以前も当修理日記で話題にあがった小京都
全国にはこの小京都を冠した場所が多数あります。
今回は東北地方
”みちのく” の小京都で知られる角館を擁する秋田県仙北市をご紹介
仙北市
一見だと何と読むのか悩まされますよね~
せんほくし →違います
せんぼくし ⇒ ...違います
正解は せんぼくし でした。
秋田県仙北市は2005年の平成の大合併で誕生した新市です。
仙北郡に属していた 角館町 田沢湖町 西木村 2町1村の合併によって誕生しました。
なかでも市の中心となる秋田新幹線の停車駅もある角館
ここには武家屋敷や歴史ある佇まいが多く残ることから みちのくの小京都 と呼ばれております。
かつて武士が暮らしていた屋敷(武家屋敷)が現存しており毎年多くの観光客が足を運びます。
とりわけ桜の開花時期は全国からそれはそれは多くの方が足を運ぶ名所になっているそうです。
市内には秋田新幹線の停車駅がもう一つございます。
田沢湖駅
日本一の深度を誇る田沢湖アクセスへの最寄駅です。
湖面は透き通った明るい翡翠色から濃い藍色まで七変化
水深と太陽の光の角度によってその表情をカメレオンのように変えてくれる神秘的な湖
たつこ姫伝説 に彩られた神秘の湖で、湖畔にはたつこ姫 の像が設置されており観光客に人気の撮影スポット
になっています。
みちのくの小京都角館に深度日本一の田沢湖を擁する秋田県仙北市 (仙北市公式サイト)
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冒頭での紹介にもありましたように今回は秋田県仙北市のお客様から修理のご依頼をいただきました。
お客様は玉川温泉の旅館で働く従業員様
玉川温泉といえば秋田県はおろか日本有数の温泉地で有名です。
特に ph1.2 という日本一の強酸性を誇っている温泉には全国から湯治客が押し寄せるほど
仙北市にある日本一の強酸性を誇る玉川温泉
温泉の効能は絶大で全国から湯治客が押し寄せる人気の温泉地。
この温泉地というのがPCをはじめ機械を扱う上で頭を悩ませる問題を引き起こします。
温泉地特有の硫黄成分を含んだ大気中に漂うガスが機械を腐食してしまうのです。
それはPCも例外ではありません。
そのため温泉地でPCを利用されるお客様の中には2年おきに買い替える方もいらっしゃいます。
ちなみに今回お客様から頂いた問い合わせは
「 ノートパソコンのバッテリーが充電されなくなった 」
「 PCがバッテリーを認識していないようだ 」
というもの。
お話を聞く限り内蔵のバッテリーに問題が生じている模様です。
これらも温泉地特有の硫黄成分を含んだガスによる影響でしょうか?
バッテリーが腐食してしまった可能性があります。
お客様から正式に修理のご依頼をいただきましたのでPCを秋田県から栃木まで郵送していただきました。
送られてきたPCはNEC製の NS650GAW
2017年とまだ発売されて1年足らずの新しいPCです。
LAVIE Note Standard NS650GAW の仕様について (NEC公式サイト製品仕様紹介ページ)
到着したNS650GAWの状況を確認するため電源をオンします。
タスクバーの通利領域に表示されるバッテリーの残量表示および充電状態を示すアイコンに注目します。
お分かりでしょうか?
本来は付かないはずのバツ印がバッテリーアイコンに表示されています。
このことから内蔵バッテリーに異常が生じている可能性が一気に高まりました。
内蔵バッテリーの状態を確認するためにバッテリーを取り外します。
これまではノートPCのバッテリーといえば簡単に脱着できましたが、ここ数年で
「 そうは問屋が卸さない 」
と言わんばかりにバッテリーの取り外しの際のハードルが一気に引きあがりました。
バッテリーを取り外すために本体を分解する必要があります。
裏返して底部カバー(ボトムケース)を固定しているネジをすべて取り外していきます。
※外したネジは無くさぬようきちんと管理しましょう。
底部カバー(ボトムカバー)を取り外す前にメモリやHDDを保護しているカバーを取り外します。
う~ん...
メモリやHDDの交換のハードルはここまで低いのにバッテリーの交換は容易ではない
多くのお客様がこの仕様の改悪に納得がいかないことでしょう。
底部カバー(ボトムケース)を取り外すにあたり画像右上にあったHDDを取り外しておく必要があります。
HDDは精密機械です。
内部にはデータが記録されていますので扱いはくれぐれも慎重に!!
