毎度CMでおなじみの 「インテルはいってる」
TVで何度も耳にする機会があるかと存じます。
このインテルとはなんぞや?
パソコンの中でも中心となるパーツ「CPU」という
いわばエンジン的な役割をするパーツを手掛ける半導体業界世界最大手のアメリカのメーカーです。
今回はこのインテル社のCPUがらみのご相談をいただきました。
お客様は設計会社の代表者様で市内のパソコンショップで購入された
ショップオリジナルのPCをご利用でした。
ショップオリジナル・・・言わば自作パソコンと分類されます。
今まで利用していたCADソフトはこのマシンで問題無く動作していたのですが
ソフトメーカーからの仕様変更の通達があったらしく現在の機器構成ではその条件を
クリアできないとの知らせがあったとのこと。
お客様がご利用のパソコンのスペックは
CPU:Intel Celeron G1840T(2.5GHz)
メモリ:DDR3-SDRAM 8GB
HDD:500GB
DVDスーパーマルチドライブ
グラフィック:Quadro K620
OS:Windows7 SP1 Pro(64bit)
といった仕様でございました。
この中でCADソフトを利用するためにグラフィックカードのみ増設されたそうです。
しかしどうみてもCPUが他の構成に比べ見劣りしてしまうのが否めません。
ちなみに今回導入される予定のCADソフトの推奨CPUは
Intel Xeon プロセッサです。
Xeonプロセッサといえばワークステーション向けに作られたCPUとして有名です。
ただしお客様よりなるべく低予算でお願いしたいとの切実な願いがありましたので
パソコンの入れ替えではなくXeonの中でもエントリークラスの物で交換を進めることにいたしました。
元々搭載されていたCPU Intel Celeron G1840(2.5GHz)です。
お客様のPCに搭載されていたマザーボードはLGA1150規格でしたので
必然的にこの規格に対応したCPUへの換装が求められます。
Xeonプロセッサーのなかでは価格的に求めやすい
Xeon E3-1271 V3(3.6GHz) を交換対象としてリストアップすることに。
今回CPU交換のためチョイスしたXeon プロセッサー E3-1271 V3(3.6GHz) です。
Xeonですと扱っている販売店が少ないため入手に苦労するケースがあります。
ですが当店は提携の仕入れ先がございますので難なく入荷可能です。
当店でもCPU交換はメーカー製PCではサポート適用外となってしまうため
基本お断りしております。
しかし今回のようにショップオリジナルPCや自作PCの場合は問題無く交換させていただきます。
CPU交換は他パーツの交換と比較し神経使う場面が多々あります。
CPUコアを傷つけないように、マザーボード上のCPUソケットを傷つけないように
PCによってはCPUが一番高額なパーツになることがありますので、慣れてはいても
破損させないようどうしても気を遣います。
取り寄せたCPUを持参しお客様の会社で交換作業を進めていきます。
既設のCPUを取り外し、新CPUをインストールします。
その後BIOS上からきちんとインストールされたかの確認を行います。
更に念のためハードウェア検証ツールを走らせ、敢えて負荷をかけるなどをして
耐久チェックなども行います。
計1時間以内の作業で問題無く作業完了いたしました。
CPUが変わったせいかPCの起動時間シャットダウンまでの時間も早くなったことが
目を見張るように分かります。
参考までに今回発生した費用ですが
基本作業料 6,300円
※60分以内の作業
交換用CPU品代 45,800円
合 計 52,100円
自作PCやパソコンショップオリジナルPCなどのパーツ交換や増設、拡張などで困ったら