時の流れとは早いもので2018年7月でWindows10がリリースされてから3年が経ちます。

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かつてに比べればWindows10の利用者も増えてきており、これまでPC市場をけん引してきたWindows7
利用する方は日に日に少なくなっているのが訪問サポートをしている視点からも如実に感じられるようになりました。

今回は長年業務で使用してきたWindows7のPCを最新のWindows10搭載PCへ入れ替えるにあたりお困りのお客様
より出張サポートのご依頼をいただきました。

お伺い先は栃木県の佐野市
佐野ラーメン厄除け大師、そして 佐野アウトレット で有名な栃木県南エリア屈指の観光都市でもあります。


栃木県佐野市 (佐野市公式サイト)

さて今回ご依頼をくださったのは佐野市で建設業を営む会社様からでした。

以外にも思われるかもしれませんが、屋外や現場作業が先にイーメジされる土木・建設・測量業の世界ですが
PC無しでは業務が成り立ちません。

設計や補償業務、積算見積の試算、作業完了後の電子納品
そして地方の土木建設業の重要な経営の柱にもなっている公共工事の受注

この受注体系が電子入札という仕組みを利用しております。
そのため入札に参加するためには
1.オンライン環境
2.対応ICカード
3.ICカードリーダー
4.電子証明書
5対応PC
の4点が必須になります。

勿論導入にあたり初期設定は必要で、これがマシンが変わると再設定が要求されるのも業務に携わっている
人間からすれば面倒の一言。

お客様は社内で使用している基幹PCの動作がここ最近不安定で導入から年数も経過していることから稟議の末
マシンの入れ替えを敢行されたそうです。

お客様自身PCの初期設定などは経験があり、自身の力でセットアップを進めてみたそうです。
順調にいくかのようにみられたセットアップでしたが大きな壁が行く手を阻みます。

公共工事を受注する際に一番重要な 「 電子入札 」 の設定でとん挫してしまい,入札の期日も迫っていたことから
慌てて当店へ依頼をされたそうです。

当店ではこれまでにも土木建設業の電子入札の設定で数多くの実績があります。
国や県、各市町村などなど

導入のお手伝いをスムーズにさせていただきますので頭を抱え悩むより、お気軽にお問い合わせください!!

さて公共工事の受注の際に必須となる電子入札ですが、ながらくWindows10環境では非対応とされてきました。
※お役所はこの辺の対応が1世代遅いことは業界内では以前から知られています。

そのため新しく導入されるPCは

「 家電量販店に並ぶWindows10のマシンでは駄目だ 」

ということで、当店にはWindows7を搭載したカスタマイズPCの注文が時たま入っておりました。
それはこのような理由からだったのですね。


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   ・

お客様の会社へ即日中にお伺い
佐野市までは宇都宮からだと下道利用でも約1時間弱でアクセスできます。

新しく購入されたPCは既に定位置にスタンバイ済み。
電子入札以外の設定はすべて終えられており、この辺りからお客様の手際の良さが感じられました。

本題の電子入札の導入設定

電子証明書 という仕組みを利用してるため、マシンが変われば再設定は避けられません。

そのため新しいマシンで電子証明書なるものを取得する必要がございます。

この電子証明書は数社が発行しております。
各社料金やサービス内容に若干の差はありますがどの会社を選んでも実質問題は無いようです。

今回は帝国データバンク社提供の電子証明書サービスを利用させていただくことになりました。
あの調査会社で有名な帝国データバンクさんです。

利用する電子証明書サービスは
TDB電子認証サービス TypeA

TypeBもあるのかというと残念ながらありません。。。。

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帝国データバンク社の電子認証サービスTypeAの公式サイト

こちらのサイトから導入に必要なソフト 「 TypeA 」 を入手します。

帝国データバンク TDB電子認証サービス TypeA (公式サイト)

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導入設定を進めるために 「 TypeAご利用ソフト 」 をサイトからダウンロードします。

ページ内の 番号 「 1 」 のみダウンロードして置けば問題はないでしょう。
心配な方は併せて取扱い説明書もダウンロードして置くいた方が無難かもしれません。

TypeAダウンロードページ (公式サイト内ダウンロードページ)

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ダウンロードされたファイル 「 TDB_TypeA_V5_2_1.exe 」
を実行すると画像のようなファイルが出現します。

