突然ですが藤岡(ふじおか)と聞くとみなさんはどの地区を思い浮かべられますか?
恐らくほとんどの方は群馬県の藤岡市がパッとイメージに湧いたと思います。
高速の上信越自動車道の藤岡JCT(ジャンクション)は有名です。
しかし私ども栃木県の人間は藤岡と聞くと真っ先に思い浮かべるのは現在の栃木市
かつての藤岡町ではないでしょうか?
栃木市藤岡町藤岡地区
旧藤岡町 : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%B2%A1%E7%94%BA_(%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C)
2010年の現栃木市との合併により自治体としての藤岡町は残念ながら消滅しましたが、合併後も旧藤岡町の
地区名には 「藤岡町***」 という風にその名が残されるなどの配慮がありました。
そんな旧藤岡町は栃木県の最南端に位置し、群馬、埼玉、茨城の県境が複雑に入り組み往来する車のナンバーも
正にごった煮状態です。
地区内にはラムサール条約にも指定された渡良瀬遊水地などの自然あふれるスポットを有しております。
土日祝日には遠方からも野生生物の観察や自然と触れ合うために多くの方が訪れる人気スポットにもなっています。
今回は現栃木市かつての藤岡町にお住いのお客様からご依頼をいただきました。
ご相談いただいたお客様はSony製のゲーム機を愛用されており、PCはお持ちでは無いとの事。
最近ではこのようなお客様が増えてきているのが時代のうつり変わりを反映していると思います。
かつてゲームというとTVゲームも去ることながら、PCゲームもそこそこの人気を博しておりました。
またゲーム利用の有無にかかわらず一家に一台PCがあることは珍しくありませんでした。
それがここ数年でインターネット利用環境は整っているものの、PCは未所有。
スマホかゲーム機しか所有していないというお客様からのお問い合わせが顕著に増えてきているのです。
それでもコアなオンラインゲームのユーザー様の場合、ゲーム専用に特化したモンスターPCを所有しているのも
面白いところです。
一般のPCユーザー様でしたら市販のメーカー製PCのスペックでまず問題ありませんが、ことPCゲームのユーザー
様の手に掛かるとこれでは明らかなスペック不足。
よってBTOパソコンや自作PC市場がまだ残っていける理由でもあるのですが。
さて旧藤岡町は宇都宮からですと下道移動でも微妙に時間がかかります。
だいたい1時間20分ほど。
場所によっては前述の通り複数の県境を跨ぐため余計に遠く感じるのです。
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さて話は本題に戻ります。
今回お客様からいただいた要望は家庭用ゲーム機のとある設定をして欲しいというものでした。
ご利用のゲーム機はSony製のPS4 Pro。
確認ですがPS4ではなく、PS4 Pro です。
PS4 Pro をご存知の方にはくどいようですが念の為説明させていただきます。
PS4 Pro は従来のPS4 に4K出力対応の機能を追加したハイエンドモデルとなります。
そのため価格もいい金額になりますが。。。。
PS4 Pro : https://www.jp.playstation.com/ps4/features/pro/
いただいたご要望ですが
・PS Vita から自宅に設置したPS4 Pro をリモートプレイできるようにして欲しい。
そうこの1点です。
話だけを聞くと簡単そうに思えますがルーターの設定などに精通していないとハマりがちになります。
なんでも仕事で自宅に帰る時間が不定期でそのためPS4 専用のゲームを思うようにプレイできないためストレスが
溜まってしょうがないのだそうです。
そもそもPS Vita にはPS4 Pro やPS4 、PS3 などを外出先からインターネット回線を介し遠隔でプレイできるという
素晴らしい機能「リモートプレイ」がございます。
PS Vita でPS4(PS4 Pro)のリモートプレイをするには?
