝説から 「カッパ」
これらを合わせて 「クリッパ」 となったようです。

親しみやすい名称であり覚えやすいともいえます。 

DSC_0143a.jpg
道の駅に入ると何やら奇妙な黄色いカッパのマスコットの存在に嫌でも気づかされます。

この黄色いカッパは 「ダッパくん」

残念ながら湯西川のゆるキャラではありません。

その正体は毎年4月上旬から12月上旬にかけて湯西川ダムで開催される非常に珍しい水陸両用バスによるダム体験ツアー
ダックツアーのマスコットキャラクターなのでした。

ゆるキャラグランプリにも出場した実績の持ち主でその愛くるしい黄色い出立から多くのファンがいる模様。
幸せを呼ぶ黄色いカッパの異名を持ちゆるキャラ界隈ではちょっとした人気者です。

肝心のダックツアーの2017年度の営業は12月3日が最終日となります。
今日が12月1日ですから残り2日しかありません。

イベントシーズンが終了するとここ道の駅湯西川での任務を終えたダッパくんは他の地へと異動になります。

ダッパくんとのご対面を逃した方は春の訪れまで待ちましょう。

ダッパくん(公式サイト)

ダックツアー湯西川(公式サイト)

DSC_0143b.jpg
サイトやパンフレットではお目にかかることのできないダッパくんのレアな後ろ姿。

なんとも言えない愛らしさがたまりません。
きちんと背中の甲羅部分まで再現されております。

DSC_0146_20171229014505390.jpg
さぁお目当ての温泉は道の駅の2Fです。

意気揚々と階段を登っていくと営業時間の案内が見えてきました。

最終受付が20:00と書いてあります。
どうやら滑り込みセーフのようです。

DSC_0149_20171229014506a3f.jpg
こちらが2Fの温泉の入り口になります。
静まり返った館内で唯一ここだけが営業しており何とも言えない特別感が漂っています。

入浴料は510円(大人)。

何度も利用される方向けに回数券も販売されております。

大浴場は天然温泉が楽しめるなど本格的になっています。
また岩盤浴などもありますので色々と楽しめるのも魅力のひとつ。

これなら宿が取れなかったという方にも朗報ですね。
湯西川温泉を満喫できますのでぜひ入浴されてみてはいかがでしょうか?

DSC_0155_201712290145086ee.jpg
さて入浴も終え自販機で喉の渇きを麗ししばし屋外を散策。

屋外を東手に歩いていくと何やら道の駅に繋がっている建屋の存在が目に入るはずです。

じつはこれは道の駅ならぬ本物の鉄道の駅
野岩鉄道の湯西川温泉駅なんですね。

道の駅と実際の鉄道の駅がドッキングしているという珍しい構成になっております。

DSC_0158_20171229014509ca9.jpg
駅舎は無人駅になっており特段入場券などを購入せずとも駅構内へと入ることが可能です。

駅舎はコンクリート造りと無機質な感じになっており風情が感じられないのが残念なところ。
雪国や山間に多いトンネルを擁したモグラ駅になっているのでした。

DSC_0159_20171229014538989.jpg
駅ホームへと続く階段。
ホームは駅舎入口よりやや標高の低いところにあるため階段を下っていくことになります。

某群馬県のモグラ駅の階段に比べれば段数は明らかに少ないのでこれなら体力が無い方でも安心できるというもの。

DSC_0161_20171229014539029.jpg
階段を降り切る直前、ホームへの入口ゲート付近に掲げられている入場者を歓迎するフレーズ。
『お気をつけてお帰り下さい』
と書かれておりました。

DSC_0163_201712290145404c3.jpg
先ほどのホームへと通じるゲートを抜けるとこのようなイルミネーションたちが出迎えてくれます。

これはサプライズ的な演出です。
全く予想もしていなかっただけに、こちらの心の準備が追いつきません。

DSC_0164_20171229014542b63.jpg
イルミネーションの光が雪深い冬の湯西川に舞う雪の如く輝いており物凄く幻想的な光景でした。

DSC_0166_201712290145437e8.jpg
やっとホームの姿が見えてきました。
向かって左手が鬼怒川方面へと通じる上り線になります。

ホームの両側はトンネルとなっており、スケールは小さいながらも湯西川温泉駅もれっきとしたモグラ駅の仲間なのです。

野岩鉄道は単線での営業のため敷設されているレールは2本のみ。
よって同一ホームが上りと下りとを兼ねております。

DSC_0167.jpg
向かって西側が会津方面へと通じる下り線となります。

走る抜ける列車の雄姿をこの目で焼き付けることが出来なかったのが残念ですが、仕方がありません。
時刻表も確認せずにゲリラ的に訪れるとこのような事態になるため皆さんくれぐれも計画的に。

DSC_0168.jpg
最後にホームに掲げられていた行先表示版です。

中央の湯西川温泉駅の左側に見えるYGのイニシャルは野岩鉄道から取っております。


道の駅湯西川(公式サイト)

栃木県日光市でWi-Fi環境の導入や設定でお困りの宿泊施設、店舗様のリクエストに全力でお応えします。
パソコン修理はPCわんだ

栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