8月21日

2度に分けて取得したお盆休み。
限られた休みを最大限に有効に活かしたいという思いからぶち上げた企画。

『新幹線と特急列車で行く日本縦断 【鹿児島中央から稚内の旅】』 
も今日で2日目になります。

しかし前日は仕事の後であったため飛行機で出発地となる鹿児島中央駅への移動で一日が終わってしまいました。
実際に鉄路で北上するのは本日から。

旅行の前日や最中はテンションが異常に上がっているせいか嫌でも早起きしてしまいます。
それは今回も例外ではありません。

なんと5:00には起きてしまい駅周辺を散歩する余裕まで疲労するありさま。

ビジネスホテルへの宿泊の醍醐味は朝食バイキングだと仰る方も多数いらっしゃいますが、今回の旅は鉄道の旅。

ということで駅弁を食らうために宿泊プランに朝食は付けませんでした。

早朝の散歩も終わりこれからの旅を祝福するかのような雲一つ無い天気。
これはさい先よさそうです。


鹿児島中央駅(JR九州公式サイト)

鹿児島中央駅発の新幹線「みずほ600号」の出発時刻は7:03

出発まではまだ少し時間がありますが朝食の駅弁も物色したいので早めにホテルをチェックアウト。

新幹線開業後にリニューアルされた鹿児島中央駅。

その規模は県庁所在地の玄関駅としては申し分ない大きさ。

駅弁売り場ではお目当ての駅弁をゲットでき心は狂喜乱舞状態に。

駅弁はそれだけを取ればただの弁当ですが、食する場所が新幹線や特急になると一気に化けます。
そうシチュエーションが大事なのです。

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鹿児島中央駅の新幹線ホーム

まだ早い時間のためかホームに人はまばらです。

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これから乗車する新大阪行きのみずほ600号が入線する鹿児島中央駅の13番ホーム

出発予定時刻まではまだ20分近くあります。

時間を無駄にしたくないため普段利用することのない鹿児島中央駅の新幹線ホームを端から端まで何度も往復し
その光景を目に焼き付ける私。

はたから見たら不審人物とみられるかもしれませんが、私は旅行者。
この辺の方とは今後お会いすることは無いだろうという鉄の精神でホーム上を往復するのでした。

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新幹線ホーム上の駅名表示版

行き先に表示されている「せんだい駅」は東北地方の仙台駅ではありませんのあしからず。

現在九州新幹線は鹿児島中央駅が終着駅ですが、これが宮崎方面へ延長されれば右側の空白欄に駅名が入るか
と思うと胸熱です。

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満を持して入線してきたみずほ600号

見た目は東海道新幹線の「のぞみ」と同じ700系車両ですが外観の細かい部分と内装が大きく異なるのです。

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まず外観ですが車体の青の周りにオレンジっぽいラインが入っています。
これは東海道新幹線使用のN700系には無いデザインです。

次に内装ですが今回チョイスした列車「みずほ号」は普通座席でも他の新幹線と比較し2列+2列シートと余裕があり
座席の座り心地も柔らかく評判も上々です。

また「朱桜調」の木目のインテリアからは上品さが伺えます。
まるで間違えてグリーン車にでも乗り込んでしまったかのような印象さえ受けます。

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明るく光る行き先表示版、しっかりとこれから向かうことになる「新大阪」を示しております。

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今回散々悩んだ末にゲットした駅弁
「極黒豚めし」 です。

ちなみに鹿児島中央駅の駅弁人気ランキングでは2位でしたが、個人的には1位以上に食欲をそそられたため
この度購入させていただきました。

鹿児島といえば誰が何と言おうが黒豚です。

その黒豚が駅弁で気軽に食べられるのも魅力のひとつです。

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座席に乗車するなり空腹を黙らせるため駅弁の蓋を開け食事の準備を整えていきます。

