メールでお客様から修理依頼の問い合わせをいただき郵送されてきたApple社のMacbook Pro

その被害の様子は私どもの想像の斜め上で状態も極めて悪く修理は困難となることが予想されました。

郵送されてきたMacbook Pro はMC118J/A 2009年製の製品となります。

購入後から今回故障するまで我が子のように扱っていたのですがお客様のお子さんがジュースをぶちまけて
しまったそうなのです。

タイミング悪くその時にPCはまさに電源が入っており動画の変換処理の真っ最中。

ジュースをかぶったMacbook Proはシューと音をたてた後に電源が落ちたそうです。

その後復活を期待して電源ボタンを何度も押してしまったということで冷静になられたお客様曰く
「あの操作はするべきではなかった」
と非常に後悔されていらっしゃいました。

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郵送されてきたMacbook Pro MC118J/A  の天板部分

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水没の被害状況を確認するために本体を裏返し、カバーを取り外します。

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汚れの目立つ箇所が水没跡です。

べた付きも酷いことから糖分を多く含んだ液体(ジュース)をこぼされた可能性が高いと思われます。

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水没跡は裏カバーだけではありません。

こちらは本体内部のロジックボードになります。

赤丸で囲った部分は回路の腐食がひどいところになります。

このような箇所が1か所2か所に留まらず全体に及んでいたためスポットでの回路補修作業は断念。

ロジックボードの総交換が必要であるとの判断に至りました。

また故障箇所はこれだけに留まりませんでした。

文字入力も効かない、そうキーボードも水没により完全に損傷しておりました。

またバッテリーユニットも充電できない状態で内部セルの復活も難しい状況。
どうやらこちらも交換が避けられない見通し。

ここまでで判明している損傷個所、交換が必要な箇所は次の通りです。

1. 水没により腐食したロジックボード
2. 水没により腐食、ショートしたキーボード
3. 水没により破損したバッテリーユニット

以上の3点です。

通常これだけ故障箇所が多いとほとんどのお客様は費用面から修理を見合わせるケースが多いのですが
今回修理を依頼されたお客様からいただいたのは意外にも修理続行OKの回答でした。

事情を詳しくお伺いするとお客様が契約されている家財保険の特約が今回の水没による故障も対象に含まれるのだとか。
手厚い特約入っておいて正解だったと思われます。

ちなみに当店は保険会社へ提出する各種診断書や証明書の作成も承ります。
今回のような家財保険ご加入の際には特約について改めてご確認してみてはいかがでしょうか?

意外とパソコンなども対象に含まれていることがありますので。

今回修理交換の際に一つのハードルになってくるのが2009年製のPCであることです。
そのため交換保守用のパーツが現時点では入手困難なもののございます。

そこはお客様へ事情を説明し中古部品で修理を進めて行く方向で快諾していただけました。

ロジックボードのみ中古品、キーボードは純正の新品、バッテリーユニットは互換品にて手配の方をいたしました。
手配から待つこと約1週間。すべての部品が当店に到着。

ここから各部品の交換作業に取り掛かっていきます。

このタイプのMacbook Pro はこれまでにも多数分解および部品交換の実績がありますので部品さえ揃ってしまえば
その後の作業自体は問題なく進めて行くことが可能です。

部品到着のその日のうちに交換作業はほぼ完了。

空いた時間を利用し本体内部の清掃および洗浄作業までサービスで行わせていただきました。
これにより本体ボトムケース内部に付着していた汚れやにおいを取り除くことにも成功。

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画像は交換後のキーボードを装着した物です。
キーボードのみApple純正の品を入手できたのは幸いでした。

