Apple社のiPhone、iPadには 「 iPhoneを探す 」 などの便利な機能があります。
紛失や盗難時に非常に役立つ機能 「 iPhoneを探す」
出荷時の設定ではOFFになっていますので、利用の際には 「設定」メニューより ON にする必要があります。
この機能の恩恵にあずかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
便利な反面Appleパスワードで強力に保護されているため、うっかりパスワードを忘れたりしたら大変です。
パスワードを何度も間違えた場合ロックが掛かるので気を付けなければいけません。
今回はApple社のiPhoneではなく、「 Macbook Pro 」 をご利用のお客様からトラブルでのご相談をいただきました。
お問い合わせの内容ですが
1. 前触れなくMacbook Pro の電源が入らず一切の使用が出来なくなった
2. 起動できなくなる数日前に盗難時などの情報漏えいに備え暗号化サービス「 FileVault 」を有効にした
3. PC内には仕事で使用している重要なデータが残ったまま。
というものでした。
... ここで聞きなれない用語の登場です。
MacOSの誇るディスク暗号化サービスである 「 FileVault 」
FileVault とは何ぞやという方のために簡単にご説明いたします。
初期設定後のMacOSには何ら暗号化のサービスが働いておりません。
そのため部外者からの不正アクセスや、盗難時の情報漏えいに対処できないという不安点がありました。
FileVault を利用することでディスク全体に暗号化 を施すことが可能になります。
XTS-AES128 暗号化方式という強固なセキュリティと 256 ビットのキーを用いて、ディスク上の情報への
不正アクセスを防止することができるようになります。
ちなみに今回お客様のMacbook Pro は起動できないだけでは無く電源も入らない状態。
通常電源が入らなくとも機器分解の上、内部ストレージ(記録媒体)からデータを取り出すことは可能なのですが、
今回のようにディスク暗号化サービスを利用されている場合はやや勝手が異なってきます。
さて話題は変わりますが、今回問い合わせをくださったお客様は岐阜県岐阜市にお住いの方でした。
岐阜県には「 白川郷 」や「 飛騨高山 」、「郡上八幡」、「 下呂温泉 」 など観光地や見どころが多くある観光県です。
中でも県庁所在地の岐阜市は歴史マニアにはたまらない地ではないかと。
戦国時代を代表する武将 「 織田信長 」 が拠点を構えたのはあまりにも有名です。
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岐阜市は遠方ですのでトラブルが発生した機器は当店まで郵送していただきました。
型式は 「 MF839J/A 」
2015年発売のMacbook Pro になります。
簡易的に動作検証を実施しましたがやはり電源が入りません。
どうやらロジックボードに故障がある可能性大のようです。
お客様からは
「修理はせずに内部データの取り出しを優先して欲しい」
とオーダーをいただいておりましたのでデータの取り出しを最優先で作業を進めていくことにします。
内部のストレージ(記録媒体) を取り外すために本体を裏返します。
裏カバーは特殊ネジで固定されています。
一般的なプラスドライバーでは太刀打ちできませんので注意が必要です。
裏カバーを取り外したところです。
手前に見える黒い板チョコのようなパーツはバッテリーです。
これだけバッテリーが占めているを見ると稼働時間の長さも納得できます。
ストレージ (記録媒体) はHDDが一般的ですが、今回のMacbok Pro は SSD を搭載したマシンでした。
しかもPCとの接続部分インターフェイスはSATAでもPCI-Eでも無く 『 M.2 』
M.2 とはmSATAの後継として採用された高速なインターフェイスになります。
Windowsでは採用しているマシンは早々見かけませんが、さすがはMac
2015年のマシンに既に採用されているのですからたまげたものです。
ご覧のようにパッと見PCI-Eのやメモリのようなコネクタ形状をしております。
せっかくSSDを本体から外してもこのままでは内部データを確認することが叶いません。
そこで画像のような M.2インターフェイスをUSBへ変換するための便利なアタッチメントを使用します。
こうなれば他macOSを搭載したPCへ接続することで内部のデータを取り出すことが可能となります。
但し今回Macbook Pro では暗号化サービス 「 FileVault 」 を適用済みです。
そのためこの状態のままでは保護されていますのでデータを取り出すことが出来ません。
暗号化の解除、複合には起動時にmacOSで使用していたアカウントのログインパスワードが必要になります。
パスワードを紛失されるとデータの複合化時のハードルが一気に引きあがりますのでご注意を!