発車のベルに合わせてパク。


♪ ♪
♪ ♪ ♪

うーんうまい♪

生きていてよかったと思うこの瞬間。

まさに口にした瞬間血沸き肉踊るというのはこのことです。



新幹線の移動中社内ではスマホやタブレット端末でネットを利用します。
そこで発生する一番の問題点。

それはバッテリー切れ。

しかしご安心を。
最近の新幹線には窓側の座席であればコンセントが付いております。
※旧式の車両の場合ついてないため乗車の際には時刻表を見るなりきちんと厳選しましょう。

しかしコンセントが付いていてもこれだけではスマホの充電はできません。

そうコンセントの差し込み形状をスマホの充電ケーブル用に変換するアダプターが必要なのです。

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こちらはPC周辺機器メーカーで有名なBuffalo社の商品。

ご覧のようにコンセントへの差し込みに対応しております。
またスマホ以外にもUSB機器を最大で2点同時に充電できる仕様となっております。

こちらは旅行や出張の際の必需品となりますので購入されることをおススメいたします。

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そして旅の醍醐味は移り変わる車窓の景色ですが、それだけでは飽きてしまい事もあります。
また悪天候も場合は車窓の景色も台無しです。

そこで時間つぶしの際に役立つのはタブレット端末です。
画像はiPad Air です。

スマホ以上の大画面でサイト閲覧や、電子書籍を読むのには適しております。
パソコンと違い軽く薄いのでその点ももち運びには向いております。


外の景色を楽しみ、社内販売の名物「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータのアイスクリームをもれなく注文。
その固さは京都で購入しても名古屋を過ぎるまでアイスの上面にスプーンが垂直に刺さるほど。

スジャータ公式サイト

アイスに舌鼓を打ち幸せを感じながら新幹線はあっという間に東京に到着。


東京駅(JR東日本公式サイト)

ここで東海道新幹線とはお別れです。
短い時間でしたがJR東海さんありがとう。


本日2度目の乗り換えとなる東京駅。

次に乗車する北海道新幹線まではあまり時間がありません。

本当はコンコースの駅弁広場で数ある駅弁を吟味したかったのですが今回はパス。

東北新幹線のホームの売店でこれからの旅の成功を決定づける駅弁を掘り出すことにしました。

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時間も昼過ぎになるとやはり夢有名処の駅弁は既に売り切れのようで、目新しさは無いものの無難に東京駅のロングセラー
であり定番の深川めし弁当を購入。

深川めしとは(Wiki)

あさりが主役の深川めし、これでもかと炊き込みご飯の上に乗っかったあさりは食べごたえ十分かと。
それに加えて鮭の塩焼きも2つついておりボリューム的にも海の幸が貝と魚両方楽しめるマルチな弁当です。

本来乗車予定であったグランクラスの車両を遠目に見ながらグリーン車へ乗車するのでした。

※東海道新幹線や東北新幹線の画像が人が思った以上に多く迷惑を避けるために泣く泣く撮影を自粛しました。
 そのため画像をアップできませんでしたのでご容赦ください。

東京駅を定刻通り14:20に出発した北海道新幹線はやぶさ23号

その特徴は停車駅のパターンと、営業速度です。

停車駅は
東京 - 上野 - 大宮 - 仙台 - 盛岡 - 八戸 - 新青森 - 新函館北斗
の厳選されたラインナップ
※一部のはやぶさ号では八戸駅に停車しない速達タイプもあります。

恐ろしいのは大宮を出ると仙台まで停車しないこと。
まぁ大宮で降りる方はまずいないと思いますので乗り過ごしの心配はないと思いますが。。。

そして営業速度も国内の新幹線では最速となる時速320kmをたたき出します。

その異次元のスピードを体感できるのは宇都宮駅を通過してからになります。

しかし盛岡駅から先は整備新幹線区間のため時速260kmに低下します。

そして青函トンネル区間はすれ違う貨物列車への配慮から時速130kmまで低下します。

盛岡から先の区間のスピードアップは法律面でも難しいようですが、私が生きている間にはさらなるスピードアップを
がされることに期待したいと思います。

大宮に停車するころには東京駅で購入した駅弁もペロリと平らげてしまい私の興味は車窓と手元のiPadへと移っていきます。

大宮に停車するとグリーン席には親子連れのグループが複数乗車しほぼ満席に。

これだけを見ると北海道新幹線の乗車率はなかなかのものだと言えます。
但し他時間帯まで実際に見た訳ではありませんので一概にそう判断できない部分もあるかもしれませんが。