水没直後はキーボード全体に汚れやにおいが付着しておりましたが現在はその面影はありません。
勿論キーのべた付きを感じることもありません。

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念のため動作チェックを念入りに行います。

修理作業自体がどんなに早く終わっても動作チェックには必ずそれ以上の時間を掛けるように徹底しております。

見逃しがあってはいけませんし、安心してお客様に修理後の機器を使用していただきたいとの思いからです。

作業完了から動作検証テストも行い機器お預かりから10日でお客様のお手元にPCをお返しすることができそうです。

当初郵送で返却する予定でしたが、幸い日光方面への出張が立て続けに入っていたためサービスで私がお客様宅
へ納品にあがりました。

お客様からも
「担当の方の顔を実際に目にしてより安心できた。」
「また何かトラブルが起きた際は面倒を見てほしい」
と嬉しいお言葉を掛けていただきました。

また帰りがけに素敵なお土産までいただき本当にありがとうございました。

参考までに今回発生した費用です。
機器交換作業料            12,600円
交換用ロジックボード機器代(中古)  37,800円
交換用キ-ボード機器代(新品)    9,720円
交換用バッテリーユニット(互換品)  10,800円
保険会社提出用文書作成料       2,100円
割引                 -2,100円
合計              70,920円
※修理依頼品は郵送にてお預かり。機器返却は当店スタッフがサービスで宅配した場合の金額です。

今回は修理費用のほとんどを保険会社様で負担していただけるとのことでしたのでお客様の実質負担額はそれほど
高額にはなりませんでした。

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お預かり品の納品も終わり時刻は17時を回ったところ。
11月だと17時にもなると周りはすでに真っ暗になります。

普段ならこのまま会社へ帰還するのですが本日は11月5日です。
しかもただの日曜日ではありません。

日光市では11月3日~5日の期間限定で世界遺産である日光の社寺を中心にライトアップイベント
「ライトアップ日光2017」が催されているのです。

しかも本日11月5日はそのイベントの最終日。

これまで一度も日光市のライトアップイベントを訪れたことが無かったので栃木県民としてこんなことではイカンと
一念発起し足を運ぶことを決意。

周辺道路の渋滞を心配しましたが、思ったよりスムーズに駐車することができました。
土日の日中の混み具合に比べればその差は明らか。

それでも普段であれば人気も無い時間帯にも関わらず集まっている大勢の人。
そう雰囲気的には12月31日の深夜の初詣に集う人たちがぴったりかなと。

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神橋を渡った先、世界遺産である日光の表玄関
世界遺産登録を記念して設置された立派な石碑がこれでもかと目立つぐらい存在感をアピールしております。

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神橋。
木造朱塗りの美しい橋で様々な伝説を持つ神聖な橋として、日本三大奇橋の1つにも数えられています。

橋からくっきり綺麗に見える満月。
当日は雨も降らず天候にも満月にも恵まれ絶好の撮影日和でした。

神橋公式HP

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世界遺産が軒を連ねる日光市の山内エリア
広い敷地内にはいくつも寺社仏閣がございます。
これら全体を差して輪王寺と総称されております。

まず目に入るのが日光山総本堂三仏堂
重要文化財、世界遺産に登録されている東日本では最も大きな木造の建物となります。

現在50年ぶりの保存修理の真っ最中のためその外観を拝むことは叶いません。

画像は輪王寺護法天堂になります。
右側中央に光る点は満月になります。

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日光山輪王寺の表門となる輪王寺の黒門です。
黒い歴史の風格を感じられる門がなかなかどうしてシックさを醸し出しています。

ここでは多くの方がひっきりなしに撮影をされており撮影するのも一苦労でした。

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境内保存修理中の三仏堂前の紅葉。
夜の闇に紅葉の赤がライトアップにより見事に映えています。

日光市は標高も高く関東の平野部に比べ紅葉の時期が10月下旬から11月上旬とやや早め。
丁度今が見ごろなのです。

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紅葉の真上で明かりを照らす満月。

本当に天気が良くてよかったと安堵。

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日光開山の祖 勝道上人(しょうどうしょうにん)の像
像に対してもライトアップされており、厳かさを見事に演出しておりました。

ここからは輪王寺宝物殿に隣接している池泉回遊式の日本庭園「逍遥園」のライトアップの紹介になります。

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逍遥園内には沢山の広葉樹が植樹されており、その紅葉の美しさには圧倒されます。