この中の 「 TypeA.exe 」 が電子認証サービスのソフト本体なのですが先にこちらを実行されると途中でエラー
を吐きます。

必ず同梱されている 「 JRE 」 内の 「 JAVA Runtime 」 を導入されることを忘れずに。

ちなみにお馬さんのJRAではありません。
JREです。
JR東日本でもありません悪しからず。。

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帝国データバンク社が提供する電子認証サービスTypeAに同梱されている JAVA Runtime

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バージョン違いで
・Ver 8.65
・Ver8.101
の2つのバージョンが同梱されおりました。

ちなみに2018年7月時点でのJAVA Runtimeの最新は Ver8.181 です。

JAVA なんて最新版をYahoo かGoogle で検索すればいいのでは?
とお思いになる方もいることでしょう

しかしこれはNGです。

電子入札を発注する側の自治体様の殆どが最新版となるJAVA Runtime での入札システムの動作に対応して
いないからなのです。

この辺りもお役所的な対応の遅さが否めませんが、こればかりは指示に従う他ありません。

今回は利用PCがWindows10ということもあり、Ver8.101 のJAVA を導入いたしました。

誤って最新版のJAVAをインストールしてしまったという方は、この後の作業を円満に進めるためにも予め
アンインストールおきましょう。

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晴れてJAVAのインストールが完了しましたら念のためここでPCを一度再起動されることをご提言させていただきます。

その後に同じくサイトからダウンロードしておいた電子認証導入ソフト 「 TypeA.exe 」 本体のインストールを進めていきます。

ここからは基本流れ作業的に進んでいくのでそれほど混乱することはないでしょう。

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TypeA本体のインストールが完了すると、すかさずご利用ソフトの「 更新ツール 」 が起動してきます。
先ほどまでのJAVAとは違いこちらは最新版にしておくことを推奨いたします。

その後に電子証明書の取得や参加する自治体様毎のJAVAのルールである「 ポリシー設定 」を行っていきます。
一番の壁であるJAVAの導入さえ躓かなかければ順調に設定は進んでいくことでしょう。

また電子入札ではWIndows10から搭載された新しいブラウザ  「 Microsoft Edge 」 には一切対応しておりません。

Internet Explorer を利用する必要がございますのでお気を付けください!
 

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その後日々お使いになっている栃木県の電子入札システムへ問題なく参加できるかをお客様自信にしっかりと確認
していただきました。

これにてミッション完了です。

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退室の準備をしつつお客様としばし談話

ここで一つ気がかりなことが浮上します

お客様がこれまで利用されていたPCのデスクトップ上にあったショートカットアイコン
その中に金融機関様のインターネットバンキングらしいものがあったからです。

念の為お客様へ確認をとると

「 そうだった!ネットバンキングも利用していたんだった!! 」

ここでネットバンキングをご利用の方はご存知かと思いますが利用方法が大きく2通りございます。
1.IDとパスワードを利用した旧来からある 「 ログインID方式
2.ログインID方式に加えてセキュアな電子証明書まで採用した 「 電子証明書方式

今回お客様がご利用のインターネットバンキングは上記 「 2 」 の電子証明書方式によるものでした。

そのため電子証明書を利用する都合上、ご利用PCの変更や追加が生じる場合はやはり初期設定が必須になります。

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お客様がご利用になられていたインターネットバンキングは地元栃木県最大の銀行である足利銀行様のもの。

これから行う手続きは必要な情報が揃っていればすべてオンライン上で完結します。

必ずインターネットバンキングをご利用になられている元PCから事前の操作を行ってください。

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ご利用PC変更に伴い金融機関様の発行された電子証明書の 「 停止 」と「 発行 」 という作業を行います。

足利銀行様の法人向けインターネットバンキングへアクセスし、画面左側の 「 ログイン 」 をクリックします。

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その後に表示される 「 電子証明書ログイン 」 をクリックします。

管理者業務 」 → 「 利用者管理 」 → 「 証明書失効

という流れで元PC向けに発行された証明書の無効化を行います。

インターネットバンキングのご利用者の多くが利用PC1台で登録されているかと思います。
利用台数やユーザー数が複数に設定されている場合は今回ご案内する 「 証明書失効 」の手続きは必要ございません。

またご利用になられていた元PCが起動しない、故障しているなどイレギュラー発生時は、金融機関様へお電話もしくは窓口で
その旨をお伝えください。

行員の方が必要な手続きを進めてくださるはずです。

元PCでの証明書失効手続き後に、新PCにて 「 証明書発行 」 手続きを、「 証明書執行 」手続き同様に足利銀行様の
法人向けインターネットバンキングのサイトから行うことができます。



以上すべての環境移行が完了

県への電子入札への参加、金融機関様の法人向けインターネットバンキング

いずれもセキュアな電子証明書を使用したサービスになります。

これらはほんの一例で電子証明書を利用したサービスは多岐に渡ります。
保険代理店を営む方が保険会社様の専用サイトへアクセスする際にも、電子証明書を利用されているかと存じます。

PC買い替え後、入れ替え後の面倒な電子証明書による環境移行や導入設定もパソコンサポートPCわんだまで
ぜひぜひご用命ください!!