それまで静寂を保っていた車内でしたが、先ほど乗車された親子連れの方からお子さんたちのはしゃぐ声、
そしてそれを叱る親御さんの声が響き車内は一気に喧騒がましてきました。

そうこうしている内にはやぶさ25号は私の地元宇都宮駅をあっという間に通過。
地元の人間としては少し寂しさを感じながらも、ここからの一層のスピードアップにも期したいというジレンマに悶えながら
仙台へと向かっていくのでした。

仙台へ差し迫ったところで先ほどから賑やかな親子さんたちのグループから以前にもましてお子さんたちのはしゃぐ声、
それを注意する親御さんの叱り声とが繰り返されていきます。

中には我慢ならぬ注意してやるという正義感溢れる方や、面白くなく舌打ちをする方もいらしゃるかもしれません。

しかし今日はめでたい旅の途中。
なるべく他の乗客とは無用なトラブルは避けたいところ。

しかし騒音にただ耐えるのでは気が疲れます。

そこで役に立ったのが次のアイテムです。

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道中極めて役に立った耳栓
Moldex カモプラグ 耳栓  アメリカ軍も使用とのこと

この耳栓本当に便利なんですよ。
これまでも夜行バスなどで歯ぎしり音を鳴らす方などから私の身を守ってくれました。

勿論今日もしっかりと外部のノイズを遮断してくれました。

しかし耳栓をした場合のデメリットもございます。
「せっかくの車内放送やベルの音などが聞こえなくなってしまうこと」

少し損をした気持ちになりますが、周りが静かになるまでの我慢我慢。

そうしているうちに列車は新青森を発車しました。

この時点で先ほどから騒いでいるお子さん連れのグループさん方が降車されないため終点まで耳栓のお世話になる
ことが確定してしまったようです。

新青森を発車すると次の見どころは青函トンネルです。

青函トンネルを入る前に短いトンネルが幾つか続きます。

トンネルに入るたびに
「いよいよ青函トンネルか?」
身構えますが、すぐに外の風景が広がるため青函トンネルでは無かったことが分かります。

ここまで来ると日も暮れはじめ周囲はより一層と暗くなって参りました。

こうなると短いトンネルと抜けても外に広がる闇がトンネル内に物なのか?トンネル外に物なのかの判別をすることも困難になって参ります。

トンネルをすぐに迎えるためGPSの精度も芳しくありません。

しかし次に入ったトンネルがビンゴでした。

やっと青函トンネルに入ったようです。
定期的に外に移る照明はトンネル内の物だと分かりました。

かつて学生時代に今は無き青森発の在来線快速海峡で青函トンネルを走って以来2回目の青函トンネルですが
今回は当時からすれば想像もできなかった新幹線での走破となりました。

青函トンネルは非常に長くその長さは53.85kmもあります。
新幹線のスピードを以てしても通り抜けるのに約20分弱もかかります。
※貨物列車通過の際に配慮した減速処置なども必要なため。

本来ならば青函トンネルに入る北海道新幹線を撮影したかったのですが乗車状態では叶わぬ夢。

そこで昨年北海道新幹線開業の3月26日に当店スタッフの一人がわざわざ遠征して撮影して来た写真を
数枚替わりといってはなんですがアップさせていただきます。
※上り列車なのはご勘弁ください。

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2016年3月26日 青函トンネルの本州側
トンネルから顔を覗かせた開通一番列車となる上りの北海道新幹線はやぶさ10号

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独特のロングノーズ形状が特徴の車両

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北海道新幹線の運行で使われている車両には2つあります。
JR東日本が所有するE5系、とJR北海道の所有するH5系です。

先頭車両側に描かれているロゴマークの違いから、H5系であることがわかります。
ロゴマークが北海道をイメージしたものになっているのがお分かりでしょうか?