https://support.jp.playstation.com/app/answers/detail/a_id/13250/~/ps-vita-%E3%81%A7-ps4%26reg%3B-%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%EF%BC%9F
自宅のLAN環境下のみで利用するにはそれほど高度な設定は必要ないのですが、これが出先、外出先からとなると
話は変わります。
これらの条件を満たすためには自宅に設置されたルーターのポート解放(静的IPマスカレード)の設定が必須になります。
お客様宅に設置されていたルーターはフレッツ光でお馴染みのNTTのひかり電話対応ルーター PR-500MI でした。
そのため上記の設定を行う際はそれほど混乱することはありませんでした。
ポート解放(静的IPマスカレード)の設定を行っているところです。
ポート解放とは?
ポート開放という言い方は通称になります。
正しくはポート転送設定(ポートフォワーディング)と言います。
ルーターによってはこの辺の設定名が様々で統一されていないのが不便なところ。
外部からの接続が必要となるサービス、オンラインゲーム、公開サーバー、最近では防犯カメラなど。
といったサービスを利用する際にルーターのポートと呼ばれる船着き場に専用番号を設け、きちんと停留しやすくする
ためのサービスになります。
ここで割り当てるポート番号は使用するアプリケーションやサービスごとに具体的に決まっているわけでは無く大概は
任意の番号を割り当てることが可能ですので難しく考える必要はありません。
これらの設定を行うにあたり予めリモートプレイ用に使用するポート番号を決めておきます。
※ポート番号は任意で問題ありません。
ここまでに入力したポート番号、ポート解放(静的IPマスカレード)の設定値を保存し設定を反映させるためにルーターを
再起動します。
既にお客様宅のPS4 Pro はネット環境に接続済みでしたので追加設定は必要ありませんでしたが、未接続の場合は
事前に接続設定を行う必要がございます。
※有線接続の場合はルーターから伸びるLANケーブルを接続するだけでOKです。
PS4 Pro の「設定」メニューより、「リモートプレイ接続設定」を呼び出し、画像のようにチェックを入れます。
これ重要ですのでお忘れなく。
PS4 Pro の電源投入後に、PS Vita の電源を投入します。
PS Vita の画面をタッチし、「PS4 リンク」 を選択します。
その後に表示されるメニューから 「リモートプレイ」 を選択します。
「インターネット経由で検索中です」 という表示が暫く続きます。
この間にPS4 Pro をインターネットを介して検索していますので気長に待ちましょう。
※10近く待っても検索でいない場合は先に実施したルーターの設定値が誤っている可能性がありますので
再度確認をしてみましょう。
問題が無ければ5分も待たずに画像のようにPS4 Pro (PS4) で見慣れた画面が表示されるでしょう。
今回は業務用のルーターなどが設置されていなかったため非常にスムーズに設定を行うことができました。
これは外せない部分になりますが外出先からの接続シチュエーションも再現するために、PS Vita をお客様のスマホへ
テザリング接続しPS4 Proへリモートプレイできることもしっかりと確認させていただきました。
お客様からは
「これで会社にいながら気兼ねなくPS4 Pro をプレイできます」
「職場が自宅のようになりました。」
「今度は会社のPCからもリモートプレイができるように設定をお願いするかもしれません」
と熱いお礼の言葉を多数いただきました。
私としては職場でのゲームプレイは節度を守ったうえで休憩時間などに留めていただきたいと強く願っているのですが
お客様の想いは真逆の方向を向いておりいつの日か懲戒処分を受けることが無いか心配で心配で夜も眠れません。。。
皆さまも職場でのゲームプレイは某CMではありませんが 「ご利用は計画的に!」
作業開始から約40分ほどですべての作業が完了しました。
参考までに今回発生した費用です。
作業料 6,300円
合計 6,300円