参考までに今回発生した費用です。
作業料  6,300円   
割引   1,000円
合計   5,300円
※作業時間1時間以内でのご案内料金となります。

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無事作業も終わりましたので束の間の休息を満喫します。

鍾乳洞や洞窟好きの私ですが調べてみると佐野市には「 宇津野洞窟 」 と呼ばれるちょっとした鍾乳洞があるようです。

これに興味を惹かれた私
お昼の時間もそっちのけで宇津野洞窟へGo!

佐野市の旧葛生町に位置する宇津野洞窟

幸い駐車場が数台分ありましたので車を停める場所には苦労しませんでした。

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駐車場を降りるとご覧のような光景が目に入ります。

きちんと行先が表示されておりこの階段の先にお目当ての洞窟があるようです。

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階段を登ったら待ち構えていたのはご覧のような林道のごとき一本道

天候が悪い日はぬかるみそうなので動き易い服装で来られることをおススメいたします。

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林道のごとき坂道を登りきるとここでやっと入り口と思しきものが見えてきました。

こちらの鍾乳洞は係員さんも不在で無人となっております。
入場料は な・な・なんと!

無料でした。

ほとんどの鍾乳洞で平均1,000円近い入場料をとっているにもかかわらず、この心意気には感服いたします。
※入場の際には入口に名前を記入するノートがありますので、遭難防止の観点からも必ず記帳してから
 洞窟探索をしてください。

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洞窟の中です。

観光用に通路も整備されており照明も十分。
この明るさならばライトなどを携帯しなくともよいかなと。

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如意輪観音菩薩に見える石柱です。

如意輪観音菩薩とは手にしている器具の役目から
願い事を叶えてくれる右手の宝珠、煩悩を破壊するとされる左手の法輪
から祈願成就煩悩打破に非常にご利益のある菩薩様と言われています。

ありがたや!ありがたや!!

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天の川と案内版に載っていた石柱

空に浮かぶ天の川に見えなくも無いっっ?
...なかなかの出来栄えでした。

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洞内はご覧のようなトンネル状の通路がと所々に散見します。

切り立った岩肌で怪我をされませんようご注意ください。

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暫し進むと 「 滝の白糸 」 呼ばれるあの有名な滝を模したような光景を楽しめるスポットがあなたを待っています。

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洞内は日光がほぼ入り込まない暗闇の世界ですが、僅かに差し込んだ日差しを糧に岩肌には苔が生している箇所も
ございました。

苔が生している箇所はまとまっているので、この辺りが洞内では最も栄養素が高いのだと思われます。

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続いて見えてきたのは 「 乳房石(ちぶさいし) 」

長い年月をかけて天井部から垂れ落ちた水滴が作り上げた鍾乳石の形状が逆三角錐になっているので
このような名称がつけられたのだそうです。

更に長い長い年月をかければ先端部が地につき柱になる模様。

これを見ると人間の一生に比べはるかにスケールの長い時代を見てきた鍾乳石の壮大さに酔いしれそうになります。

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洞内には地下へ通じる階段があります。

もちろんき照明により明かりが灯されていますので心配は無用です。

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階段の先にはご覧のように 「 賽(さい)の河原 」 と呼ばれる場所がございます。

文字通りお亡くなりになった方が冥土へ渡る三途の川にあるあの河原です。

石が多く積まれており賽の河原の光景に見えることからこの名が付けられたそうです。

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洞内も見どころもいよいよクライマックスに。

乳白色に石灰化した岩肌が続く場所が見えてきました。

滴る水滴が光を反射し神々しくも感じられます。

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さぁすべてを見終えあとは入口へ戻るのみ。

この宇津野洞窟は入口と出口が共通なので帰りは元来た道を戻ることになります。

行きと違って上り基調になるため御注意を!

外界から差し込む日差しの明るさと洞内との暗さとでいい具合にコントラストが生じており見入ってしまいました。

無料でここまでの感動を与えてくれた宇津野洞窟
ありがとう!!


宇津野洞窟 (とちぎ旅ネット公式サイト)

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