HDDを取り外しましたら画像左上の根元が青いケーブルを取り外しましょう。
このケーブルはキーボードのケーブルです。
スットッパーを傾ければ簡単に取り外せますので力まずに作業を進めましょう。
この他に電源スイッチから伸びているケーブルや、クリックパッドから伸びているケーブルなどを外せば
本体上部カバー(アッパーケース)を取り外すことができるようになります。
キーボードも一体化しているのが最近のノートPCの傾向のようです。
一昔前は先にキーボードを外してから出ないとアッパーケースを外せませんでしたから。。。
中々お目にする機会がありませんのでこの機会にお目通しを!
アッパーケースを取り外すと、謎に包まれていた本体内部が姿を現わします。
こちらの画像の上側に横向きで装着されリチウムイオンバッテリーであることを示す
「 Li-ion 」 の青いシールが貼ってある物体が今回の交換のターゲットであるバッテリーです。
バッテリーはロジックボードと特殊なコネクタで接続されています。
非常にデリケートな部位になりますので取り外しの際は力加減に注意を払いましょう。
乱暴に扱うことで交換しなくとも良いボード部まで損傷させてしまったら目も当てられませんので。。。。
取り外した内蔵のバッテリー
リチウムイオンバッテリーになります。
最近ニュースでも取り上げられることが多くなっておりますがリチウムは発火しやすい性質のため取扱いには注意が
必要です。
ゴミ集積車から煙が出たとか、フライト中の機内で火を噴いたとか、、、
利用する方も増えているスマホ用のモバイルバッテリーにもこのリチウムが使用されています。
飛行機に搭乗する際はリチウムなどのバッテリーをお荷物を預けられませんのでご注意を!!
型式名は L12L4A02 4INR19/66
32wh と大容量のバッテリーとなっています。
勿論取り寄せたバッテリーは新品ですよ。
商品の到着までに約1週間ほどお時間を要することになりましたが
お客様へは予め時間が掛かる旨をご案内し承諾を得ておりましたのでそれほど気を揉むことはありませんでした。
これが急ぎのお客様となると商品到着までの1週間は非常に長く感じられるためお客様から催促の嵐に
対応を苦慮することもしばしば。
待つこと1週間で到着したバッテリーを装着し分解したPCのパーツを一つ一つ組み戻していきます。
そして電源オンの瞬間です。
分解から組み戻したPCはきちんと電源も入りWindowsも起動しました。
あとは今回の修理の目的であったバッテリーが認識されるか?
タスクバーに視線を移し充電状態を示す バッテリーアイコン を注目します。
... おおぉ!! 以前はバッテリーアイコンに表示されていたバツ印が消えています。
これはPCがバッテリーを認識していることの証しです。
PCは交換を行ったバッテリーを仲間と認めてくれたようです。
やりました!!
PCにACアダプターを接続するとバッテリーの充電を表すステータスランプもオレンジで点灯を開始
以前はこのランプが全く点きませんでしたが今回は問題ないようです。
その後バッテリーのテスト動作も行いましたが異常無し。
今回使用したバッテリーは品質もバッチリの良品だったようです。
これにて作業完了
後はPCを荷造りし秋田県へ発送するのみ
ちなみに交換前の不良バッテリーは必要ないとのことでしたので当店で処分させていただきました。
※リチウムイオンバッテリーの処分は注意しないと火災の原因になりかねませんのでくれぐれもご注意ください。
参考までに今回発生した費用です。
バッテリー交換作業 6,300円
交換用バッテリー機器代 13,800円
割り引き -1,000円
計 19,100円(税込)
※機器発送時の往復の送料は別途発生いたします。
※機器を発送していただく際は元箱 or 精密機器BOXにて発送していただくことを推奨しております。
梱包が不十分ですと郵送中にひび割れなどが起きてしまうこともございます。
当店パソコンサポートPCわんだでは全国の温泉地のPCトラブルやノートPCのトラブルにも対応いたします。
保証期間が過ぎたPCであっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。
他社様では修理不可、対応不可であっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。
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今回修理で対応させていただいた秋田県の仙北市
全国の温泉好きの方ならご存知であろう秘湯”玉川温泉”
惜しまれながらも過ぎ去った1000年に一度の奇跡と持てはやされたGWの10連休
そのGWを利用し温泉好きの当店スタッフBがこの玉川温泉へ行ってきたのでその見どころをご紹介させていただきます。
玉川温泉は仙北市でも一層山深い場所にあり雪深いことから以前は冬季期間は立ち入りができませんでした。
道路なども整備された現代においては通年訪れることが可能となりましたが、それでも冬季期間は
マイカー乗り入れ禁止など訪れる際のハードルが高いこともあり訪れる者の心を惹きつける何かがあります。
GW前半の4月下旬だというのに玉川温泉周辺はご覧のような積雪です。
この日は小雨も相まって気温は氷点下に迫るほどの寒さだったようです。
※スタッフB曰く気温3度だったそうです。
玉川温泉には複数の入浴施設がありますが中でも源泉に最も近い玉川温泉が湯治客には大人気。
※玉川温泉の入浴施設はすべて系列旅館なので温泉をはしごできるなど割引があったりと利用者にとって
ありがたいものとなっています。
高台の駐車場からは周囲を見渡すことが可能です。
ご覧くださいこのパノラマ!