ライトアップされた紅葉たち
赤が丁度いい具合に色づいており綺麗の一言。

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灯篭もライトアップされどこが温かみのある雰囲気を出しておりました。

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黄色に色づいた黄葉(こうよう)
読み方は同じですが字面が違います。

ライトアップにより葉が金色に輝いており豪華絢爛さが感じられました。

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中央には五重塔の灯篭が見えます。

それを囲むように紅葉が。
うーんいい絵になります。

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庭園内の池を取り囲むようにそびえ立つ高さのある広葉樹の紅葉

高さもさることながら闇夜の天にも届かんとする紅葉たち。
赤と黒のコントラストが見事に映えます。

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こちらも庭園内の池を囲む紅葉たち。

紅葉の赤とライトアップの光の織り成す合体技は反則物です。

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宝物殿へと抜ける門になります。

残念ながら出入り禁止となっておりました。

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ライトアップされた遊歩道。

どこかノスタルジックな雰囲気がして私はこのような光景が大好きです。
同じ想いの方は他にもいらしゃっるのではないでしょうか?

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ライトアップされた紅葉の赤と、これから紅葉を迎える緑の葉、そして背景の黒
一つの空間に様々な色が詰められており、そこから受ける印象はこの色の組み合わせのように無数とあります。

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遊歩道のこの雰囲気最高です。

個人的には失礼ながら紅葉よりもお気に入りです。

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紅葉の奥には茶室らしい建物が見えます。
撮影スポットらしく多くの方がこの付近でシャッターを切っていたのが印象的でした。

遊歩道が狭いためじっくり撮影していると他の方に迷惑を与えてしまうためそそくさと次のスポットへと移動します。

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タイミングよく紅葉の頭上に満月が。
これは撮影しなければとカシャカシャと連続撮影。

ライトアップの光も手伝い、すごく幻想的な月夜になりました。

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逍遥園を見終わり次に向かうのは東照宮です。

参道は暗くないかなとお思いの方。心配は無用です。

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東照宮へと通じる参道の両脇には画像のようなオシャレな灯篭が設置されており、
参拝者の足元を照らし東照宮へとアプローチしておりました。

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やや坂道になっている参道を進むと鳥居が見えてきます。
日光東照宮の一の鳥居になります。

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どうですか?
ライトアップされ日中に見るのと違い厳かな印象が段違いですよね。

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日光東照宮の表門。
通称仁王門。

時間が許せば拝観料を払ってでも中に入り陽明門を見たかったのですが今回は叶わず無念です。

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東照宮境内に天高くそびえる五重塔。

画像からもその荘厳さが伝わってくると思いますがいかがでしょうか?

日光東照宮公式HP

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東照宮境内から西に延びていく日光二荒山神社への参道。

こちらの参道も綺麗にライトアップされておりすごく幻想的でした。

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鳥居をくぐり神社境内に入ると出店があり賑わっておりました。

お祭りのようなこの雰囲気たまりません。

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日光二荒山神社の本殿です。

幻想的にライトアップされ厳かな空気が張りつめているようでした。
せっかくなのできちんと参拝してきましたよ。

ちなみに日光二荒山神社の境内は非常に広く遠くは中禅寺湖、男体山の頂上まで及びます。
日光観光の際にはぜひこちらも併せて巡礼されることをおススメいたします。

。。。っとここで会社から呼び出しの電話が。

緊急で修理の依頼が入ったとのことで撤収命令です。

今回の自由時間はどうやらここでタイムアップのようです。

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日光二荒山神社の鳥居を後にし次の現場へ。

『日光ライトアップ2017』 素敵な感動をありがとうございます。

来年は東照宮の陽明門も必ず見るぞと胸に誓い会場を後にしました。

日光二荒山神社公式HP


日光東照宮 : https://www.toshogu.jp/
輪王寺 : https://rinnoji.or.jp/
二荒山神社 : https://www.futarasan.jp/

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