栃木県と埼玉県。
地図を見れば地続きのように見えますが他の県を一切介せずに容易に行き来することを出来ないのはご存知でしょうか?
【鉄路の場合】
JRを利用した場合、途中茨城県の古河市を経由します。
また東武鉄道を利用した場合は途中群馬県の館林市を経由することになります。
【高速道路や幹線道路を利用した場合】
国道4号線を利用した場合、こちらも途中茨城県の古河市を経由します。
東北自動車道を利用した場合ですが、こちらは途中群馬県の館林市を経由することになります。
但し抜け道はあり栃木県南部の渡良瀬遊水池へ通じる道幅の狭い一本道のみが直接通じています。
久喜市は周辺の栗橋町、菖蒲町、鷲宮町と合併し人口が15万を超える埼玉県北部の主要都市になりました。
市内には東北道と圏央道のJCTも整備され、物流の拠点として益々注目を浴びているエリアです。
と前置きが長くなりましたが、今回は埼玉県北部の町「久喜市」へ出張サポートをして参りましたのでご紹介させて
いただきます。
お客様からお電話で問い合わせがあったのは約1週間ほど前。
お話を伺うと
「数日前からPCが起動しない」
「電源は入るのだが、Windowsのロゴから先に進まない」
「自営業をしており仕事で使用するデータがかなり入っており気がかりだ」
と大変お困りのご様子でした。
ご住所が埼玉県の久喜市と知りその日のうちにご自宅へ出張させていただきました。
宇都宮から埼玉県の北部・東部にかけては国道新4号線という大変恵まれた高規格の一般道が通じております。
そのため栃木県北部などに向かうより短い時間で埼玉県までアクセスが出来てしまうんです。
高規格のためついついスピードを出し過ぎになりがちですが、至る所で白バイ隊員が目を光らせておりますので
御注意ください。
お客様宅に到着し問題のPCを早速拝見。
富士通製ノートPC AH32/H ことFMVA32H(富士通公式サイト内)
2012年夏に販売されたWindows7搭載の後期モデルになります。
じつはこの年の秋以降にはデザインはそのままにWindows8を搭載した機種が販売されたので購入された方はヤキモキ
されたかもしれません。
いずれもWindows10へのアップグレードの対象OSになりますので、結果的にはオーライといったところでしょうか。
現地で診断を行うとどうやら内蔵の記録部品であるHDD(ハードディスク)に障害が起きている模様。
PC自体はこのHDDを交換すれば修理は造作もないのですが、最大の問題はデータの所在の有無でしょう。
今回はHDD側に読み書き不可となる不良セクタと呼ばれる箇所が多数発生しておりました。
よく耳にする
不良セクタとは(ウィキペディアサイト内)
この不良セクタはHDDを使用する上で避けることができない問題です。
発生件数が少ないうちはそれほど問題にもなりませんし、ツールを使用して強制的に修復することまで可能です。
ところが許容範囲を超えてしまうとそれすらままならず、一気に症状が悪化し最悪
「PCの起動不良」 「データへのアクセス不可」 「ディスクのフォーマット不可」
という結果にもなりかねません。
今回お客様はHDDに記録したデータを最優先で救出して欲しいと希望しております。
その上でデータが無事復旧できればPCの修理も進めて欲しいとの条件をご提示いただきました。
心配するお客様の気持ちに応えるために機器の精密診断を行うためにPC本体をお預かりさせていただくことになりました。
事務所へ持ち帰ったPC 富士通製 AH32/H こと正式型番 FMVA32HWJ
HDDを取り外すために本体を裏返します。
余計な電気的トラブルを回避するためにバッテリーを予め外しておきます。
その上でHDDを取り外します。
工具があれば容易に取り外すことが可能なのが富士通製ノートPCのありがたいところ。
中には底面のカバーをすべて外すなどしないといけない機種もありますの...
Seagate製の500GBのHDDで、AFT非対応のセクタ長512バイトの旧規格の製品でした。
このHDDを診断したところCドライブとなる先頭領域に多数の不良セクタがあることを確認いたしました。
それに対しDドライブとなる領域にはほとんど不良セクタが無い状態。
不良セクタの発生については結構このようなパターンが多いのです。
やはり費用頻度、アクセス頻度の多いCドライブの方が酷使されやすいせいでしょうか?