もうすぐ5月だというのにこの残雪の量を!!
画像左側から上がっている白煙は源泉から立ち上る湯気が外気に冷やされたものです。
駐車場に車を停めしばし歩くとひなびた温泉街のような光景が視界に入ってきます。
こういう旅情くすぐる光景たまりません。
まるでTV東京の某旅番組の1シーンみたいです。
この左手に流れる川が玉川温泉がかつての名称 『 渋黒温泉 』 の由来にもなった渋黒川です。
この先の橋を渡って左へ進むと玉川温泉の源泉の様子を見学できる玉川温泉自然研究路へと至ります。
このまま直進すると玉川温泉の旅館や大浴場方面へと至ります。
気温も寒く4月下旬ということで十分な厚着を用意してこなかった凡ミスもあり
本音をいえば一秒でも早く温泉に入りたかったのですが、探検してみたいという好奇心を抑えることはできませんでした。
...という訳で玉川温泉の源泉を見学すべく玉川温泉自然研究路へと歩を進めました。
歩道はご覧のようにしっかりと整備されており歩きやすくなっております。
登山やハイキングのようにそこまで気合を入れずとも気軽に散策できるのは有難いですね~
しばらく進むと黄泉の世界の入り口かと見まがうような光景が視界に入ります。
ようこそ
ここが玉川温泉 黄泉の世界一丁目一番地です。
北投石(ほくとうせき)
放射性物質であるラジウムを含んだ岩石で台湾の北投区とここ秋田県の玉川温泉でしか産出されないレアな鉱物。
この北投石を含んだ岩石を利用した天然の岩盤浴が利用できるのも多くの湯治客の人気を釘付けにしている
ポイントの一つでもあります。
自然研究路は渋黒く川に沿って続いており川の方へ目をやるとこの世のものとは思えない光景に圧倒されるはずです。
流れる川の水からは湯気(蒸気)が立ち込めており温度の高さを伺い知ることができます。
このあたりが毎分8400リットルの湧出量を誇る源泉 「 大噴(おおぶけ) 」 になります。
この湧出量は一か所からの量で限定すると日本一なんだそうです。
強酸性のphも日本一で分あたりの湧出量も日本一。
二つも日本一をなんて玉川温泉すご過ぎます。
立ち込める湯気が外気に冷やされ霧状になっていて先が見えなくなってきました。
足を踏み落として崖の下に落っこちないように注意しながら歩みを進めましょう。
撮影に夢中になりすぎて転んだり躓いたりしないようにしましょう。
※撮影に夢中になりすぎたスタッフBは雨で濡れた路面ですってんコロリンしたと言っていました。
お釜のような窪地に水が溜まっている場所が見えてきました。
まるでプールのようです。
立ち込める硫黄の匂いに
「 あ~ここは温泉なんだなぁ 」
と実感させられます。
思わず飛び込んでしまいたくなりますがはやる気持ちは抑えましょう。
源泉付近の温度は98℃もあるますから、うかつに触れたら大変ですね!!