※作業時間1時間以内の場合の作業料金となります。
当店パソコンサポートPCわんだでは、今回のようにパソコン以外のゲーム機などの各種設定も喜んでお引き受けします。
作業スタッフもゲーム好きが多いので親身になって対応にあたらせていただきます。
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さぁやって参りました! 作業後のボーナスタイム。
待望の自由行動の時間です。
本日はこれで作業終了のため直帰することを会社へ申請したのです。
目指したのはここ旧藤岡町に広がる渡良瀬遊水地(貯水池)。
そしてその中に残る旧谷中(やなか)村の史跡探索。
栃木、群馬、埼玉、茨城4県の県境に位置し、2012年にラムサール条約に指定されたことでも有名な地。
多くの自然が残されていることから野鳥も多く飛来しバードウォッチングのメッカとして多くのカメラマンがその足を運びます。
また釣り客も多く、ウォータースポーツも盛んなようです。
こちらを会場にした熱気球やスカイダイビングなどのイベントも行われたりとまさに何でもござれの自然公園なのです。
これまでは近くを通ることはあっても時間がなくスルーしておりましたが、内部まで車で乗りいれたのは今回が初めて。
但し自然保護のため車で乗り入れ可能なエリアが制限されておりますのでご注意下さい。
渡良瀬遊水地に車で乗り入れ可能なゲートは複数ありますが今回は、旧藤岡町内野側の「北エントランス」から入場。
ちなみに入場料や駐車料金は無料です。
渡良瀬遊水地の中心となる谷中湖のすぐ北側には売店や駐車場の広がる比較的開けたスペースがございます。
このエリアに掲げられていた案内板です。
禁止事項が事細かに説明されておりますので、事前に目を通しておきましょう。
渡良瀬貯水池の紹介がなされている案内板です。
大きさや役割についての紹介がされておりました。
続いて付近を探索していると目についたのは旧谷中村についての紹介です。
かつてこの渡良瀬遊水地に存在していた谷中村。
その歴史はまさに悲劇の連続でした。
土壌も肥沃でその耕作量は相当なものだったと文献で記録されております。
しかしながら洪水も多くそれによって耕作量が激減する年もあるなどの問題を抱えてもおりました。
また小中学校の教科書にも登場する足尾銅山の鉱毒事件。
一見何の関連も無いように見えますがそれが関係大ありなのです。
付近の渡良瀬川が氾濫するたびに足尾銅山から流れ込んだ鉱毒により、旧谷中村は甚大な被害を受けてきたのです。
これにより当時の衆議院議員であった田中正三氏がこの地に移住するなど、足尾鉱毒事件反対運動の中心地になって
いったのです。
それも空しく1906年に旧谷中村は当時の藤岡村(現栃木市藤岡町)に編入され、強制廃村と相成りました。
かつての村が所在した地は渡良瀬遊水地になっており、現在は当時の役場跡や慰霊碑跡などが残されており歴史の
1ページを垣間見ることができます。
歴史好きな方には足尾銅山と合わせて必見のスポットといえるでしょう。
画像の小屋は休憩所です。
近くの大木は当時から残っている物なのでしょうか?
気になります。
役場跡から東へ歩を進めると「雷電神社跡」「延命院跡」「共同墓地跡」へ通じる案内板があります。
通じる道は未舗装で草が覆い茂っております。
夏本番だとこの非ではないでしょう。
夏の探索時は虫よけ必須です。
関東地方各地に所在する雷電神社。
雷電神社とは祭神は様々ですが主に雷避けを祈願して建立された神社との言い伝えがあります。
強制廃村となった旧谷中村。
その後もこの地に辛抱強く残った一部の住人の心の在り処となった延命院。
そして亡くなった方を埋葬した共同墓地。
いずれも跡地になりますが、渡良瀬遊水地内における聖域であることは間違いありません。
手を合わせて黙とうを捧げました。
この場にはそぐわないデザインの赤いポストが設置されておりました。
「谷中村連絡箱」
「谷中村遺跡を守る会」の方々が設置した連絡箱とのことです。
この連絡箱の中には会員向けと思われる「谷中村たより」と「連絡ノート」が置いてありました。
画像のような小さな石碑が幾つも点在しておりました。
この形を見て何かに似ているとお思いになりませんか?