HDDのディスク表面に塗布されている磁力が弱まりやすいことも一因かもしれません。
お客様が所望されているデータの多数はCドライブ側に記録されておりましたので、復旧が可能か否か注視しつつ
診断を続けていきます。
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診断の結果データの記録された領域に的を絞りセクタの修復を行うことでデータの復旧が可能である事が判明。
少々時間を要しますのでお客様へは直ちに診断の結果を報告させていただきました。
合わせて故障したPCの修理の方も同時進行で進めて行きます。
今回故障したHDD。
交換用のHDDを取り寄せ、更にWindowsを再インストールするために必要となるリカバリーディスクをメーカー様へ発注。
最近のPCにはリカバリーディスクが付いていないことはほとんどです。
PC購入後に自身で作製してくださいというスタンスが定着しつつあります。
しかし残念なことにリカバリーディスクを作成されない方が多いのには驚かされますし、メーカー様側の周知も十分で
ないことは明らかです。
メーカー様から購入することも可能ですが約10,000円の余計な出費になります。
面倒でも予め作成しておきましょう。
HDDを交換しWindowsの再インストールのためにメーカー様から取り寄せたリカバリーディスク一式。
DVD5枚組の構成でした。
ブルーレイディスクなら1枚で済むのですが、何分PCがブルーレイに対応していないためこのような枚数になるのです。
ちなみにお値段は10,584円でした。(税込送料込)
富士通リカバリーディスク購入サイト(富士通リカバリーメディア有償サービスページ)
リカバリーディスクを利用し、出荷時にインストールされていたWindows7をインストールしていきます。
参考までにWindows10でのインストールを行う場合は、今回取り寄せたリカバリーディスク無しでも作業を行うことが可能です。
無事Windowsの再インストールもデータ復旧も完了し納品のためにお客様宅へ再訪問。
参考までに今回発生した費用です。
データ復旧作業料 25,000円
(軽度の物理障害からのデータ復旧)
PC修理作業料 10,500円
交換用HDD機器代 6,480円
リカバリーディスク品代 10,584円
遠方交通費 4,200円
再訪料 2,100円
割引 -2,864円
合計 56,000円
※埼玉県久喜市への遠方交通費は4,200円となります。
※郵送での修理受付の場合は上記遠方交通費と再訪料は掛かりません。
当店パソコンサポートPCわんだではアクセスの困難な不良セクタが発生したHDDからのデータ復旧も可能です。
また旧規格となるセクター長512バイトのHDDを搭載したPCのHDD交換も可能です。
PCの購入からすでに5年以上が経過しメーカー様のサポート期間が切れた場合でも修理対応可能でございます。
お困りの際は諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。
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県境を超えてやってきました埼玉県。
埼玉県に入ると交通量が栃木以上に多くなるためハンドルを握る手にも必要以上に力が入ってしまいます。
現在では久喜市ですが合併前の鷲宮町には「関東最古の大社」、「お酉様の本社」と称される有名な神社があるのは
ご存知でしょうか?
そこで鷲宮神社を参拝して参りました。
11月下旬にも参拝を試みましたが、七五三の関係か参拝者が多くえらい渋滞に巻き込まれてしまったためその日は断念。
今回の参拝はその日のリベンジも兼ねております。
鳥居を抜けた先に鎮座している狛犬と獅子。
ご覧のように狛犬の方にはいい具合に苔が蒸しております。
参道には初詣の際に出店した屋台が残っておりました。
もう少し早くに参拝できればこれらの屋台を満喫できただけに残念でした。
文政12年(1829年)に建立された青銅製の金灯篭(かなどうろう)です。
実際に目にすると分かるのですが、傘の部分には龍、基礎の部分には鶏の装飾がされております。
尚この灯篭は久喜市の指定文化財に指定されています。
参道沿いには古式ゆかしい赤灯篭が左右対称に並んでいます。
龍神様が住んでいたとされる伝説が残る池で、この池でお願いをすれば運気アップも間違いなしとされています。
この鳥居の先に聖なる光天之池(みひかりのいけ)があるのです。
もっと近くでお祈りをしたいと思われるかもしれませんが残念なことに規制線が引かれておりこれより先に立ち入ることが
できないのです。
カメラのズーム機能を使って覗いてみた光天之池(みひかりのいけ)
池の形がいちょうの様な形をしているのが特徴的でした。
この池を前にして私も周囲の参拝者同様しっかりと祈願してきたのは言うまでもありません。
光天之池の近くにある面白い名の神社。
その名も久伊豆(ひさいず)神社。
くいず神社ではありませんので読み間違えた方はお手付きになります。
ちなみに私は 「くいず神社」 と呼んでしまいました....