奥に見える小屋は源泉から温泉を採取するための施設 ” 湯畑 ” です。
湯畑というと群馬の草津温泉が非常に有名ですがあちらは観光客向けにかなりお洒落に造られていますが
ここ玉川温泉の湯畑は渋いというか硬派な感じがします。
あの世とこの世の境である三途の川のような光景が目に飛び込んできました。
対岸からは棍棒を持った鬼が出てきそうな、おどろおどろしい雰囲気さえします。
黄色の固形物が付着した毒々しい世界
ゲームの世界なら確実にボス級のモンスターが出現することでしょう。
火山性ガスを噴出する噴気孔
噴気孔からは硫化水素や二酸化硫黄といった人体に有毒となるガスがエンドレスに吹き出ています。
耳をそばだてると地獄への手招き越えのように
「 ピュー、ぴゅー 」
と精神的に不安になる音がなっているのが分かります。
高まる好奇心には抗えず近づこうとしましたがこの
「 危険立入禁止 」
の案内を前にハッと正気に戻りました。
硫黄成分を含んだガスを継続して吸い続けると中毒になり人体に甚大な被害も及ぼし最悪死に至ることもあります。
変な見えや張らずに無理強いはしないようにしましょう。
ルールとマナーを守って楽しく研究路の散策をされますように。
さらに奥へ進もうとしたのですが雨足が強くなってきたこともあり散策を断念。
雨具を準備してこなかったのも失敗でした。
皆様も旅をされる際は着替えや雨具など用意周到に準備をされることをご提言させていただきます。
それでも普段目にすることができない貴重な光景を拝むことができおなかいっぱいです。
雨で体温が下がった後は今回の旅の本命である玉川温泉で入浴をして参りました。
玉川温泉の入浴施設前には秋田の誇る神聖な ” なまはげ ” の等身大の人形が佇んでいます。
鋭い眼光と恐怖を感じる青い肌、そしてむき出しになった牙
なまはげの放つ奇声
「 悪い子(ゴ)は居ねがー 」
がリアルに聞こえてきそうです。
入浴に訪れた観光客もこれには恐怖おののいてしまうことでしょう。
ご年配の方は驚いて発作をなど起こさぬよう予めここにはなまはげの人形があることを把握したうえで
足をお運びください
源泉に近い玉川温泉から約3kmほど車を走らせた場所にあるこちらも系列の入浴施設 「 新玉川温泉 」
玉川温泉は利用客のほとんどが湯治目的の長期滞在者
そのため朝晩の食事は自炊というシステムになっているのですが、こちらの新玉川温泉は観光客の利用もし易い様
に造られた施設で建物も比較的新しく一昨年前にリニューアルされたばかり
入口のエントランスが山小屋を意識した三角屋根になっている新玉川温泉
大型バスも乗り入れており団体さんの利用が多い印象がありました。
すると通路に掲げられた1枚のポスターに目が留まりました。
秋田の誇る ” なまはげ ” がデザインされた英語表記のおしゃれなポスター
中央にはこれも秋田県自慢の秋田犬(あきたいぬ)が配置されているというセンス抜群のもの。
一目見た瞬間このポスターが欲しくて欲しくてしょうがなくなっちゃいました。
貴重品を預けるコインロッカーが設置されておりました。
ここ新玉川温泉も玉川温泉同様に強酸性の温泉です。
指輪や腕時計などの金属類を付けたまま入浴すると腐食や汚損につながりますので必ずすべて取り外して
浴場へと臨みましょう。
さすがに中は撮影禁止なのでこちらの画像はイメージになります。
内部は浴場から柱や天井まですべてブナの木を利用したこだわりを感じられる造りになっています。
ブナの香りと温泉の香り
強酸性の湯に身を投じれば短時間の入浴でも流れる汗の量がエライことに!!
皮膚から浸透した酸性の湯が体の内側から沸々と煮えたぎるように不純物を浄化してくるのが実感できます。
源泉50%と100%と大きく2種類の湯があり、さらにぬる湯やサウナ、座湯、腰湯
そして露天風呂までありとバリエーション豊かでまるで温泉のテーマパークのようでした。
今回は1泊2日の滞在でしたのであまりゆっくりできませんでしたが、機会があれば長期間の湯治にも
挑戦してみたいと思います。
玉川温泉と新玉川温泉
あなたならどちらが好みですか?
驚異のph1.2 日本一の強酸性を誇る玉川温泉 (玉川温泉公式サイト)
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栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