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トンネルを抜け外に広がる北海道の風景。
明かりが見えるのは民家でしょうか?

トンネルを抜けたことでやっと北海道に入ったことの実感が遅ればせながら湧いてきます。

東京駅から乗車することその距離 863.5km
時間にして4時間25分

列車は終点である新函館北斗に到着。


新函館北斗駅(函館市公式観光情報サイト)

このエリアの中心駅である函館駅までは乗り換えが必要で、かつての在来線特急に比べるといささか不便さを感じる
かもしれません。

しかしそこは新幹線。速度向上により到着時間が短くなった点をプラスと評価したいところです。

さてここから今日の宿となる札幌まではまだ300kmもあります。

19:10発の札幌行のスーパー北斗21号の到着までは少しだけ時間がりますので売店で夕食となるものを調達しにいきます。

。。。。。。時間も遅いせいか弁当の類は全滅。

どうにか調達できたのは北海道限定のビール「サッポロクラシック」2本と酒のつまみとなるスナック菓子と珍味のみ。

サッポロクラシック(サッポロビール公式サイト)

これは空腹が耐えられるか不安でしたが、アルコールが入ってしまえばどうにかなるだろうと言い聞かせ、
到着したスーパー北斗へ乗車。

このスーパー北斗は電車ではなくディーゼル車両となります。

ディーゼル車両だと遅いというイメージを持ちがちですが、JR北海道のディーゼル特急たちは振り子や独自の改造を
施しているため最高速度時速120kmで営業運転がなされているのです。
※かつては時速130kmで運転されていた時代もありましたが安全対策の方が優先され現在の速度に抑制されました。

乗車した車両はグリーン車。
乗客は私を入れても片手で数えるほどでした。

函館から鉄路で札幌へ向かう方はそう多くは無いのが実情のようです。

朝からの鉄路移動もここへ来ると疲れもピークを迎えてきます。
アルコールの酔いも手伝い眠気が出てきますがまだ安眠はできないのには理由があります。

JR北海度の特急では乗車後に車掌さんの改札が行われます。
そのため乗車してもすぐに寝てはいけないのです。

時刻も20時を過ぎ車窓からはイカ釣り漁船でしょうか?
漁船の明かりが何とも言えない幻想的な雰囲気を作り上げています。

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新函館北斗駅の売店で購入した北海道が誇るビールメーカーであるサッポロの限定生ビール
” サッポロクラシック ”

口にしてみると普段飲んでいるサッポロブランドのビールとは味わいが違うので思わずニッコリ。
駅弁は買えませんでしたが、これはこれでいい買い物ができました。

スーパー北斗は函館~札幌と長距離を走る列車ですが、車内販売が一部の列車ではありません。
そのため長距離移動に伴い乗車時間も必然的に長くなりますので事前に飲食物などを購入しておくことを
JR北海道も公式にアナウンスされておりました。

この動きはJR北海道に限らずJR各社にも広がりつつあるようです。

新函館北斗から乗車すること約3時間で新千歳空港の最寄駅となる南千歳に到着。

ここまで来ると札幌までは射程圏内です。

新札幌を出発し残す停車駅は終着の札幌のみ。
※JR北海道風では終点のことを終着と言うようです。

22:33 
鹿児島中央から新幹線と特急に乗ること約15時間

ついに北海道の経済の中心である札幌まで来ました。


札幌駅構内図(北海道キオスク株式会社)

この2日目の行程では全行程となる3023kmの内2627km
じつに86%を達成したことになります。

北海道新幹線が全線開業すれば一日で鹿児島中央から稚内まで鉄路のみで行くのも夢ではないかもしれません。

残すは明日の札幌~稚内のみです。

今日は俄然疲れました。

乗車しているだけでも体力は意外と消耗するもの。
無限に体力が溢れてきた学生時代が懐かしいと思う今日この頃。

宿泊先のホテルにチェックインしそのままベッドへバタンキュー

みなさんおやすみなさいzzzzz

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