しかし当て字で 「くいず神社」 とも読めなくもないことからクイズ関係者には聖地になっている模様。
光天之池から拝殿に向かって進んでいくとやがて何やら立派な建屋が目に入ります。
この建屋の中には鷲宮神社ご自慢の巨大神輿が保管されているのでした。
神輿はその巨大さから車輪まで付いているとのことです。
ガラス越しでしか確認ができませんでしたが、確かに車輪が付いているのが確認できました。
諏訪大社と聞けば長野県の諏訪市が有名ですがこちらの諏訪神社は分社になるようです。
神社にしては珍しく社ではなく石碑の神社になります。
石碑には 「諏訪大神」 と刻まれておりました。
アニメの聖地は全国に多数ありますがその先駆けになったのはこの鷲宮神社でしょう。
鷲宮神社は某アニメの舞台になったことで聖地となり多くのファンが集いアニメの放映が終わった今でも根強いファンに
その人気が支えられております。
地元の商店街や商工会の方々の気合の入りようもすさまじく神社や駅周辺には旗や幟やポスターが掲げられており
その光景はファンには堪らないものと言えます。
じつに掛けられている絵馬のほとんどにアニメのキャラクターが書かれており、これが皆手書きで書いたというのですから
その並々ならぬ気合の入りようには恐れ入るばかりです。
最近放送されたアニメのキャラクターも書いてあり通称 「痛絵馬(いたえま)」 の聖地としてその座を確固たるものに
しているようです。
もちろん痛絵馬以外の普通の絵馬も掛けられておりますので、ファン以外お断りという訳ではないようです。
龍神様は古くから雲や雨を司る水の神様として崇められて参りました。
そのガッと開かれた口から流れる水はご神水。
ご神水で手や口、体を清めてから神社を参拝するのがマナーとされています。
明治天皇が当神社で小休憩をされた事を記念して建立された碑になります。
境内には計3基の記念碑があるので探してみると面白いかもしれません。
「もっこく」 と書かれた立て看板。
もっこくとはサカキ科の植物で庭木の王様と称されております。
何でも源頼朝公手植えのもっこくらしいのですが...
残念ながら朽ち果てておりました...
関東神楽の源流とされる鷲宮催馬楽神楽
国により重要無形民俗文化財の指定をうけた神楽の一つに指定されております。
年に数回この神楽殿で演目が開かれますので興味がある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
この姫宮神社には五穀豊穣と商売繁盛の神様が祀られているようです。
しっかりと商売繁盛を祈願してきたのは言うまでもありません。
この石を持ち上げたときに重いと感じる場合は願い事が叶わず、軽いと感じる場合は願い事が叶うとされている吉兆を
占う石です。
この手では京都伏見稲荷大社のおもかる石が有名ですね。
さすが日曜ということもあり参拝者は多かったです。
時期的に初詣の時期は過ぎているため、これが初詣の時期だったらと思うと戦慄が走ります。
しっかりと二礼二拍手一礼で参拝。
願い事が叶いますように。
ちなみに直前に引いたおみくじは大吉でした。
なんとなく幸先良いことが起こりそうで胸熱です。
但し関係者以外立ち入り禁止になっており、遠目でしかその姿を拝むことが出来ませんでした。
おみくじで大吉を引いた今なら何でも達成できそうな勢いです。
この調子で2018年を駆け抜けたいと思います。
敢えて遠出し見知らぬ地の神社で参拝してみるのも乙なものです。
寺社仏閣が好きになってまだ日が浅いですが、もっと多くの神社を参拝できるよう精進していきたいと思います。
埼玉県久喜市(旧鷲宮町)で富士通製PCの故障や起動トラブル、HDDの不良セクタ発生によるデータ復旧で困ったら