取り出したデータを外付けのHDDへバックアップし作業は無事完了いたしました。
機器到着から中1日で作業が完了。
今回はストレージ部分(SSD)にエラー等が無かったため好条件でデータの取り出し作業を行うことができました。
但し先述の通り 暗号化サービス「 FileVault 」 適用の際はログインパスワードのご提供が必要となります。
諸事情からパスワードを紛失された場合は、納期が更に延びることなりますのであらかじめご了承くださいませ。
参考までに今回発生した費用です。
作業料 8,400円
割引 -1,000円
バックアップデータ保存用HDD機器代 6,480円
合計 13,880円
※機器発送時の往復の送料はお客様負担となります。
今回はロジックボードの故障のため作業内容としてはデータ復旧までいかないものでした。
電源やボード部の故障によりPCが起動出来ない場合など、ストレージ部分の障害でなければ今回のような
低料金で対応することが可能です。
業者様の中には今回のような事象においても通常のデータ復旧の料金で案内されるところもあるようです。
問題が生じました際には気兼ねなくメールでも結構ですので、当店までお問い合わせください。
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お客様のご自宅へ機器を送り出し今回の作業を振り返ってみると今回は好条件だったので作業がスムーズに捗ったなぁと
最近のMacbookではSSDがボードから取り外せないタイプもあり、こうなるとデータ復旧の作業を行わざるを得なくなります。
何はともあれ作業を終えた後立ち寄った本屋さん。
ふとお客様のお住いである岐阜が脳裏をよぎり、気が付いた時には旅行ガイドの売り場で立ち止まっておりました。
手に取ったガイドブックのページをめくると岐阜城や金華山などが紹介されておりました。
こういったガイドブックを見ていると旅行したいという気持ちがムクムクと湧き起ってくるので注意しなければいけません。
ついつい財布の紐が緩みがちになりますがここは我慢。
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ということで私ではありませんが、当店スタッフが過去に岐阜を訪れたというので画像ライブラリを拝見させて貰うことに。
画像を見て行ったつもりになろうと一生懸命自制するのでした。
以下岐阜市のシンボルである岐阜城と金華山を紹介させていただきます。
岐阜市内にそびえる金華山
金華山と聞くと東日本の方は宮城県と思いがちですが違います。
今回紹介するのは岐阜市にある金華山です。
標高328m
決して高くはありませんが、山全体が自然公園に指定されています。
こちらも岐阜市のシンボルでございます。
天守閣まではどうやって登るんだと心配になる方もいることでしょう。
ご安心ください。
ロープウェイが運行されていますので、山登りをしなくとも気軽に軽装で天守までアクセスすることが出来るのです。
※ロープウェイは15分間隔とマメに運行されています。
※ロープウェイ内ではガイドさんの丁寧な説明を聞くことができます。
自分は足腰に自身があるんだという方は敢えて登山してみてはいかがでしょうか?
専門家ではありませんが山は何が起こるかわかりません。
念の為装備をしっかりされた上で登山されることをおススメいたします。
ここまで来ると麓とは異なり岐阜城の天守がだいぶ良く視界に入ります。
結構勾配がありますので、歩きやすい服装で訪れた方が無難かと。
天守閣は復興天守で館内は博物館になっております。
※入場料は大人200円
岐阜県には「刃物のまち」として知られる関市がありますので、展示されている日本刀は見事なものばかり
刀身に刻まれた紋様がとても綺麗だったと訪問したスタッフは口々に言っておりました。
なんと手裏剣までありました。
これには忍者マニアや忍者大好きの訪日客の方も思わずニッコリかと。
構造を見ただけでも扱いが難しそうな武器ですね。
間違えて怪我をしてしまいそう...
視界に入ったド派手な甲冑
南蛮甲冑と呼ばれるもので、西洋から取り入られた甲冑の技術を日本風にアレンジしたものみたいです。
当時の人々がこんな奇抜な鎧を見たら畏怖感が高まり士気が低下したことでしょう。
織田信長が着用したとの諸説もありますが定かではないようです。
織田信長の肖像画です。
岐阜城といえば決して外せないのが織田信長
かつて美濃の国一帯を支配していた斎藤龍興から岐阜城を奪取
その後居城にし楽市楽座などの政策をとったのは歴史好きの方はご存知のことでしょう。
現在の岐阜という地名を命名したのも他でもない織田信長なのです。
斉藤道三の娘であり、織田信長の妻となった「濃姫(のうひめ)」 の肖像画です。
以上岐阜を語る上で外せない代表的な人物たちでした。
岐阜城内には戦国時代を舞台にしたアニメ 『 信長の忍び 』 とのコラボ展示がなされておりました。
ちなみに 『 信長の忍び 』 という作品は原作が4コマ漫画。
2016年からTV放送されている人気作品になります。
この作中に登場する主人公の女忍びの千鳥(ちどり)の住まいを岐阜城の3階に再現したというファンには堪らない
ものとなっています。
期間限定のようですので 「まだ見てないよ~」 という方は岐阜まで足を運んでみてはいかがでしょうか?
さて岐阜城のある金華山は市内中心部に位置するため天気が良ければ素晴らしい眺望が期待できます。
画像はJR岐阜駅をはじめとする市中心部を眺めたところです。
手前に見える緑は金華山を中心とする自然公園の一部です。
条件が良ければ遠く名古屋方面にそびえる高層ビル群を見ることもできるとのこと。
視線の先を西側へ向けると大きな河川の存在に気付くことでしょう。
岐阜を代表する三大河川の一つ 「 長良川 」 です。
この長良川では古くから伝わる 「 鵜飼 」 という一風変わった漁法を5月~10月の間にツアーなどで見ることができます。
流域には文化施設や公園も多く、金華山と合わせ市民の憩いの場となっているようです。
南東へ目を向けると何やら広大な空き地があります。
その正体は...航空自衛隊の小牧基地です。
基地が近いためか訓練機が時折飛び交うのを何度も目にしました。
航空自衛隊の基地を眺められる天守閣は全国を探しても早々ないと思います。
年に1度開催される航空祭こと 『 オープンベース 』 の2018年度は多くの観客が見守る中、大盛況の内に
幕を閉じたそうです。
名古屋にも近い抜群のアクセス、織田信長好きには堪らない場所岐阜市。
東海地方へお出かけの際は名古屋もいいですが、岐阜市も意外と面白いですよ。
岐阜県岐阜市で起動、通電しないMacbook のデータ復旧や暗号化後のトラブルで困ったら
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