そうです。谷中湖はハートの形をしているんですね。
全国でも珍しいハート形の湖。そのハートの大きさは日本一だとか。
ハートの形をした谷中湖は見ただけでもハッピーになれそうです。
そしてこの形を見れば谷中湖に対して好感度がアップすることも間違い無しです。
渡良瀬遊水地は広く徒歩では見て周るだけでも一苦労。
そんな方に朗報です。
谷中湖北の駐車場近くにはレンタサイクルの貸し出しサービスがされているのです。
料金は大人用は2時間以内300円、4時間以内400円、1日で600円。
子ども用は4時間以内200円で1日だと300円。
サイクリングをしたい方やアクティブに体を動かしたい方は利用を検討してみてはいかがでしょうか?
谷中湖の北側には画像のような謎の鉄塔がそびえ立っております。
詳細は不明ですが気象などの観測施設でしょうか?
この日は団体の外国人観光客様がいらしておりこの鉄塔の周辺で記念撮影をされていたのが印象に残っています。
やはり何か特別な塔か、宗教的な施設かと思ってしまいますよね。
谷中湖北駐車場からさらに北上するとこれまた異様な建物が見えてきます。
その正体は「ウォッチングタワー」
なんと高さは15mもあります。
屋上には大型双眼鏡が備えつけられていて無料展望台になっております。
遠く広がる渡良瀬遊水地と、そこに生息する野鳥の観察ができるのです。
望遠レンズが付いたカメラをお使いであればこの展望台から野鳥の生態を観察できるかもしれませんね。
目を凝らすと池面に小さな点が幾つも見えます。
この点が野鳥です。
望遠の効くカメラを持参していなかったのでこれ以上はズームできなかったのが残念で仕方がありません。
遠くに見える白い構造物は水門です。
この水門の先にハートの形の谷中湖が広がっているのです。
どこまでもヨシの原っぱが広がっており、どこか北海道にいるかのような光景のようにも見えてしまいます。
左から伸びる道路が谷中湖北の駐車場へ通じています。
また右上に見えるのが谷中湖になります。
遠くに見える高層の建物は古河市の高層マンションになります。
水平線部分に陸地がなければ空と湖がくっつくかのような光景になるだけに見ごたえがあります。
遠くまで広がる湖面の青と、秋特有の高く澄みわたった空。
すごく芸術的です。
見とれていたら時間が経つのを忘れてしまいました。
沈む夕日と広がる秋空。素敵な光景に見とれ、ふと時計をみたら16:40。
これは急がないと大変です。 冗談抜きで大変なことになります。
じつはここ渡良瀬遊水地は谷中湖へ自動車で入場できるエントランスの入口には利用時間が設けられているのです。
訪れた10月の場合17:00までとなっております。
しかも怖いのは周辺看板などでも告知の通り
『時間を過ぎますとゲートが閉まり通り抜けできません。』
という点
うっかりタイムオーバーにでもなったら車を置いて帰らざるをえなくなります。
う~ん想像しただけでも恐ろしい。
足早に車を停めた駐車場へと向かう私。
なんとか滑り込みでゲートを抜け帰宅の途に着くのでした。
渡良瀬遊水地 : https://watarase.or.jp/
日常に疲れ自然に癒されたいとは頭の中で思っていても、遠く観光地まで行くにはお金と時間がかかります。
しかし渡良瀬遊水地は基本無料で自然を体満喫できます。
たまの休日何をするでもなく、このような自然に囲まれた地で昼寝をしてみてはいかがでしょうか?
意外と一番の贅沢と言えるかもしれません。
栃木県栃木市、旧藤岡町、旧岩舟町、旧大平町、旧都賀町、旧西方町でPS4、 PS Vitaのリモートプレイの設定で困ったら